オムロン、フレイル予防の実現に向けた共同研究を開始!

オムロン、フレイル予防の実現に向けた共同研究を開始!

イノベーション推進本部 DXビジネス革新センタは2023年6月1日より、高齢者福祉の向上および市民の健康寿命の延伸につながるフレイル*1予防施策立案に関して、石川県小松市と共同研究を開始しました。本研究は、フレイル予防に不可欠な「高齢者の自宅でのセルフケアを促進する施策の検討」、および「フレイル予防につながる施策を継続的に拡充、改善ができるプロセス・体制の検討」を行います。

共同研究の目的

*1:フレイル:「年齢を重ねていくと、心身や社会性などの面でダメージを受けたときに回復できる力が低下し、これによって健康に過ごせていた状態から、生活を送るために支援を受けなければならない要介護状態に変化していきます。この健康な状態と要介護状態の中間をフレイルと呼びます。自分の状態と向き合い、フレイル予防に取り組むことでその進行を緩やかにし、健康に過ごせていた状態に戻すことができます。」

オムロンと小松市は2021年からICTを活用した自立支援型介護予防ケアマネジメント推進に向けた共同研究を開始。さらに2022年からは高齢者福祉の向上および市民の健康寿命延伸を図るための包括協定を締結し、高齢者の自立支援、介護予防・重症化防止に関する取り組みの推進と実証データの活用による市民サービスの向上に取り組んできました。小松市の皆さまにとって、健康で安心して生きがいを持って暮らしていけるまちづくり・しくみづくりに貢献していくとともに、オムロンが実現したい「健康寿命の延伸」というソリューションを社会実装することにつなげていきます。

今回の新たな共同研究では、加齢に伴い身体機能や心身の活力が低下し、要介護状態となるリスクが高くなった状態(フレイル)を事前に予防する施策に着目しています。フレイルの予防には、健康管理・運動(活動)・栄養/口腔などの日常生活におけるセルフケアの促進が必要であることが知られています。
本共同研究においては、市民の方にご協力を頂き、日常の活動量を把握するデバイス・サービスを使って頂き、使用時の感想をフィードバック頂く予定です。頂いたフィードバックを参考に、高齢者のニーズに即したセルフケアの促進を促す施策の在り方を検討いたします。
また、フレイル予防を地域において実現していくためには、多岐に渡る高齢者のニーズや課題を捉えながら、高齢者を取り巻く多様なステークホルダと連携し、継続的に施策の拡充と改善を行っていける仕組みが必要となります。本共同研究においては、上述した自宅でのセルフケアを促進する個別施策の共同検討を通じ、フレイル予防につながる施策を継続的に拡充・改善ができるプロセス・体制の構想および検討を進めます。

本研究の開始にあたり、小松市様からは次のようなコメントを頂いております。

「フレイル予防は、高齢者が元気で暮らし続けられる街づくりという視点からも重要。企業と連携して仕組みやプロセスの検討を進められることに期待している」

小松市健康福祉部長様より

「健康寿命の延伸に向け、自宅でのセルフケアを促進する施策が市民の方によって、より良い施策となるよう検討を進めていきたい」

小松市健康福祉部長寿介護課長様より

との共同研究に対する期待のお言葉を頂きました。

これに対し、DXビジネス革新センタ長の髙橋からは、

「本共同研究の成果が小松市および小松市市民の方に意義のある内容となるよう検討を進めて参りたい。特にデバイスやICT技術などデジタル技術を有効に活用することにより、高齢者の方、高齢者を取り巻くステークホルダと連携した仕組みの検討を進めて参りたい」

と、今回の共同研究の意気込みをご説明させていただきました。

今回の共同研究を通じて、オムロンはデジタル技術を活用した地域包括ケアシステムづくりについて検討を進めてまいります。今後の活動にご期待ください。

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