オムロンとは

8つのキーワード

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SINIC理論

SINIC理論とは、1970年に創業者の立石一真が国際未来学会で発表した未来予測理論です。科学と技術と社会は異なる2つの方向から相互に刺激を与えあっており、この2つの方向から、お互いが原因となり結果となって社会が発展していくという考え方です。オムロンはこのSINIC理論を元に未来を予測し、独自のセンシング技術とコントロール技術により社会のニーズに応えてきました。SINIC理論の中で、現代は最適化社会に位置づけられています。人と機械が最適なバランスで調和し、機械が人に合わせて近づいてきてくれる。そんな現代と、未来に向けてオムロンは常に先進的な提案を続けています。

※SINICとは“Seed-Innovation to Need-Impetus Cyclic Evolution”の頭文字をとったもの。

2

センシング&コントロール+Think

センシング&コントロール技術とは、情報を価値に変換するオムロンのコア技術のこと。「人の意志や考え」、「人の身体情報」、「人やモノの位置や状態」、「人やモノの個別情報」、「自然環境」などの情報から必要なものを選び出し、人にとって価値ある情報に変換することで、機械をコントロールしていきます。このセンシング&コントロール技術に、新たに「自ら考える=Think」の概念をプラス。機械が人の考えや状況を把握し、“人と機械が最適に調和したオートメーション”という目的に向かって第一歩を踏み出しました。この「センシング&コントロール+Think」技術をさらに進化させ、次代の「安心・安全、健康、環境」を提供していきます。

3

SF2030

長期ビジョン「Shaping the Future 2030」のビジョンは、「人が活きるオートメーションで、ソーシャルニーズを創造し続ける」です。このビジョンには、“オムロングループ全社員が企業理念を実践し、コア技術「センシング&コントロール+Think」で、持続可能な社会をステークホルダーと共に形づくり、事業の成長とサステナビリティを一体化して進化させ、企業価値を最大化する”という思いが込められています。

オムロンは、1933年の創業以来、企業理念を原動力に、事業を通じて社会的課題を解決し、よりよい社会づくりに貢献してきました。高度経済成長期や高度情報化社会といった社会・経済システムが大きく変化する時代において、社会的課題をいち早く捉え、ソーシャルニーズを創造することで事業を構築し、成長してきました。SF2030では、変化の激しい社会環境の中で生まれる社会的課題の中から、「カーボンニュートラルの実現」「デジタル化社会の実現」「健康寿命の延伸」を設定しました。この社会的課題の解決に向けて、オムロンの強みであるオートメーションと顧客・事業資産を活かし、4つのドメイン「インダストリアルオートメーション」「ヘルスケアソリューション」「ソーシャルソリューション」「デバイス&モジュールソリューション」で解決して参ります。

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4

TOGA

オムロンでは、共通の価値観である企業理念が社員一人ひとりの活動のよりどころとなるよう、グローバル全社での企業理念の浸透と実践に取り組んでいます。その一つが2012年度より始まった「The Omron Global Awards(略称:TOGA)」。企業理念に基づく活動を宣言し、どのくらい実践されているかを競い合い表彰するものです。世界を5つの地域に分けて選考を実施し、毎年2,000件を超えるテーマで20,000名以上の社員が参加。最優秀賞に選ばれたテーマは表彰式で全社員に向けてプレゼンテーションを行います。グローバルの社員全員が、企業理念を原動力に高い目標に向かい、挑戦を続けています。

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ビジネスフィールド

オムロンといえば、血圧計や体温計をはじめとする健康医療機器を想像する方も多いのではないでしょうか。しかし、その他にも、世界のモノづくりを支える制御機器やFAシステム、家電製品や携帯電話に組み込まれている電子部品、安心・安全な生活を支える社会システムなど、オムロンは幅広い事業に取り組んでいます。家、オフィス、工場、駅や道路…実はオムロンの技術や製品・サービスは私たちの身近な暮らしや社会のさまざまなシーンで活躍しているのです。産業・社会・生活をより良いものへと変えていく。広大なビジネスフィールドでオムロンの挑戦は続いています。

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世界初・日本初

数々の世界初・日本初の製品やサービスを生み出してきたオムロン。1967年には、世界初の自動改札機を開発。無人駅システムの実現に大きく貢献しました。自動車の交通量が増大した1960年代、世界初の電子式自動感応信号機を開発し、交通事故防止と混雑緩和のニーズに応え、今日の交通管制システムの基盤をつくりました。社会のニーズを先取りした技術革新へ惜しみない挑戦を続けています。

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R&D

オムロンは社会に次世代の安心・安全、健康、環境を提供するため、日々新たな技術と製品の開発に取り組んでいます。21世紀の事業創造を担うR&Dのグローバル中核拠点である「京阪奈イノベーションセンタ」をはじめ、技術者が自らの意志で新しい価値創造へチャレンジできる充実した研究開発環境が広がっています。2007年には、海外初の研究開発拠点となる「上海R&D協創センタ」を開所。オムロンのコア技術であるセンシング&コントロール+Think技術と外部の先端技術との融合や、技術シーズをソーシャルニーズとマッチングさせていくために、開かれた研究所を目指しています。

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CSR

オムロンでは、「企業は社会の公器である」という創業者の言葉をもとに、CSR活動へ取り組んでいます。事業を通じて社会に貢献することはもちろん、社会が抱える人権・労働問題や地球環境保全、少子高齢化などの課題に対して当事者としての自覚を持ち、解決への取り組みを続けています。例えば、1972年に設立されたオムロン太陽株式会社は、日本初の福祉工場として「not charity but a chance(庇護や擁護ではなく働く機会を)」の考え方をもとに、障がい者の社会参加を早くから支援し続けてきました。障がい者など制約のある人々が自立し、個性を輝かせる社会づくりを目指して世界中の拠点でさまざまな社会貢献活動に取り組んでいます。