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オムロン女性リーダークラスの語るリアル<自分のキャリアとの向き合い方>
  • EVENT
  • 2023.11.15

女性リーダークラスの語るリアル
<自分のキャリアとの向き合い方>
オンラインイベント開催レポート

オムロンが目標に掲げているのは、女性がのびやかに活躍するダイバーシティ&インクルージョンを実現した組織。一人ひとりが自分らしく輝き、対等に意見を交わすことで生まれる、新たな発見やアイデアが、これからのオムロンを創ると信じています。

オムロンでも女性管理職の割合がまだまだ低いという課題に取り組むため、2023年度はオムロンの女性活躍促進をお伝えするイベントを全三回実施予定です。第一回のイベントでは、『私の等身大のキャリアと、マネジメントへの向き合い方』をテーマに管理職の社員が登壇し、マネジメントの葛藤や歩んできたキャリアについてお話しました。

第一回イベントレポートはこちら

第二弾はリーダークラスの社員と一緒に、<自分のキャリア>について向き合いました。今、まさに現場で活躍しているオムロンの女性社員の“リアル”を深掘りします!

SPEAKER登壇者

登壇者1

韓 佳奈

オムロン株式会社 インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー 商品事業本部 コントローラ事業部

登壇者2

恩田 千春

オムロンヘルスケア株式会社 データシステム本部 システム業務推進運用部

登壇者3

藤原 恭子司会

オムロン株式会社 グローバル人財総務本部 人財開発部

登壇したのは、オムロン株式会社 インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー 商品事業本部 コントローラ事業部の韓佳奈さん、オムロンヘルスケア株式会社 データシステム本部 システム業務推進運用部の恩田千春さんです。
韓さんは庶務やセクレタリー業務から、社内の公募制度を利用し部署を移動し、恩田さんは2021年に複合機メーカーから転職されています。
それぞれ異なるアプローチで自らキャリアを切り開いてきたお二人に、オムロンの女性社員の“リアル”を深掘りします!

キャリアチェンジのきっかけは、将来を見据えた瞬間

藤原 韓さんが、オムロンの社内公募制度を活用したきっかけは何でしたか?

 当時は庶務業務を行っていたのですが、今後、業務の自動化が進んでいく中で、自分 がこの先40歳、50歳になったときに、庶務の仕事を続けることができるのか、と疑問に思ったことがきっかけです。あとは、英語と韓国語を活かしてコミュニケーションを取る仕事をしたいと考えていたことも理由です。決まった内容をきっちりとこなして行く事務作業というよりは、変化や対応力を求められる仕事がしたいと思っていました。

藤原 実際に制度を利用して異動してみて、いかがでしたか?

パネルディスカッションのイメージ画像1

 チャレンジしてとても良かったと思っています。正直、以前は、仕事を楽しむことができていなかったのですが、今は素直に楽しいと思えるようになりました。

藤原 庶務の業務では業務改革の推進なども実施されていたそうですが、メンバーをまとめる上で心がけていたことはありますか?

 一番大切にしたのはコミュニケーションです。一緒に庶務の仕事をしていたのはみなさんベテランの方でしたので、新しいメンバーが来ていきなりリーダー…となると、戸惑いもあったと思います。だからこそ「こういうことやりたい」と自分から伝えるなど、日々、コミュニケーションを取っていきました。すると、小さな相談からでしたが、メンバーからも徐々に困りごとや要望をお話ししてくれるようになりました。

藤原 コミュニケーションが信頼に繋がったということですね。恩田さんは2021年にオムロンヘルスケア株式会社に転職されましたが、そのきっかけや、転職して良かったなと思うことはありますか?

恩田 ちょうど子育てが一段落したタイミングだったこともあり、20年ある残りのキャリアでは、培ったスキルを活かしたいと考え、転職しました。前職では40代半ばのキャリアは、既定路線というか、ほとんどが管理職への道を歩んでいました。私もそうなるのかな、と思っていましたが、オムロングループでは、個人のスキルアップ支援制度がすごく充実していて、希望が持てました。大学院に行く人、海外に行って仕事をしている人を見ていると、自分にもキャリアの選択肢と可能性があると思えました。

育児と仕事の両立。全部やらないと決めることも大事

藤原 産休・育休を経て働かれている恩田さんですが、家庭とお仕事の両立でしていた工夫はありますか?

恩田 「完璧に全部はやらない」ということをある時点で決めました。例えば晩御飯は手作りだけど、朝のお弁当はお惣菜コーナーで安売りのものを買う、運動会は行くけど授業参観は行かない、とかですね。自分がその時やりたい方で決めるようにしています。

人からの感謝が、いつでもやりがいに。苦労を乗り越える鍵は、仲間への共有と相談

藤原 恩田さんは仕事をする中でどういうところでやりがいを感じていらっしゃいますか?

パネルディスカッションのイメージ画像2

恩田 オムロンヘルスケアは健康機器と遠隔診療システムを扱っているので、身体の不調の早期発見に貢献しています。患者様からは、「常に見守られている安心感があります」、お医者様からは「この人の病気が早くわかりました」というお声をダイレクトに聞けるのがやりがいになります。

藤原 市場にシステムを導入するまでの苦労についてもお伺いしたいのですが、ハードルを感じたときは、どういう風に乗り越えましたか?

恩田 導入先が少ない、マネタイズに苦労する、といった悩みは、みんな同じでした。ですから、同じ悩みを持つ仲間に共有することで苦労を乗り越えていましたね。

藤原 韓さんは、やりがいについていかがでしょうか?

 難しいと思っていたことが実現できた瞬間に達成感を感じます。今の仕事であれば、商品を企画して、リリースするまではとても大変ですけど、無事に終えたときは、また頑張ろう、とやりがいを感じられますね。

あとは、自分が何かをした結果により喜んでもらえたときも嬉しいですね。前の部門で業務改善を推進し、事務業務をデジタル化したことによって、「ありがとう」と庶務メンバーに大変感謝されたことはとても嬉しく、達成感を感じました。

藤原 お二人とも、誰かに喜んでもらえたり達成感を感じる点が共通していますね。韓さんはハードルの乗り越え方、モチベーションの維持についてはどうでしょうか?

 自分に与えられた責任を途中で投げ捨てるのは性格的に好きじゃないので、「やり遂げるぞ」という思いが一つ。それと恩田さんも仰っていましたが、仲間に相談して協力を仰ぐことで乗り越えています。今は特にチームメンバーのサポートがあるからこそ、こうして仕事ができていると感じます。

キャリアチェンジへの気持ちは様々

藤原 韓さんは社内の公募制度を使って異動されましたが、制度に手を上げるのは勇気がいりましたか?

 正直、所属している部門には「申し訳ない」という気持ちはありました。ただ、所属部門が嫌で異動したということではなく、新しいことがしたいという気持ちが強かったので、そこは割り切ってチャレンジしたい気持ちを大切にして応募しました。

藤原 行動あるのみという感じですね。恩田さんは転職するにあたって勇気も必要だったと思いますが、いかがですか?

恩田 最初は「絶対に転職成功するぞ」という気持ちではなく、まずは、それまでのキャリア・業務・スキルの棚卸しをしました。就職試験の頃のように、自分の強みや弱み、やりたいこと、やりたくないことを整理。そのときに、「自分はこういうことがやりたかったんだ」ということに気付き、じゃあ環境を変えてみようと思い至りました。棚卸しはいいきっかけになりましたね。

スキルアップの支援、多くのチャンスに恵まれるオムロングループでの今後のキャリア

藤原 韓さんは今後どういうキャリアイメージをお持ちでしょうか?

 今後も語学力を活かしながら、コミュニケーションスキルも活かすことができる仕事をしていきたいという気持ちがあります。今後、社内外関わらずチャンス、タイミングが来たときに、自信を持って次のステップに行けるように準備しておきたいです。

藤原 チャンスが回ってきたときの準備として、自己啓発含め取り組んでいることはありますか?

 語学力は、今より更に高める必要があるので 、日々勉強しています。あとは、社内の教育支援制度が充実しているので、不足しているビジネススキルをしっかり学んで実践していくことで、能力を伸ばしたいと考えています。

藤原 恩田さんは今後、どんなキャリアをイメージしていますか?

恩田 オムロンヘルスケアといえば血圧計、体重といったヘルスケア機器のイメージが強いのですが、実はそれ以外にも、オムロンコネクトという3万人分くらいのビックデータを持っているアプリもあります。もっとデータを活用し、機器ではなくてデータビジネスに強い会社だよね、といわれる組織を作っていきたいと思っています。

藤原 データに強い組織の中で、どういう役割で、と思っていらっしゃいますか?

恩田 これは野望になりますが、オムロンヘルスケアには私が前職でやっていたような、営業と開発の間に立つフィールドSEがいないのです。この部門、職種を作って、認知していただく活動をしていきたいと思っています。

パネルディスカッションのイメージ画像3

自己実現を叶えるために、前向きに取り組む

藤原 身に付けて良かったと思う資格や勉強して良かったと思うものはありますか?

恩田 今、データサイエンティストの養成学校に通っています。これを学ぶことでビックデータや機械学習について知識が付きました。そのおかげで、心臓病学会に出席させていただいたときに、発表内容のロジックがすっと頭に入ってきました。この勉強をしてすごく良かったと思っています。

藤原 勉強は平日やお休みにされているのですか?

恩田 講座が4月~10月の毎週火曜19時~22時でしたので、半年間、家族の夕飯が3パターンになりました(笑)娘が高校生なので、家事を手伝ってもらえたのも大きかったです。

パネルディスカッションのイメージ画像4

藤原 韓さんは、資格を取得しておいてよかった体験はありますか?

 資格という意味では特にないのですが、学生時代にカナダと韓国に1年ずつ語学留学をしていました。カナダでは、世界中の学生たちが集まって過ごしていたので、多くの異文化を知ることができました。当時の経験は今の仕事にとても活かされているなと思います。オムロングループはグローバルな組織なので、海外拠点の 担当者も国際色豊か。異文化を知っていることで、彼らの発言の背景が理解できます。

オムロングループのリーダーに求められる資質

藤原 韓さんが目指す管理職像はありますか?

 周囲を巻き込んでいく力がある人。「ついていきたい」と思う上司って、方向性を示してくれる人だと考えています。アドバイスはするけど、手は出しすぎない。そういうバランスが取れている方に付いていきたいと思うので、私もそうした人物を目指していきたいですね。

藤原 まさにオムロンが目指すリーダー像そのものですね。恩田さんはいかがでしょうか?

恩田 思いやり、他人に興味を持つことを大切にしています。信頼を勝ち取るためには自分をさらけ出すことが大事。部下には、だからあなたも話してくださいね、というコミュニケーションができたら良いなと思っています。

藤原 オムロングループは女性の比率が2割程度で、男性の方が多いと思いますが、職場の環境はどうでしょうか?

 私が所属する部門は14人中、私が唯一の女性です。プロダクトマネージャーのグループ全体を見ても50人中4名程度です。

恩田 社員だけだと私も女性1人だけです。パートナーさんを入れると半分くらいですね。

藤原 女性が少なくて困っていることはありますか?

 正直困ったとことはないですね。おそらく男性社員が私に気を使ってくれていることもあり、とても働きやすい環境です。たまに前の部署の方々と話していると、たまには女子同士の他愛無い話もしたいなとは思いますが(笑)。

恩田 私も女性だから、ということを意識したことは特にないですね。逆にいえば、会社からは女性のメンター制度を用意してくれています。別部署の女性の方ですが、常にコミュニケーションを取る環境があります。

藤原 「メンター制度」、良いですよね。部門が関係ないからこそ相談できることもあると思います。

恩田 今日もその方だけには今日出演することをお伝えしています。

長期のお休み制度について

藤原 韓さんはお休みの制度を使って海外に行ったとのことですが。

 はい。節目休暇と言いまして、オムロンでは35歳と45歳、53歳になる節目の年に長期の休暇を取得できます。それを利用して、2週間、アメリカに旅行に行ってきました。

藤原 実は私も今月末から1ヶ月お休みをいただきます。オムロンはお休みの制度も整っていますね。


参加者からのリアルな疑問にパネリストたちが回答

最後は、参加者からのリアルな疑問にパネリストたちがお答えする、質疑応答の時間です。

周囲に気を使って頼むことができず、つい自分の業務を増やしてしまいます

恩田 最初は私もそうでした。でも、年上の方にはわからないので教えてくださいという懐に入るスタンスを大切にしてみると、知っていることは全部教えてくれました。オムロンには優しい人が多いです。

 自分をさらけ出すというのは、自然とやっているかもしれません。オムロンは結構、頑固そうだけど話すとすごく良い人ばかり。普段から他愛のない話もしつつ「こういうことに困っているんです」みたいな話をしてみたり、背景などもお伝えすると、みなさん、助けてくれます。

リーダーになる前となった今で、気持ちの変化はありましたか

 言われたことをきちんとこなしていくのではなく、チームを率いることが求められる立場で、当初は「どうしようかな」という思いはありました。しかし 業務柄、関係者を巻き込んでプロジェクトを主導することが求められるので、「リーダーだからどう」ではなく、自身に求められていることをきちんと実行する、という風に意識を変えました。

恩田 一般職と求められるものが違うので、プレッシャーはなんとなく感じていました。言われる前に自分で気づいて行動する必要があるな、と。そのために相手に興味を持って、常にアンテナを張っていることが大事だと思っています。

後輩がキャリアに悩んでいたらどうアドバイスしますか?

恩田 「とにかくやってみれば?」というアドバイスをします。当たって砕けたら、それはそれで良い。逆に、チャンスが巡ってこない方に対しては、「今の環境を変えてみたらどう?」とアドバイスをすると思います。

 キャリアを棚卸しして、何を悩んでいるのかをクリアにすることをアドバイスします。その上で、どういう風にキャリアを歩みたいのかを、しっかりと自分で理解して判断すればいいと伝えます。社内公募の経験も踏まえて、まずはチャレンジしてはどうかとアドバイスするのじゃないかと思います。

どんな人と一緒に働きたいですか?

 一緒に働きたい人と聞くと、現在のチームメンバーを思い浮かべます。困ったときに助け合えて、一緒に同じ目標に向かって働ける人がいいですね。今の職場では、技術的な面で私の知識では理解が難しい問題や問い合わせが多いのですが、チームメンバーが助けてくれる場面が多くあります。逆に、語学面で他のメンバーが困っているときは、私がフォローしているので、そうした助け合いをしながら切磋琢磨できる人と一緒に働ける環境がいいですね。

恩田 お互い刺激し会える方、前向きな方と仕事がしたいなと思います。

韓 佳奈 プロフィール
2012年オムロン入社。技術・知財本部の庶務兼セクレタリー業務を経て、社内公募にて制御機器事業部 商品事業部に異動。庶務のチームリーダとして業務改善を推進したのち、プロダクトマネジメント部門に異動、新商品企画やソフトウェアライセンス管理インフラの構築を担当。
未経験業務だったがチームメンバーと協業し、語学力を生かし国外パートナーとの業務でも存在感を発揮している。
恩田 千春 プロフィール
2021年にオムロンヘルスケアへキャリア入社。データシステム本部 システム業務推進運用部でSEとして遠隔診療システムの提案や導入、保守サポートまで一貫して担当。
オムロンヘルスケアでは健康機器と遠隔診療システムを扱っているので、患者やドクターから感謝の声をダイレクトに聞けるのがやりがい。
業務の傍ら、データサイエンティストの養成学校に通学。ビックデータや機械学習についても知見を深めている。

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