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サステナビリティ
インドとともに、次の成長を切り拓く:オムロンが挑む新たな価値創造

インドとともに、次の成長を切り拓く:オムロンが挑む新たな価値創造

インドと聞いて、約14億8,000万人*1の人口や巨大な消費市場、世界有数の経済規模を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。しかし、インドの可能性は、その規模の大きさだけではありません。多様な分野で成長が進んでいることこそ、大きな可能性を秘めています。

インドでは、国内需要や消費の拡大を背景に経済が成長し、製造業も急速に発展しています。一方で、若い労働力のスキル向上や、ものづくり現場の自動化加速も重要なテーマとなっています。また、生活習慣病の増加と高齢化*2が進む中、医療も、病気になってから治療するだけでなく、デジタル技術を活用して患者と医療従事者をつなぐ予防医療の仕組みへと変わりつつあります。政府もインド国内でのものづくりや研究開発(R&D)、テクノロジーの活用を積極的に後押ししています。これほど多くの成長機会が、短期間で大きな規模で広がっている市場はそうそう他にはありません。

*1 United Nations, Department of Economic and Social Affairs, Population Division, World Population Prospects 2024 (2026 population projection). https://population.un.org/wpp/
*2 インドの60歳以上の人口が占める割合は、2021年の10.1%から、2050年には20.8%に上昇すると予測されています(出典:国連人口基金(UNFPA)インド事務所「Caring for Our Elders: Institutional Responses – India Ageing Report 2023」)


30年にわたり、インドとともに成長。これからもその先へ

オムロンは、工場の自動化、センシング技術で成長する製造業を支えるとともに、変化するヘルスケアのニーズにも応えながら、インドの企業や人々に新たな価値を提供してきました。インドの経済や産業、ビジネスニーズの変化を見据え、柔軟に対応しながら、同国の変革とともに歩んできました。インドでは1996年に制御機器事業を、2010年にヘルスケア事業のビジネスを展開しています。


インドのものづくりを支える。
『Make in India』の実現を後押しするオートメーション技術

オムロンのオートメーションセンター ベンガルール


2006年、オムロンはOMRON Automation Pvt. Ltd.(オムロン オートメーション・インディア)をインドに設立し、インドでの制御機器事業の展開を本格的に開始しました。急速に拡大するインド経済と自動車産業の成長が、工場自動化への需要を高めると考えたことが背景にあります。

その後、インドでの事業をさらに拡大し、2014年にはムンバイに同国初のオートメーションセンターを開設しました。当時、世界で5番目となる施設でした。2025年には、テクノロジーやイノベーション、高度なものづくりの拠点として存在感を高めるベンガルールへ移転し、新たなスタートを切りました。
1996年の事業開始以来、オムロンはインド全土へと事業を広げ、産業オートメーション分野で確かな存在感を築いてきました。

オムロンとインド工科大学ルールキー校(インド最古の歴史を持つ国立理工系名門大学)、産学連携を強化


この歩みは、インドの製造業そのものの変化とも重なります。より高い生産性を実現し、変化に強く、将来を見据えた工場をつくるために、自動化やデジタル化、知能化技術を導入する企業が増えています。
インド経済は近年、安定した成長を続けており、製造業のGDPに占める割合をより高め、グローバルサプライチェーンを担う存在となり、より安価な製品の生産拠点から、より付加価値が高く、先端技術を活用したものづくりの拠点へと変わろうとしています。

その変化は、すでに数字にも表れています。インド政府の『経済調査報告書2025–26』によると、製造業の付加価値額に占める中・高技術分野の割合は46.3%に達しています。高度な技術を活用したものづくりが、インドの産業発展において重要性を増していることが分かります。

サミール・ガンディー
オムロン オートメーション・インディア
マネージングディレクターオムロン オートメーション・インディアのマネージングディレクター、サミール・ガンディー氏は、次のように語ります。

「インドの製造業にとって重要なのは、単に工場を増やすことではありません。世界市場において、競争力の高い工場をつくることです。その実現において、産業オートメーションは生産性や国際競争力を高めるだけでなく、持続可能なものづくりの実現には欠かせない、重要な役割を果たします。」


こうした市場の変化に伴い、オムロンが提供する価値も進化しています。個々の自動化製品を販売するだけでなく、高度化する製造現場が抱える課題を解決することへ。個別の製品提供から、複数の製品や技術を組み合わせたソリューションプロバイダーとして、デジタル化、そしてデバイスを軸とした「GEMBA DX」企業への転換を通じて取り組みを広げています。



オムロンのチームメンバー


インドの人々の健康ですこやかな暮らしに貢献。
家庭から広がるヘルスケアの可能性

インドのヘルスケアを取り巻く環境では、経済成長とともに健康課題も変化してきました。65歳以上の人口は2024年の約1億300万人から、2050年には約2億4,600万人へと2倍以上に増加すると予測されています*3。こうした変化に伴い、必要な医療を、必要なタイミングで受けられる環境へのニーズが高まると考えられます。

同時に、非感染性疾患が医療制度に大きな負担を与えています。心臓病や脳卒中などの循環器疾患は、高血圧患者の増加も含めて、インドにおける主要な健康課題であり、主な死因にもなっています。

こうした課題の解決には、家庭での継続的な血圧測定で変化を捉え、早期発見につなげることが大切です。

*3 India Population 2025 - United Nations Population Fund | United Nations Population Fund


血圧計から、ゼロイベントを支える存在へ

オムロン ヘルスケアは、家庭で血圧を測ることの重要性を広く伝え、日々の健康管理に取り入れてもらうための活動を進めてきました。健康啓発イベントや患者向けの情報提供、医療従事者や各分野の専門家との連携を通じて、家庭での血圧測定の普及を後押ししています。

医師と協力し、定期的な血圧測定が循環器の健康管理にどのように役立つのかを伝えるとともに、高精度な血圧計の普及に取り組んでいます。さらに、血圧測定にとどまらず、遠隔で患者の健康状態を把握する仕組みやデジタルヘルス技術を活用し、医療従事者と患者をつなぐ新たなケアの形を目指しています。

家庭で測定した健康データを医療従事者と共有することで、循環器疾患のリスクをより積極的に管理し、必要なタイミングで医療につなげたり、より適切な判断を支えたりすることが期待されます。こうした取り組みは、より身近で、予防を重視し、人と医療をつなぐ循環器ケアの実現を目指すものです。

オムロン ヘルスケア 血圧・心電図 チェックキャンプ(無料測定会)


その一歩として、2023年にオムロンはトライコグ社と協業し、AIによる解析と心電図データを組み合わせた、循環器疾患の診断支援につながる遠隔モニタリングサービスを開始しました。2026年には、心電計付き血圧計で測った心電図のデータをクラウド経由で飛ばし、トライコグ社のAI技術を通じて解析するサービスをスタートさせました。

家庭で取得した健康データ、医療従事者、AIやデジタル技術をつなぐことで、病院の外でも専門的な知見を生かした健康管理を支援できます。病気の早期発見や、循環器の健康状態をより継続的に把握することにもつながります。

また、医師が家庭血圧測定をどのように理解し、活用しているかを調べる研究に加え、患者向けの啓発活動や医療関係者との連携を通じて、高血圧管理に家庭での定期的な測定を取り入れる取り組みも進めています。

小川 博
オムロン ヘルスケア インド
マネージングディレクターオムロン ヘルスケア インド社のマネージングディレクター、小川博氏は、次のように語ります。

「これらの取り組みは、インドで医療をつなぐ仕組みを実現し、オムロン ヘルスケアのビジョンである『Going for ZERO』を前進させるものです。私たちが目指すのは、循環器疾患や脳血管疾患の発症を未然に防ぎ、発症した場合にもその影響を大幅に減らせる未来です。日々の暮らしの中で予防のための健康管理を取り入れやすくすることで、病気の早期発見と、循環器疾患のリスク管理の向上を支えていきたいと考えています。」


オムロンがインド南部のタミル・ナドゥ州チェンナイにヘルスケア製品の製造拠点を設けることは、同国への長期的なコミットメントを示す新たな一歩です。現在、タミル・ナドゥ州での生産の立ち上げに向けて取り組んでおり、インド市場のニーズにより近い場所でものづくりを行うことで、現地に根差した事業基盤の強化を目指しています。


オムロンの次の成長にとって、インドが重要な理由

オムロンが目指すのは、インドの成長加速への貢献にとどまりません。より世界で競争力の高い工場をつくり、デバイスとデータを掛け合わせた予防医療をより多くの人に届け、インドの人々のより良い暮らしに貢献することで、インドの未来をともに創っていきます。インドはオムロンにとってグローバルでの成長を実現するための単なるマーケットではなく、オムロンの次なる成長を切り拓く、さらなる可能性を秘めた成長エンジンとなるリージョンです。

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