オムロンは、「企業は社会の公器」であるという考えに基づき、事業を通じてよりよい社会づくりに貢献することを使命とし、その実現に向け、企業理念を軸にした経営を実践しています。
そんな私たちのすべての企業活動の原点であり、社員の行動指針であるオムロンの「企業理念」とその実践の取組みをご紹介します。
企業理念には、これからも変わらない、揺らぐことのないオムロンの強い想いがこめられています。企業理念は、私たちの判断や行動の拠りどころであり、オムロンの求心力であり、発展の原動力です。
グローバル全社員が企業理念実践に取り組める仕組み。
オムロンでは企業理念の実践強化に向けて、会長がグローバル各エリアをまわり、企業理念について世界各地の経営幹部との対話を行う企業理念ミッショナリーダイアログを実施しています。
ダイアログでは、会長から日常業務における企業理念の大切さや、自らが事業責任者として企業理念を実践した当時の経験など実例を交えた講話が行われます。その後、参加者が互いの理念実践事例を共有・共鳴し合い、そこでの気づきを踏まえ、今後の企業理念実践アクションプランについて議論が交わされます。このようにダイアログは、各地のマネジメント層にとって企業理念の実践に向けた行動を加速する機会となっています。
社員との対話を通じて相互理解を深め、企業理念をオムロン発展の原動力にすることを目的に、社長が社員と直接対話する場として「The
KURUMAZA」を定期的に企画・実施しています。
社長と直接対話した社員からは、「企業理念の重要性や議論する風土の必要性を感じると共に、社長の人となりを知るよい機会となった」「日常の悩みへの、具体的なアドバイスがもらえた」などの声があがっています。
一方、社長も、「KURUMAZAは事業の最前線で頑張っている社員の抱える課題、悩みを知る場であると同時に、彼らから多くの意見を引き出す場である。また私という人間を知ってもらうことのできる場でもある。参加者にとっては職場の課題や自身がやりたいことなど、自由な意見交換の場にしたい。社員と直接交流を持ち、意見交換をすることが、私の大きなエネルギーになる」と話し、今後も継続的にグローバル拠点で実施する予定です。
立石一真 創業記念館は、オムロンの創業者
立石一真の90年の“人生とひととなり”、今日のオムロン企業理念の根幹をなす“創業者精神/ベンチャースピリット”を体感いただける施設です。「なぜ創業したのか、なぜ成功したのか、なぜ社憲が生まれたのか」、今もその理念を伝えつづけています。
本施設は、創業者が何を考え感じていたのかを体感していただく住居棟と、創業者の足跡をたどりオムロンのDNAおよび社憲の精神を知り学ぶ展示棟から構成されています。毎年多くの社員がグローバルから訪れ、創業者のスピリットに触れています。
オムロンでは、企業理念を軸に事業を通じて社会的課題を解決することで、よりよい社会を作ることを目指しています。「The OMRON Global Awards(TOGA)」は企業理念実践の物語をグローバル全社で共有することで、オムロンの強みの源泉である企業理念を全社員に浸透させ、共感と共鳴の輪の拡大を促す取り組みです。
私たちは、「企業は社会の公器である」という基本的考えのもと、企業理念の実践を通じて、持続的な企業価値の向上を目指します。
「SINIC理論」とは、1970年に創業者・立石一真が国際未来学会で発表した未来予測理論です。
科学・技術・社会という3つの円循環的な相互関係から未来を予測しようとするこの理論のもと、オムロンは独自の技術で社会のニーズに応え続けてきました。
2030年に向けて変化する社会を見据え、2022年度から新たな長期ビジョン 「Shaping The Future 2030 」を設定、スタートさせました。
TOGAは企業理念実践の物語をグローバル全社で共有することで、オムロンの強みの源泉である企業理念を全社員に浸透させ、共感と共鳴の輪の拡大を促す取り組みです。