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健康寿命の延伸 ‐ SF2030 トピックス

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「健康であり続けたい」という人々の想いに、予防医療で貢献

 オムロンがSF2030で目指す「健康寿命の延伸」では、人々が健康であり続けることで自分らしさを追求できる社会づくりへの貢献を目指しています。


家庭での健康管理を重大疾病の予防医療に

 ヘルスケア事業を担うオムロン ヘルスケアでは「Going for ZERO ―予防医療で世界を健康に―」をビジョンに掲げ、循環器疾患、呼吸器疾患、慢性痛の領域を中心に、健康寿命の延伸に向けた取り組みを進めています。

 循環器疾患領域において、オムロンは40年以上前から医療関係者と連携し家庭での血圧測定の普及に努めてきました。今では、家庭での血圧測定が高血圧治療のスタンダードとなり、家庭用血圧計市場はグローバルで拡大しています。引き続き、各国の学会と連携しながら家庭血圧のさらなる普及に注力していきます。毎年5月に国際高血圧学会(ISH)の主導により世界100ヵ国以上で開催される血圧測定イベント「世界血圧測定月間」に本年も協力しました。これまでに累計20,000台以上の血圧計を寄贈し、400万人以上がこのイベントで血圧を測定しています。また、脳梗塞の原因の一つである心房細動の早期発見に向けて、家庭での心電図記録の浸透に取り組んでいます。2024年2月には、家庭や外出先などで胸の痛みや動悸などの自覚症状を感じたときに、簡単に心電図を記録できる携帯型心電計の新商品を発売しました。医療機関や健康診断で行われている心電図チェックをより身近なものにすることで、脳梗塞や心疾患の発症数の低減につなげていきます。

 2023年度は、中国で呼吸器疾患の患者が急増し、医療機関向けネブライザの需要が高まりました。特にオンライン市場にて大きく伸び、過去最高の売り上げを記録しました。ネブライザは喘息などの治療薬を細かい霧状にして、気管支や肺に送り届けるための医療機器です。今後も中国や大気汚染が進む成長国を中心に喘息呼吸器疾患数は増加するといわれています。当社は呼吸器疾患の治療に有用なネブライザをグローバルに提供することで、喘息の治療や重症化予防に貢献しています。

 慢性痛を緩和するペインマネジメントにおいては、低周波治療器を応用し新たに運動後の筋肉疲労や筋肉痛を緩和するスポーツリカバリー領域での新市場の創出に取り組んでいます。サッカーやバスケットボールなどのプロチームや大学や高校の強豪校との連携を通じて、スポーツリカバリー市場での商品認知の拡大を目指しています。

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低周波治療器 / 心電計 / ネブライザ

遠隔診療サービスで、医療現場をサポート

 2024年4月、欧州で遠隔診療サービスを提供するルーシー社のすべての発行株式を取得しました。ルーシー社とは2018年に業務提携を行い、当社の機器とルーシー社の治療支援プログラムを連携させてきました。今回の完全子会社化により欧州における遠隔診療サービス事業を強化、加速していきます。

 ルーシー社が提供する医療支援ソリューションでは、家庭で測定した生体データをもとにしたケアプランと治療を継続するための支援プログラムを提供しています。このサービスはオランダ、英国を中心に、約70の主力病院で導入され、診療の効率化や疾患の重症化予防に役立てられています。

 提供されるプログラムは、循環器系疾患や呼吸器系疾患にとどまらず、新型コロナウイルス感染症やがん、大腸炎、糖尿病など150以上の疾患に対応していることが最大の強みです。当社のデバイスやノウハウの強みと、ルーシー社がもつ医療支援ソリューションを融合し、より多くの患者に適切な治療を提供する遠隔診療サービスを開発していきます。


予防医療で新しい価値を創出し、健康寿命の延伸を実現する

 オムロンヘルスケアは、これからも「病気にならない」「なっても重症化させない」「重大疾病を起こしても再発させない」ために、疾患の早期発見、早期治療介入に役立つ機器やサービスの提供を通じて世界中のすべての人々の健康寿命延伸を目指します。


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