オムロン株式会社（本社：京都市下京区、代表取締役社長：山田義仁）は、下記の新商品を10月1日から発売します。

• 2回路リミットスイッチ　　形WL-N

リミットスイッチ形WLは1959年の発売以来、半世紀以上にわたるロングセラーとなっていますが、このたび54年間蓄積してきたノウハウに最新技術を融合し、従来の外形や取付け時の寸法、性能などはそのままに、さらに“使いやすさ”を追求した形WL-Nを発売します。

リミットスイッチは、産業機械や設備などにおいて、物体の有無や通過・位置を検出するスイッチです。金属や樹脂のケースにマイクロスイッチを内蔵し、振動や衝撃、水、油、塵埃などから保護しているため、機械的強度や耐環境性が要求される場所でも使用できます。

今回発売するリミットスイッチ形WL-Nでは、以下の“使いやすさ”を追求しました。

1. 『選びやすさ』
   • 接点構造や回転レバーのヘッド構造を標準化したことにより、製品仕様を大幅に集約
2. 『配線のしやすさ』
   • 配線の作業性を損なっていた絶縁紙に代わり、樹脂とエラストマーで絶縁性を確保
   • マグネット付きドライバーに吸着する鉄鋼ネジの採用により、配線作業中のネジの落下を防止
   • 内蔵スイッチの小型化により配線収納スペースを拡大
3. 『見やすさ』
   • 動作表示灯タイプでは、動作表示ランプに光拡散立体構造を採用し視認性が向上

リミットスイッチ形WL-Nは、2013年10月1日から一般形回転レバータイプ*を発売し、2014年4月1日には、プランジャタイプ、フレキシブル・ロッドタイプ、フォーク・レバー・ロックタイプの発売を予定。今後もお客様の様々なニーズに対応したラインナップの拡充に努めていきます。

*. モールド形・高精度形・長寿命形・耐食形は2014年4月1日に発売予定。

1. 製品仕様の集約により選定の簡略化と在庫削減に貢献
   従来の形WLでは、リミットスイッチを使用する機械などの電気負荷（電流値）に応じた接点構造（一般負荷領域/微小負荷領域）や、使用環境に合わせたアクチュエータのヘッド構造などを、細かく製品仕様を分けてご提供してきました。形WL-Nでは、接点構造とヘッド構造の仕様を一部標準化し、製品仕様を大幅に集約したことで、お客様の使用用途に応じた製品をより簡単に選定することが可能となります。また、保守用に在庫するリミットスイッチの種類を減らすこともできるため、効率的な在庫管理と在庫削減に貢献します。
   さらに、形WL-N全てに腐食に強い金接点を採用しているため、長期保管後も安心して使用できます。

   

2. 製品構造の細かな工夫で配線作業効率を向上
   1. 絶縁紙に代わり、樹脂とエラストマーで絶縁性を確保
      従来の形WLでは、スイッチボックス・カバーと内蔵スイッチ間での絶縁性を確保するために、絶縁紙を設置していました。配線する際には、この絶縁紙を押さえながら作業する必要がありましたが、形WL-Nでは、内蔵スイッチに樹脂壁を設けてスイッチボックスとの絶縁性を、また、カバー裏面をエラストマーで覆うことでカバーとの絶縁性を確保しているため、作業がスムーズとなります。
   2. 内蔵スイッチに鉄鋼ネジを採用
      形WL-Nは、内蔵スイッチの端子ネジにマグネット付きドライバーに吸着する鉄鋼ネジを採用しているため、配線作業中のネジの落下を防止します。また、鉄鋼ネジにニッケルメッキを施しているため、錆びにも強くなっています。
   3. 内蔵スイッチの小型化により、配線収納スペースを拡大
      内蔵スイッチを小型化し配線収納スペースを拡大したため、丸型端子もすっきりと収納できます。

   

3. 視野角が広い動作表示ランプの採用で視認性が向上
   リミットスイッチは、動作表示ランプが見えづらい設備の奥や安全エリアに設置する場合が多くあります。形WL-Nの動作表示灯タイプは、動作表示ランプにLEDの光が様々な方向へ効率的に拡散する光拡散立体構造を採用しているため、横からでも動作確認がしやすく視認性が格段に向上しました。

   

オムロン株式会社　インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
産業機器統括事業部　メカニカルコンポ事業部　産機SW事業推進部
担当: 岡野
TEL: 075-344-7294

報道関係のお問合せ先

オムロン株式会社
インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
広報担当　中嶋
TEL: 03-6718-3581