オムロン ソフトウェア株式会社（代表取締役社長：竹林一、本社：京都市）と、株式会社 デジオン（代表取締役社長：田浦寿敏、本社：福岡県福岡市）は、この度、両社が持つ技術の強みを活かした「ホームネットワーク内のコンテンツ検索技術」を両社協業で検討・開発することに合意しました。
その第一段階として、組込み機器を用いたホームネットワーク環境をより一層浸透させる目的で、オムロン ソフトウェアが、デジオンのマルチメディア・ホームネットワーク向けプラットフォームソフトの販売を行います。

DiXiMは、マルチメディア・ホームネットワークを実現するためのソフトウェア技術の呼称です。各家庭にはPC、デジタルTV、オーディオ、デジカメ、携帯電話、ポータブルオーディオなどの様々なデジタル家電が存在しています。DiXiMは、これらの機器がメーカーや機器の種類を越えて、特に複雑な設定を行うことなく、イーサネットや無線LANを介して相互に認識、操作ができ、ビデオ、音楽、写真といったマルチメディア・コンテンツを共有できる環境を提供します。

オムロン ソフトウェアとデジオンが目指す新しいソフトウェアとは、「ユーザーが楽しく簡単に操作でき、情報家電、ホームネットワーク、インターネット上に存在するコンテンツを効率よく検索・情報収集・提供できる仕組み」作り（仮称：スマートチャンネル）です。
デジオンでは既に、ユーザーが任意に登録したアーチスト名などを参照し、アクセス可能なコンテンツをホームネットワークやインターネットから探し出し提供するシステムを開発しています。
また既にオムロン ソフトウェアも、組込みデータベース内やインターネットに存在する単語を、情報家電での言語入力の予測候補に反映させる技術を保有しています。
両社の強みであるこれら2つの技術を融合させることにより、入力履歴や再生履歴、ブックマークなどの情報と連携して予測入力キーワード（サジェスチョン）を作成し、ユーザーの入力負荷を削減するだけでなく、当該ユーザー以外の家族が過去に入力した言葉（ファイルタイトルなど）からの予測入力・検索など、家庭内の情報家電でそのデータを共有し、楽しむことが一層簡単にできるようになります。

そのための布石として、この新しいソフトウェアが動作する基盤となるホームネットワーク向けプラットフォーム「DiXiM」を多くの情報家電に採用していただく必要があります。
この度のDiXiMに関する販売提携を両社で検討するにあたり、DiXiMの顧客対象がオムロン ソフトウェアの既存顧客あるいは新規開拓すべき顧客と多くの部分で重なっていた事、そしてDiXiMには近い将来、両社で開発を検討する新ソフトウェアの中核的環境となるアドバンテージが存在する事に着目し、オムロン ソフトウェアがDiXiMを自社既存商品と併せて各メーカーに提案・販売していくことを両社で合意いたしました。

株式会社 デジオンは、ネットワーク、マルチメディア、ストレージ、に強みを持つソフトウェア開発メーカーであり、特に、ホームネットワーク分野において同社製品ブランドであるDiXiMによって確固たる地位を築いたリーディングカンパニーです。1999年に設立。福岡本社のほか、東京（赤坂）とサンノゼ（米国カリフォルニア州）にブランチオフィスを設け、その製品は、多くの日本および海外のCE機器・パソコンメーカーで採用をいただいています。
詳細は、http://www.digion.comをご覧ください。

オムロン ソフトウェア株式会社は、1976年の創業以来、都市交通制御、駅自動化、金融ATM、カード決済など、社会インフラというべき公共システムを構築して参りました。これらの経験により、「品質」、「機能性」、「確実性」の全てにおいて高い水準でお応えする体制を整え、「Embeded」、「Control」、「Network」、「Integrate」の分野において多くのテクノロジーとノウハウをお客様にご提供して参ります。特にモバイルソリューション事業部は、携帯電話や情報家電等のメーカー様に対して、組込ソフトウェア開発、言語処理/画像認識のミドルウェア商品の開発/販売を主な事業としております。

デジオン、DiXiMは、株式会社 デジオンの登録商標です。
その他、記載されている会社名、製品名、サービス名は、各社の登録商標または商標です。