オムロン株式会社（本社：京都市下京区、代表取締役社長：作田久男）は、2006年6月26日より、欧州の化学物質規制であるRoHS指令（＊1）に対応した次のRFIDシステム機器を発売いたします。

今回発売する商品は、これまで発売してきたV720シリーズ（13.56MHz：ISO15693準拠）のRFIDシステムを構成するリーダライタ、アンテナ、ケーブルで使用している部品を、RoHS指令に対応した部品に置き換えて、新たなデザインのハウジングで設計されています。これらの商品は、従来商品と上位インターフェイスに互換性を持たせていますので、これまでご使用の商品を容易にRoHS対応品に置き換えることができます。

当社事業開発本部RFID事業開発部では、2005年9月に発売したRoHS対応のUHF帯RFIDシステム機器に加えて、今回のHF帯（13.56MHz）RFIDシステム機器を発売することで、すべてのRFID商品のRoHS対応を完了いたします。

ところで、欧州の物流・流通分野においては、商品の個品にHF帯（13.56MHz）のICタグを貼付する動きがあります。また、HF帯のICタグでもUHF帯同様に、EPCグローバル仕様の標準化も検討されています。このような状況から、物流・流通業界のサプライチェーンマネジメントなどのオープンなRFIDシステムを構築する際にグローバル規模で使用できるICタグへの需要が増加することが十分に予測できます。よって、オムロンがこれらのRoHS対応の商品を販売できる体制にあることは、今後の事業展開で大きな強みになります。

オムロンは、RFID機器ベンダーとしてRFID導入の豊富な実績と、経験に基づくノウハウ、商品技術力の高さを武器に市場での拡販を図っています。インレットとリーダライタの商品技術力および生産技術力で、ニーズにマッチした製品をタイムリーに提供していきます。

（＊1）RoHS対応について

RoHS対応とは、欧州におけるRoHS（電機電子機器特定有害物質使用制限）指令にしたがって、製品を作りこみ市場に投入することを意味します。
欧州では、2006年7月1日より販売する製品より、特定有害物質の使用が禁止されることになっています。特定有害物質とは、鉛Pb、カドミウムCd、水銀Hg、六価クロムCr6+、ポリ臭化ビフェニル類PBBs、ポリ臭化ジフェニルエーテルPBDEsなどがあります。製品に規制化学物質が使用されていないことを証明するためには、使用する全部品に対して含有の有無と含有量（含有率）を調査する必要があります。規制化学物質は、RoHS指令で規定している6物質以外にも様々なものがあります。
欧州のRoHS指令では、製品への含有禁止・排除の義務化など、これまでのような「環境に配慮した製品」ではなく、「環境を保証した製品」の提供が企業に求められています。オムロンでは、今回、発売するRFID商品に対し、73物質を使用禁止・全廃物質、5物質を代替促進物質、134物質の自主管理物質を規制化学物質の対象としています。

詳細お問い合わせ先

オムロン株式会社
事業開発本部 RFID事業開発部　
広報・渉外担当　立石 俊三
TEL : (03) 5435-2016

弊社の2009年3月21日付組織変更において、「事業開発本部 RFID事業開発部」は解消(廃止)となりました。本製品は、2009年6月末日までのご注文をもちまして販売終了とさせていただきます。(在庫の状況によっては、これよりも早期に販売終了となる場合もございます。) HF帯/13.56MHzのRFID製品をお探しのお客様は、弊社インダストリアルオートメーションビジネスカンパニーが提供するV680シリーズをご検討ください　お問い合わせは、こちら