オムロン サイニックエックス、機械学習分野における世界トップレベルの国際会議「ICLR 2024」に研究論文が採択
- 2024年04月17日
オムロン サイニックエックス株式会社(本社: 東京都文京区、代表取締役社長: 諏訪 正樹、以下OSX)のSenior Researcher谷合 竜典らの研究グループの論文が、このたび「The Twelfth International Conference on Learning Representations (ICLR 2024)」に採択されたことをお知らせします。
「ICLR」は、「NeurIPS1)」「ICML2)」とならび、機械学習分野において国際的に権威のあるトップカンファレンスの一つです。 2024年は7,262件の投稿の中から2,261件(約31%)の論文が採択されています。5月7日から5月11日にかけてオーストリア・ウィーンで開催されます。OSXからは、近年、言語モデルとして注目を集める Transformer3)型ニューラルネットワークを材料学分野に転用し、結晶構造から材料の物性を予測する結晶構造エンコーダー「Crystalformer」を提案します。この手法では、Transformerの主要モジュールである自己注意機構を、結晶構造シミュレーションにおけるエネルギー計算に用いられる原子間ポテンシャル和計算の模倣であるとみなすことで、結晶構造中の原子間の相互作用を考慮しながら原子状態を推定する事ができるようになります。5月9日午後1時30分(現地時間)からのセッションで発表します。
1) Neural Information Processing Systems
2) International Conference on Machine Learning
3) 翻訳、要約、チャットボットなどに応用され、自然言語処理の精度を大きく向上させるAI技術です
■採択された研究論文
タイトル | Crystalformer: Infinitely Connected Attention for Periodic Structure Encoding |
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著者 | Tatsunori Taniai (OSX), Ryo Igarashi (OSX), Yuta Suzuki (トヨタ自動車株式会社), Naoya Chiba (東北大学), Kotaro Saito (株式会社ランデフト、大阪大学), Yoshitaka Ushiku (OSX), Kanta Ono (大阪大学) |
関連ページ | https://omron-sinicx.github.io/crystalformer/ |
※所属は投稿当時のものです
OSXの業績一覧については、こちらをご覧下さい。
https://www.omron.com/jp/ja/technology/publications/?affiliation=%5B%22OSX%22%5D
オムロン サイニックエックス株式会社について
オムロン サイニックエックス株式会社は、オムロンが考える"近未来デザイン"を創出する戦略拠点です。「AI」「ロボティクス」「IoT」「センシング」など、幅広い領域の最先端技術のトップ人財が研究員として在籍し、社会的課題を解決するために、技術革新をベースに「ビジネスモデル」「技術戦略」「知財戦略」を統合し具体的な事業アーキテクチャに落とし込んだ"近未来デザイン"を創り出します。また、大学や社外研究機関との共同研究を通じて「近未来デザイン」の創出を加速していきます。詳細については、
以下をご参照ください。
https://www.omron.com/sinicx/