簡単取り付けと安定検出を実現する ナット型レンズインファイバユニットを発売
- 2013年10月7日
- オムロン株式会社
オムロン株式会社(本社:京都市下京区、代表取締役社長:山田義仁)は、下記の新商品を11月1日から発売します。
本商品は、確実な取り付けを簡単に行えるナット形状に加え、レンズユニットを内蔵することでより安定した検出を可能とする新標準のファイバユニットです。
製造現場においてファイバセンサの安定した検出を阻害する要因には、光を遮るほこりなどの汚れの蓄積やファイバ素線の引っ掛け・ストレスによる破壊ダメージが挙げられます。たとえば光ファイバケーブルの特性に対する習熟度にバラつきのある現場では、ファイバユニットを誤って破壊してしまうことがあり、グローバル展開を進められているお客様を中心に、安心して使えるファイバユニットへの要望が高まっていました。
今回発売するファイバユニットは、開口角15°レンズを内蔵したことにより、同じ投光量でも受光量を大幅に向上でき、ほこりなどのある環境でも安定した検出を実現します。このレンズインタイプを、汎用性の高いM4取付タイプの透過形、M6取付タイプの拡散反射形に品揃えしました。従来の外付けレンズにおいて発生していた、振動によるレンズの脱落や紛失への対応、取り付け時のトルク管理が不要になるなど、現場の保全工数の大幅な削減にも貢献します。また、ユニットの形状にはケーブルをすっきりと配線できるナット型を採用し、ケーブルの引っ掛けによるダメージのリスクを低減。誰でも安心して取付け作業を行えます。
今後は、透明体検出に強いナット型レンズインファイバユニット 回帰反射形の発売をはじめ、お客様のニーズに応じたラインアップの拡充を予定しています。
*1. ファイバユニット: ファイバセンサの検出部。ファイバセンサはファイバユニットとアンプユニットで構成される。
主な特長
レンズイン構造(PAT.P)により受光量を大幅に向上し、安定検出を実現
M4透過形は受光量が当社従来品(レンズ無し)の約10倍*2となるため、粉塵環境にも強く、長期安定検出を実現します。また、M6反射形では変化量(S/N比)が当社従来品の約4倍*2となり、黒い物体など反射率の低い検査対象でも安定検出できます。
また、内蔵しているレンズにより投光の開口角は15°と集光しています(当社従来品は60°)。これにより、特に透過形で発生しやすい、狭い場所での光の回り込みによる誤検出を大幅に低減します。
レンズイン構造(PAT.P)レンズイン構造(PAT.P)により保全工数を削減、省スペース化にも貢献
外付けのレンズが不要のため、振動によるレンズの脱落や紛失が無くなります。また、取り付けの際の固定トルク管理も不要となり、装置の保全工数の削減に貢献します。さらに、外付けレンズ分のスペースが削減でき、検査対象物との衝突や作業者の引っかけなどのトラブル低減にもつながります。ツールフィット構造の採用でファイバ素線へのダメージリスクを低減
取り付け時に工具がファイバ素線に接触しないツールフィット構造を採用。最もデリケートなファイバ素線にストレスをかけることなく、しっかりと固定作業が行えます。
*2. 当社テスト結果
主な仕様
種類 | 標準 | |
---|---|---|
レンズイン透過形 E32-LT11N 2M |
レンズイン反射形 E32-LD11N 2M |
|
形状 | M4 | M6 |
曲げ半径 | 折れにくいR2 | 折れにくいR2 |
開口角 | 15° | 15° |
検出距離※1、※2 SHS HS STD GIGA |
920mm 3,450mm 4,000mm※3 4,000mm※3 |
100mm 360mm 520mm 1,260mm |
最小検出物体※1 | φ0.03mm | φ0.03mm |
使用周囲温度 | ‐40~+70℃ | ‐40~+70℃ |
標準価格(税抜) | 6,000円 | 6,000円 |
- ※1 スマートファイバアンプ 形E3NX-FA使用時
- ※2 E32-LD11N 2Mの検出距離は、光沢白紙での値です。
- ※3 ファイバ長が片側2mのため、4,000mmとしています。
お客様からの詳細お問い合わせ先
オムロン株式会社 インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
産業機器統轄事業部 汎用センサ事業部 事業推進部
担当: 浅海
TEL: 075-344-7022
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- オムロン株式会社
インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
広報担当 中嶋
TEL: 03-6718-3581