We are Shaping the Future! 私たちが手繰り寄せる未来ストーリー
タイ社会とオムロン
おいしい料理を食べたい、でも健康にも気をつけたい。多くの方に人気のタイ料理ですが、そこに欠かせないナンプラーやカピなどの調味料は意外と塩分が高いのも事実です。
糖尿病や肥満、高血圧などの生活習慣病が意識され始めているタイでは今、健康への関心が高まっています。
高血圧の予防には、その原因にもなる塩分をひかえるといった食事の改善や、日々の運動など生活を改善することが大切です。まずは自分の健康状態を知り、そして毎日の暮らしのなかで自らをコントロールすることで、健康を維持しながら生活習慣病を予防することができます。 私たちは、タイの人々の健康づくりにもっと寄り添いたい。その思いから2012年にオムロン ヘルスケア タイを立ち上げました。
脳卒中や心疾患、慢性腎臓病などの重大な病気を引き起こす高血圧ですが、やっかいなことに自覚症状がほとんどないため、自分が高血圧かどうかを知るためには、定期的に血圧を測定することが何よりも大切です。
私たちオムロンは、40年以上前から血圧計を開発・販売。1991年には、世界で初めて一人ひとりに自動で最適な加圧を行う家庭用デジタル自動血圧計を誕生させました。経験や勘に基づく手動の加圧設定が不要になり、過度の加圧によるストレスもなくなり、ボタン1つで誰でも簡単に、正確に血圧測定をできるようにしました。これは、定期的に継続して測定することが重要な血圧管理にとってとても重要なことです。以来、私たちの血圧計への信頼は、世界各国の医療機関や研究機関、さらには一般の人々の間で飛躍的に高まり、今ではナンバー1メーカーとして様々なフィールドで使われています。
タイをはじめ多くの国の医療機関では、水銀を使った血圧計が幅広く使われていますが、世界保健機関(WHO)の呼びかけもあり、公害の原因となり人体にも悪影響を及ぼす水銀を使った血圧計や体温計を廃止しようという動きが進んでいます。タイ政府も10年以内に水銀を医療機関から無くすよう発表しました。
また、危険な水銀を使用しているだけでなく、測定する人の技術が求められ、時間をかけて測定しなければいけない水銀血圧計は、日々忙しく働くドクターや看護師さんの負担にもなっています。
オムロン ヘルスケア タイでは、実際に患者さんと接する機会の多いドクターや看護師さんに直接お会いして、何度もお話を聞いて、そのニーズに合わせたデジタル自動血圧計を医療現場に普及する取り組みをタイ全土で行っています。
私たちは、ボタン1つで簡単に水銀血圧計と同等の精度で血圧測定できるデジタル血圧計の医療機関内での普及に努めている一方で、毎日家庭で血圧を測る習慣を持ってもらえるよう積極的に取り組んでいます。タイでは、血圧は病院で測るものと思っていらっしゃる方がまだまだ多いようですが、高血圧には家庭で測定することでしか発見できないタイプもあるのです。世界各地の高血圧に関する学会でも、病気を未然に防ぐ第一歩として「家庭血圧」の重要性が高まっています。
私たちは世界の医療機関や家庭に向けて、家庭で測定した健康に関するデータを病気の予防や治療に役立てるという提案を続けています。健康をもっと身近なものにするために、健康であることの幸せを、年齢を重ねてもずっと実感できる世の中をつくるために、家庭での健康管理を促進しています。その1つとして、誰にとっても使いやすく、しかも医療現場でも信頼できる精度の高いデータを測定できる家庭用のデジタル自動血圧計の開発を進めてきました。これからも、世界のより多くの家庭で血圧を測るという習慣を広めていきたいと考えています。
ゆくゆくはあらゆる家庭で私たちの技術、経験、蓄積してきたデータやノウハウを生かして、日々の健康づくりのお役に立ちたいと願っています。誰もが健康で長生きできる世の中はきっとやって来る。私たちのビジョンの先には、たくさんの笑顔が輝いています。
さぁ、私たちと一緒に日々の健康管理をはじめてみませんか?
健康という幸せをずっと維持するために。
機械には、人のためにできることがもっとある。