オムロングループでは、苦手な部分を補完する環境を整え、得意な能力を存分に発揮してもらうことで事業発展につなげる採用を推進しています。ある分野では苦手といった個性があるものの、特定の分野に対しては優れた能力を発揮する人に適切な働き方と環境を準備し、高いポテンシャルを最大限発揮できるようニューロダイバーシティ採用を行っています。
オムロングループが大切にする価値観のひとつとして、企業理念の中で「人間性の尊重」を掲げています。発達障がいのある方に得意な分野をいかんなく発揮していただき、共によりよい社会の実現にチャレンジする。それこそが、オムロンらしいニューロダイバーシティ*の目指す姿であると考えているからです。これからも従来の障がい者雇用に加え、ニューロダイバーシティ採用に積極的に取り組んでいきます。
*「脳や神経、それに由来する個人レベルでの様々な特性の違いを多様性と捉えて相互に尊重し、それらの違いを社会の中で活かしていこう」という考え方
引用:経済産業省「ニューロダイバーシティの推進について」 https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/diversity/neurodiversity/neurodiversity.html
ステップ①~④を経て、障がいのある方と受け入れ部門の双方が安心して働ける環境づくりを実現しています。
約半年間かけて母集団形成から受け入れ準備までを行い、チームメンバーとして一緒に実業務を担当する流れになります。
2019年からプロジェクト化し、オムロングループで取り組んできたニューロダイバーシティ採用では、事業に必要な人財要件を明示・募集し、長期インターンシップや3年以内の有期嘱託社員契約等を通じたマッチングを丁寧に行っています。既に採用されている方は各職場で活躍し、事業にとって大きな戦力になっています。また、その後正社員に登用されている方もいます。オムロングループで定義した障がい者活躍サイクル(図1)をまわし、メンバーが活躍する領域を拡大させる業務を定義し、今後も業務内容をさらに増やす予定です。
障がいのある方の活躍を会社全体で支援しています。職場だけではなく、医療職や各事業所スタッフなど支援関係者がサポートしているほか、安心して働けるようハード・ソフトの両面での環境整備、合理的配慮も実施しています。
募集する業務内容に応じて、契約内容(働く時間や賃金等)が異なります。ただし、一定期間の有期嘱託社員契約で働いた業務評価を経て正社員採用になった場合は、障がいの有無にかかわらず、処遇の違いはありません。
支援体制は、極力外部の支援機関や医療機関職と連携しながら相談対応を実施しています。
働く環境は、具体的にインターンシップを実行して、働く場所や環境、一緒に働くメンバーを確認いただくことができます。