OMRON

Corporate | Japan
  1. ホーム
  2. ニュースルーム
  3. ニュースリリース - 2025年
  4. 観光シーズンの交通空白を"バスとライドシェアの連携"で解決  和歌山県田辺市で公共ライドシェアサービスの実証運行を実施
2025年10月28日

観光シーズンの交通空白を"バスとライドシェアの連携"で解決  和歌山県田辺市で公共ライドシェアサービスの実証運行を実施

オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社(本社: 東京都港区、代表取締役社長:四方 克弘、以下OSS)は、2025年11月1日から和歌山県・田辺市で、公共ライドシェアサービスの導入に向けた実証運行を行います。本取り組みは、観光シーズンでの交通空白解消および移動活性化に向けた取り組みとなります。

20251028_01.png実証実験を開始する田辺市

20251028_02.png和歌山県・田辺市本宮地区の観光名所「大斎原(おおゆのはら)」

現在、地方都市では、自治体財政のひっ迫や人手不足により、地域交通サービスの維持が難しくなり、住民の移動手段が不足する「交通空白」の課題が顕在化しています。和歌山県・田辺市でも、インバウンド需要の影響もあり海外観光客数が増加する一方、春や秋などの観光シーズンには想定を上回る観光需要に対して既存の交通インフラだけでは十分に対応しきれない状況が生じており、「オーバーツーリズム」*1が顕在化しています。特に、世界遺産の熊野本宮大社や熊野古道など数々の観光名所を有する本宮地区では、外国人宿泊客数が2024年に過去最多(前年比1.66倍、44,540人)*2となり、年々増加しています。これを踏まえ、本宮地区ではインバウンド観光客を主とした移動の利便性向上を目的に、観光地間の移動行動や交通需要の実態を把握し、今後の持続可能な地域交通のあり方を検証することが求められています。

課題解決に向け、OSSは公共ライドシェアサービス「meemo(ミーモ)」で培った地域公共交通構築に関するノウハウを活かし、田辺市が実施主体となる本実証運行に取り組みます。具体的には、朝の時間帯は龍神自動車株式会社による定時定路線型の乗合バスの追加運行、夕方の時間帯には10人乗りのレンタカーを活用し、大臣認定講習を受講した本宮地区の地元住民が運転する公共ライドシェアを実施します。そして、年々増加する外国人観光客向けには、多言語対応によるバス案内板やパンフレットの掲載を行います。これらにより、外国人を含めた田辺市を訪れる観光客の移動における利便性向上の実現に貢献します。さらに、今回の取り組みを通じて収集したデータを基に、観光産業の活性化や地域交通空白解消に向けたコンサルティングを行うことで、田辺市における地域全体での移動活性化に向けた持続可能な交通施策実行の実現、ひいては地元経済の発展を支援します。

OSSは、約60年にわたる公共交通ソリューションの提供を通じて培ってきた業界知見・技術により、交通空白の課題解決に向けたソリューション提供を加速させ、持続可能な地域社会の創生に貢献します。

*1 オーバーツーリズム: 観光客が地域のキャパシティを超えて集中することで、地域住民や観光客にも負担が生まれる状態。
*2 引用元:熊野本宮観光協会のまとめ

■実証実験の実施概要

実施期間 2025年11月1日~11月30日
実施主体 和歌山県 田辺市
主な対象者 インバウンド観光客
参画
  • 田辺市
  • 熊野本宮観光協会
  • 龍神自動車株式会社
  • オムロンソーシアルソリューションズ株式会社
役割
  • 田辺市:実証運行の実施主管、ライドシェア保険の契約、実証運行実施の全体調整
  • 熊野本宮観光協会:公共ライドシェアドライバーの確保、本宮町内関係者の調整
  • 龍神自動車株式会社:朝便の運行
  • オムロンソーシアルソリューションズ株式会社:実証運行実施の全体支援、地域関係者への説明会支援、広報物制作(チラシ/ポスターなど)、公共ライドシェア運行に必要な各種部材必調達及び提供、公共ライドシェアを安全に運行するための支援、点呼(委託含)
運行形態 定時定路線型
費用 一律 500円
支払い方法 クレジットカードタッチ決済限定
時間帯 夕方
実施形態 期間限定乗合バス(道路運送法第21条) 公共ライドシェア(道路運送法第78条第2号)
車両 大型バス・中型バス 10人乗りミニバン
ドライバー 龍神自動車バス運転手 本宮地区住民

■外国人対応に向けバスの案内板やパンフレットにおける多言語対応について
ご案内イメージ

20251028_03.png案内板

20251028_04.pngパンフレット

OSSの提供する公共ライドシェア「meemo(ミーモ)」
地域での交通空白の課題解決に向け、OSSでは2019年から公共ライドシェア「meemo(ミーモ)」を提供しています。本サービスでは、公共ライドシェア導入に向けた調査から運用・改善まで、まるごとサポートすることで、安心して利用できる公共交通の新しい選択肢としての定着を目指す、地元課題に寄り添うサービス提供を進めています。

■自治体様向け「meemo」事業資料と公共ライドシェア相談窓口について
meemo」の導入をご検討の自治体様向けにサービスの詳細をご紹介する資料と、全国自治体様の公共ライドシェアサービス導入を支援する相談窓口を開設しております。
meemo」事業資料(ダウンロードリンク):https://meemo.jp/download
公共ライドシェア(自家用有償旅客輸送)の相談フォーム:https://forms.office.com/r/ia5YxCh07E
20250901_3.png

オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社について
オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社は、これまで独自のオートメーション技術により、自動改札機などの駅務自動化システムをはじめ、世界初・日本初の社会公共システムを数多く生み出してきました。これからも労働力不足やエネルギー、レジリエンスなどの社会課題をいち早く捉え、IoTAI・ロボティクスなどの最先端技術、ソフトウェア、運用・保守のトータルサービスでソリューションを構築し、安心・安全・快適な社会づくりに貢献します。

本件に関する報道関係からのお問い合わせ先
オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社
グループ企画室
TEL: 03-6718-3702
事業に関するお問い合わせ先/一般のお客様からのお問い合わせ先
オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社
事業開発統轄本部 ソーシャルデザインセンタ
https://forms.office.com/r/ia5YxCh07E
ページ
上部へ