株式会社JMDCとの資本業務提携契約の締結について
- 2022年02月22日
- オムロン株式会社
オムロン株式会社(本社:京都市下京区、代表取締役社長CEO:山田義仁、以下、オムロン)は、本日、株式会社JMDC(本社:東京都港区、代表取締役社長 兼 CEO:松島陽介、以下、JMDC)との間で、資本業務提携(以下、本資本業務提携)を行うことを決定し、資本業務提携契約書の締結及びJMDC株式の取得を決定しましたので、お知らせいたします。
1.本資本業務提携の目的及び理由
当社グループは、事業を通じて社会的課題を解決することで、よりよい社会を作ることを目指しており、ヘルスケア事業においては、「地球上の一人ひとりの健康ですこやかな生活への貢献」というミッションを掲げ、「循環器疾患イベントゼロ」の社会実現を目指しております。
JMDCグループは、「健康で豊かな人生をすべての人に」という企業理念を掲げ、「医療費の増大」、「医療の地域格差」、「生活習慣病の増大」、「労働力不足」といった社会課題に対しデータとICTの力で解決に取り組むことで、持続可能なヘルスケアシステムの実現を目指しています。
両グループは、JMDCグループが保有するレセプト・健診などの医療データと当社が保有する日常生活下の血圧・バイタル・活動データなどを組合せ、解析し、個人のイベント発症のリスク(発症可能性やタイミング)を予測することで、医師の投薬治療や生活者・患者の生活習慣改善の支援を行うパーソナライズされた重症化予防ソリューションや介護予防ソリューション等を創出していきます。
両グループは、ヘルスデータプラットフォームをコアに、イベントゼロをはじめとする健康増進・重症化予防ソリューションを社会実装することで、人々の健康寿命の延伸と医療費適正化の両立を図り、予防、未病、治療、ケアという分野で、その進化をさらに加速し、国内で事業展開するとともに、そこで得られたノウハウ・ソリューションの海外展開も目指していきます。これらによって、国内外の生活者の健康増進に寄与し、関連する医療費の削減に貢献する未来像を実現してまいりたいと考えております。
JMDCグループの起業家精神あふれる企業文化及び経営の独立性を最大限尊重しつつ、上記施策の実行を通じて事業シナジーを創出し、両グループの企業価値の最大化を実現することを目指してまいります。
2.本資本業務提携の内容
両グループの経営資源・ノウハウを最大限活用し、両グループの事業を育成・拡大すべく、以下に代表される事項の実施を目指すことを合意しており、今後詳細についての協議を進めてまいります。
- 本資本業務提携に基づき今後検討する業務提携の領域
- ヘルスデータプラットフォームの強化
- 当社グループ保有データのJMDCグループへの連携によるヘルスデータプラットフォームの構築
- データ収集のためのJMDCグループのプロダクト・サービスの販売協力
- 予防ソリューションの開発
- 1次~3次予防や介護予防領域における生活者・患者への行動変容サービスや医療事業者の治療・指導支援サービスの共同開発と社会実装を含む、デバイスとデータを駆使した画期的な予防ソリューションの開発
- 当社グループによる保険者向けのデバイスの開発とJMDCグループへの供給
- JMDCグループの海外事業展開の加速
- 海外でのJMDCグループのプロダクト・サービスの販売協力
- JMDCグループによる当社グループの海外拠点の活用
- デバイス・サービスのクロスセル
- パーソナル・ヘルス・レコードとデバイスを連携したソリューションの医療機関、保険者、自治体、企業等への展開
- 当社グループとJMDCグループの製品・サービス・ソリューションに関する相互取引
- ヘルスデータプラットフォームの強化
- JMDC株式取得の内容
当社は、本日、JMDCの大株主であるノーリツ鋼機株式会社より、市場外相対取引を通じて以下の通り、JMDC株式を取得すること(以下、「本株式取得」といいます。)を決定しております。- 本株式取得により取得するJMDCの株式数: 18,644,100株・33.0%
(2022年2月1日時点の発行済株式総数に対する比率) - 本株式取得の総額:111,864百万円(1株当たりの取得価格:6,000円)
- 本株式取得の実行日:2022年2月25日(予定)
- 本株式取得により取得するJMDCの株式数: 18,644,100株・33.0%
- 役員の派遣
本資本業務提携において、当社は、JMDCの指名報酬委員会に対し、JMDCの業務執行取締役でない取締役候補者(以下、「当社指名取締役」といいます。)1名を推薦することができ、JMDCの指名報酬委員会は、当社指名取締役を取締役候補者として指名することについて合意しています。また、JMDCは、2022年3月期定時株主総会以後(同定時株主総会を含む。)、JMDCの指名報酬委員会が指名した取締役候補者をJMDCの株主総会に付議する予定です。
- 提携推進委員会の設置
今後、業務提携の推進を行う組織として当社の代表取締役社長とJMDCの代表取締役社長を含む提携推進委員会を設置することを合意しています。
3.本資本業務提携の相手先の概要
(2021年12月31日現在)
(1) | 名称 | 株式会社JMDC | ||
(2) | 所在地 | 東京都港区芝大門二丁目5番5号 | ||
(3) | 代表者の役職・氏名 | 代表取締役社長 兼 CEO 松島 陽介 | ||
(4) | 事業内容 | 医療統計データサービス | ||
(5) | 資本金 | 9,070百万円 | ||
(6) | 設立年月日 | 2002年1月31日 | ||
(7) | 大株主及び持株比率 | ノーリツ鋼機株式会社 48.88% 松島 陽介 3.41% 山元 雄太 2.97% 株式会社日本カストディ銀行(信託口) 2.92% MLI FOR CLIENT GENERAL OMNI MON COLLATERAL NON-TREATY-PB (常任代理人 BOFA証券株式会社) 2.16% MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレー MUFG証券株式会社) 2.03% CIP AS DEPOSITARY FOR STANDARD LILE INVESTMENT COMPANY GLOBAL SMALLER COMPANIES FUND (常任代理人 シティバンク、エヌ、エイ 東京支店) 1.62% 日本マスタートラスト信託銀行株式会社 (信託口) 1.56% SSBTC CLIENT OMNIBUS ACCOUNT (常任代理人 香港上海銀行東京支店 カストディ業務部) 1.46% 杉田 玲夢 1.10% (2021年9月30日現在) |
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(8) | 当社と当該会社との関係 | 資本関係 | 該当事項はありません。 | |
人的関係 | 該当事項はありません。 | |||
取引関係 | オムロン健康保険組合等にサービスを提供しております。 | |||
関連当事者への該当状況 | 該当事項はありません。 | |||
(9) | 最近3年間の財政状態及び経営成績(連結) | |||
決算期 | 第6期(2019年3月期) | 第7期(2020年3月期) | 第8期(2021年3月期) | |
純資産 (百万円) | 6,117 | 13,123 | 28,250 | |
総資産 (百万円) | 18,965 | 26,944 | 57,854 | |
1株当たり純資産 (円) | 132.38 | 252.22 | 504.59 | |
売上収益 (百万円) | 10,064 | 12,158 | 16,771 | |
営業利益 (百万円) | 1,470 | 2,215 | 3,695 | |
税引前利益 (百万円) | 1,410 | 2,178 | 3,636 | |
親会社の所有者に帰属する 当期利益 (百万円) |
1,010 | 1,528 | 2,476 | |
希薄化後1株当たり当期利益 (円) | 32.71 | 29.99 | 43.48 | |
1株当たり配当金 (円) | - | - | - |
4. 日程
取締役会決議日 2022年2月22日
資本業務提携契約書締結日 2022年2月22日
本株式取得にかかる譲渡契約締結日 2022年2月22日
本株式取得の実行日 2022年2月25日(予定)
5. 今後の見通し
当社の2022年3月期業績への影響は軽微なものと見込んでおりますが、中長期的には当社グループの企業価値向上に資するものと考えております。今後、適時開示の必要性が生じた場合には速やかに開示いたします。
オムロン株式会社について
オムロン株式会社は、独自の「センシング&コントロール+Think」技術を中核としたオートメーションのリーディングカンパニーとして、制御機器、電子部品、社会インフラ、ヘルスケア、環境など多岐にわたる事業を展開しています。1933年に創業したオムロンは、いまでは全世界で約30,000名の社員を擁し、約120の国と地域で商品・サービスを提供しています。制御機器事業では、モノづくりを革新するオートメーション技術や製品群、顧客サポートの提供を通じ、豊かな社会づくりに貢献しています。詳細については、https://www.omron.com/jp/ja/をご参照ください。
- 本件に関する報道関係からのお問い合わせ先
- オムロン株式会社
ブランドコミュニケーション部
TEL:075-344-7175