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パルス入出力を使って最大4軸の位置制御を実現する プログラマブルコントローラ SYSMAC CJシリーズ CJ2M CPUユニット用 パルスI/Oブロックを発売

  • 2010年7月27日
  • オムロン株式会社

オムロン株式会社は、以下の商品を7月30日から国内で発売します。

プログラマブルコントローラ SYSMAC CJシリーズ 
CJ2M CPUユニット用 パルスI/Oブロック    <イメージ写真>

本商品は従来PLCのパルス入出力のインタフェース部を独立させ、最大4軸の位置制御を実現するCJ2M CPU用のユニットです。

海外でも順次、発売予定です。

背景

昨今の厳しい経済環境を受け、製造業ではエンドユーザ様からの設備に対するコストダウン要求がこれまで以上に強まっており、例えば多軸モータによる位置制御において高速・高精度な制御はもちろん、小型で簡易な制御であっても、例外ではなくなってきています。従来このような簡易な位置制御においては、CPUに内蔵されているパルス入出力機能を使うことでコストパフォーマンスを追求してきましたが、プログラム容量は20Kstepまで、軸数は2軸まで、といった制限があり、少し複雑な制御を実現しようとすると、高機能な位置制御ユニットを追加せざるを得ず、コストアップが課題となっていました。

今回発売するパルスI/Oブロックは、CPUからパルス入出力機能を独立させることで、お客様のシステム規模に合った組み合わせで位置制御をおこなえるようにしたものです。具体的には、XYテーブルでの簡易位置決めなどの2軸制御はもちろん、基板やシートなどの送り制御といった、これまで高機能な位置制御ユニットを別途必要とした4軸の位置制御のアプリケーションにおいても、パルスI/Oブロックを必要な数だけ装着することで位置制御が実現可能となり、コストパフォーマンスに優れた装置の構築に貢献します。

これにより、オムロンでは、高速高精度な位置制御にはCJ2H CPUユニットと位置制御ユニット、小型で簡易な位置制御にはCJ2M CPUユニットとパルスI/Oブロック、といった2つの方法で今後もお客様の幅広いニーズにお応えしていきます。

主な特長

  1. 装置に最適なCPUに最大4軸の位置制御機能を拡張可能
    5Kstepから60Kstepまで、装置の用途に合わせて選べる5種類のプログラム容量をもつCJ2MのCPUユニットに、最大2台のパルスI/Oブロックが装着可能。これにより1台のCPUで最大4軸まで位置制御機能を拡張することができ、アプリケーションの幅が広がります。

    XYZテーブルとコンベアの合計4軸を、1台のCJ2M CPUユニットで制御可能。

  2. 高速・高精度なパルス出力できめ細かな加減速を実現
    高速起動(当社従来比1/2)と最高速度100kppsのパルス出力により、タクトタイムの短縮に貢献します。また、パルス制御周期1ms(当社従来比1/4)で、きめ細かな加減速が可能となり、高精度な制御を実現しました。さらに、新たに割込定寸送り(IFEED)命令を搭載し、割込入力からの定寸送りを1命令で実行可能にしました。これにより、割込起動時間および他の割込発生による遅れがなくなり、定寸送りの精度向上に貢献します。

    高精度な割込み位置決め

  3. 充実の制御機能で位置決め精度向上
    位置決めアプリケーションに必要な速度制御方式である「台形加減速方式」に加え、「S字加減速方式」を追加しました。これにより、初期加速比率が少なくなり、加速・減速による振動を抑制でき、位置決め精度向上に貢献します。

    高精度な「S字加減速方式」

  4. 多彩な入力方式に対応
    汎用入力、割込入力、パルスキャッチ入力、高速カウンタの4種類の入力方式を搭載しているため、お客様の用途に合わせた様々な入力バリエーションに対応できます。

  5. 装置のプログラミング、配線、モニタリング/デバッグがより簡単、便利に
    位置制御のプログラミングは、専用のSmartファンクションブロックあるいは専用の命令語を用いることで簡単に行えます。また、当社製サーボドライバとの接続は、専用ケーブルで簡単に接続が可能です。さらに、位置決め動作は、CX-Programmerのデータトレース画面にて簡単にモニタリングできます。

主な仕様

項目 仕様
入力   汎用入力、割込入力、パルスキャッチ入力、高速カウンタ入力として使用可能
汎用入力 最大20点 (パルスI/Oブロック1台あたり10点)
割り込み入力、
パルスキャッチ入力
最大8点 (パルスI/Oブロック1台あたり4点) 
入力信号の最小パルス幅:30μs以上
高速カウンタ入力 最大4(パルスI/Oブロック1台あたり2点)
最大応答周波数:位相差50kHzまたは単相100kHz
出力   汎用出力、パルス出力、PWM出力として使用可能
出力方式:トランジスタ シンク出力またはソース出力(I/Oブロックの機種により選択)
汎用出力 最大12点(パルスI/Oブロック1台あたり6点)
パルス出力 最大4点(パルスI/Oブロック1台あたり2点)
出力周波数:1pps~100kpps(1pps単位で指定)
加減速カーブ:台形、S字
PWM出力 最大4点(パルスI/Oブロック1台あたり2点)
出力周波数:0.1~6553.5Hz(0.1Hz単位)、1~32,800Hz(1Hz単位)

標準価格(税抜)

名称 形式 仕様 標準価格(円)
パルスI/Oブロック CJ2M-MD211 シンク出力タイプ
入力10点、出力6点
22,000
CJ2M-MD212 ソース出力タイプ
入力10点、出力6点
22,000

販売目標台数

8,000 台/年

お客様からのお問い合わせ先

オムロン株式会社
インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
オートメーションシステム統轄事業部 
氏本 拓志
〒600-8530 京都市下京区塩小路通堀川東入
TEL:075-344-7173

詳細お問合せ先
オムロン株式会社
インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
事業企画部 広報担当 遠藤佳子
〒141-0032 東京都品川区大崎1-11-1 ゲートシティ大崎 ウエストタワー14F
TEL: 03-3779-9434

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