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革新技術の搭載で あらゆる対象物のインライン形状計測を実現する 2次元形状計測センサを発売

  • 2008年11月13日
  • オムロン株式会社

オムロン株式会社は、次の新商品を11月17日から発売します。

  • スマートセンサ(2次元形状計測センサ) 「ZG2」シリーズ  詳細はこちら

2次元形状計測センサ

2次元形状計測センサとは、帯状に広げたレーザ光を対象物に照射し、その反射光をCCDで撮像することで断面形状を計測する非接触型のセンサです。CCDの撮像情報から形状のプロファイルを生成し、対象物の断面形状(2次元形状)から高さ、段差、幅、位置、交点、傾き、断面積などの寸法形状を瞬時に計測できます。

近年、携帯電話やパソコンに代表されるように、製品の薄型化・小型化がますます進んでいます。これに伴い、部品の小型化および高精度化が進み、従来は必要とされなかった製造工程内において、高精度な検査を行ないたい、というニーズが高まっています。また、品質ニーズの高まりから、ノギスによる寸法測定や目視による外観検査を自動化したいという声も依然として多く、高精度かつ高速な検査が求められています。

従来、使いこなすのが難しいと思われがちであった変位センサを、当社では、2001年より「スマートセンサシリーズ」としてコンポーネント化。「計測処理部・表示部・操作部をワンパッケージ化したコントローラ」と「センサヘッド」というシンプルな2点構成にすることで導入しやすさを図り、業界をリードしてまいりました。しかし、光の反射で計測を行うレーザ式では、対象物の色・材質、周囲の照明環境の影響を受けやすく、計測を安定させるために調整の手間がかかり、必要な場所に手軽に導入・運用していただくには多くの課題がありました。

今回発売する「ZG2」シリーズは、スマートセンサのコンセプトである「シンプルな機器構成」はそのままに、導入の障壁となっていたレーザ計測の従来の課題を革新技術で解決。あらゆる表面状態・形状の対象物を、照明などの外乱光や対象物の設置状態など、外的環境の影響を受けずに安定計測できます。
精密部品の寸法チェックや組付け検査、ノギスや目視による抜き取り検査を自動化したいという生産現場の検査・計測ニーズに、幅広くお応えしていきます。

1. 感度12倍UPにより、黒塗装面・黒ゴムを安定計測

黒塗装面・黒ゴムのように光を反射しにくい色・材質は外乱光の影響も受けやすく、従来のレーザ式計測が苦手とする対象物でした。「ZG2」シリーズでは、従来比12倍に感度をUPするとともに、外乱ノイズの徹底軽減(従来比7倍)、周囲の照明環境に応じて受光感度などのパラメータを自動的に最適チューニングできる機能を搭載することにより、形状プロファイルを簡単かつ最適に再現し、高精度に計測します。

例:車体のドアの隙間・段差
例:車体のドアの隙間・段差

射光が少なくても、表面形状を安定してプロファイル化
射光が少なくても、表面形状を安定してプロファイル化

2. 傾き耐性2.5倍UPにより、透明体・光沢面を安定計測

光沢面や透明体など、正反射成分の強い対象物では、搬送状態の影響で少し傾くだけで光の反射量が激減し、従来のレーザ式計測では計測が安定しませんでした。「ZG2」は、センサヘッド部に高性能ガウスレンズを搭載しているため、傾き対応範囲を従来比2.5倍に拡大。透明体なら±5°まで安定して計測できます。

例:電子部品のガラスパッケージ面の高さ検査
例:電子部品のガラスパッケージ面の高さ検査

傾いても表面形状を安定してプロファイル化
傾いても表面形状を安定してプロファイル化

3. 速度10倍UPにより、高速タクトのラインでも安定計測

材質が混在したり、複雑な形状をしている対象物でも安定計測できるオムロン独自の「マルチ感度機能」を従来比10倍に高速化し、インライン計測可能な30msを達成。高速タクトのラインでも余裕を持って使用していただけます。

例:黒・金属面が混在する対象物
例:黒・金属面が混在する対象物

高速タクトラインでも安定してプロファイル化
高速タクトラインでも安定してプロファイル化

初年度販売計画

10億円

価格

オープン価格

詳細お問い合わせ先
オムロン株式会社
インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
センシング機器統轄事業部 アプリセンサ事業部 計測センシングPMグループ
プロダクトマネージャー 小原 正寛
〒600-8530 京都市下京区塩小路通堀川東入
TEL:075-344-7068

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