日本発条株式会社から光通信部品事業の譲受で基本合意~FTTH市場での光カプラ事業拡大を目指す~
- 2006年8月31日
- オムロン株式会社
オムロン株式会社(本社:京都市下京区、代表取締役社長:作田久男、以下オムロン)はこのたび、日本発条株式会社(本社:横浜市金沢区、代表取締役社長:天木武彦、以下ニッパツ)のFTTH(注1)市場向け光通信部品事業を譲り受けることに関して同社と基本合意しました。
ニッパツの光通信部品事業は、部品微細加工技術や成膜技術による高性能の石英光導波路(注2)、およびこれを組み込んだ光カプラ(注3)モジュールの開発・生産・販売です。ニッパツは北米においてトップサプライヤーとなっており、2005年度の売上高実績は13億円です。一方、当社は独自の複製ポリマー光導波路(注4)を用いた光カプラモジュールを開発し、世界で初めて市場実績をつくりました
日本および米国が先行するFTTH市場は今後、欧州やアジアへの拡大が期待されています。ニッパツの石英光導波路と当社のポリマー光導波路技術を融合して高性能でコスト競争力の高い商品を開発し、FTTHにおける光カプラ事業において商品の品揃えの強化と事業の拡大を目指します。さらに光スイッチ、波長多重合分波器といった当社の商品の拡販につなげます。
今回の事業譲受とその相乗効果により、当社の光通信部品事業の2006年度売上高は約20億円を計画しています。
ニッパツと当社は今後具体的な協議に入り、11月1日に譲受を実施する予定です。
注1) FTTH
光ファイバーによる家庭向けデータ通信。「Fiber To The Home」の略。
注2) 光導波路
光パワー分岐の素子。
注3) 光カプラ
光パワーの分岐デバイス。光導波路の両端に光ファイバーを接続して光カプラになる。4分岐、8分岐、16分岐、32分岐がある。
注4) 複製ポリマー光導波路
当社では複製ポリマー光導波路を「SPICA(スピカ)」と命名。
SPICAは「Stacked Polymer Optical IC/Advanced technology」の略。
ニッパツの概要
会社名 | 日本発条株式会社 |
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事業内容 | 懸架ばね、シート、精密ばね、HDD用サスペンション、産業機器(ろう付製品、セラミック製品、配管支持装置、ポリウレタン製品、プリント配線板、駐車装置)、セキュリティ機器の製造販売 |
代表者 | 代表取締役社長 天木武彦 |
資本金 | 170億957万円 |
所在地 | 横浜市金沢区福浦3-10 |
連結従業員数 | 10,306名(2006年3月末現在) |
連結売上高 | 3,830億円(2006年3月期) |
- 詳細お問い合わせ先
- エレクトロニクスコンポーネンツビジネスカンパニー
企画室 広報担当 渥美昌之
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