中外製薬とオムロン、オムロン サイニックエックスが目指す人が活きる「次世代ラボオートメーション」

2023年7月18日、中外製薬が4月に稼働を開始した新研究所「中外ライフサイエンスパーク横浜」において、報道関係者・投資家/アナリストを対象とした研究施設の見学説明会が開催されました。説明会には会場およびオンラインにて約100名が参加し、中外製薬の成長戦略や先進的な創薬研究の取り組みが紹介されました。その中で、これまでにない新たな取り組みとして、中外製薬、オムロン、オムロン サイニックエックス(OSX)3社が共創する「次世代ラボオートメーションシステム」について紹介されました。中外製薬の創薬研究のイノベーション創出を加速させる本実証実験は、今秋から中外ライフサイエンスパーク横浜で開始する予定です。


「人との共存性の高い柔軟なラボオートメーションシステム」

この実証実験では、人と同じ部屋で柔軟に動き作業するロボットを開発し、これまで自動化が難しかった、実験の準備や片付け、様々な種類の試薬の操作、実験機器や設備の操作とデータ収集など、研究員が行っていた一連の非定型な作業を自動化します。創薬研究の現場にこのシステムを導入することで、研究員はより創造的な活動に時間を使うことができるようになります。

共創のきっかけは、オムロンとOSXが大学や研究機関との産学連携チームで2018年と2021年に挑んだWorld Robot Summitでの「製品組立チャレンジ」でした。製品組立を特別な補助器具を必要としないロボットで実現する困難な取り組みに中外製薬が共感し、3社で共創に向けた議論がスタート、今回の実証実験の開始に至りました。

この取り組みは、オムロンの創業者 立石一真が残した「機械にできることは機械に任せ、人間はより創造的な分野での活動を楽しむべきである」という経営哲学を実現するためのチャレンジです。オムロンとOSXは、本実証実験を通じて、人がより創造性を発揮できる創薬研究の現場を実現しイノベーション創出に貢献していきます。また、「人が活きるオートメーション」を実現する技術を創出し、オムロンが注力する各ドメインにおける社会的課題の解決を加速してまいります。

 

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