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製造現場のユーザビリティを追求した制御機器5製品が
「2021年度グッドデザイン賞」を受賞

  • 2021年10月20日
  • オムロン株式会社

オムロン株式会社(本社: 京都市下京区、代表取締役社長CEO: 山田義仁)は、製造現場における以下5製品で、「2021年度グッドデザイン賞」(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。各製品は、蓄積した技術やソリューションに、ユーザーの使いやすさにこだわった設計やデザインを取り入れた点が高く評価されました。オムロンは、今後も社会・お客様へさらなる価値をお届けし、独自の戦略コンセプト"i-Automation!"のもと、製造現場の課題解決に貢献する製品・ソリューションの提供を通じて、お客様のモノづくり現場の生産性向上に貢献してまいります。

GOOD DESIGN AWARD 2021


【受賞製品】

1. 距離設定形光電センサー E3AS シリーズ
2. 3Dビジョンセンサー FH-SMD シリーズ
3. デジタルカウンター H7CC シリーズ
4. 基板外観検査装置 VT-S1080 シリーズ
5. モバイルロボット LD/HDシリーズ



距離設定形光電センサー E3AS シリーズ
E3ASシリーズは、広い検出距離範囲と複雑形状部品に対する高い検出性能により設計自由度を高める反射形光電センサーです。設備の高度化や熟練技能者不足が深刻化する中で、お客様が製品を使用する3つのシーン①設計②立上③量産・保守における課題に着目しました。センシング機能の向上で設計制約上の課題を解消するとともに、ワンタッチティーチングと有機ELディスプレイで誰でも簡単に扱える操作性と、様々な環境においても長期間使用できる堅牢性を備えました。お客様の使いやすさに徹底的にこだわった仕様・デザインにより、設備設計開始から量産までに必要とする期間の短縮に貢献する製品を創出しました。

3Dビジョンセンサー FH-SMD シリーズ

審査員の評価(以下のグッドデザイン賞サイトより引用)
効率を上げるための手段が、安定稼働を目指すだけでなく、工場設計開始から量産まで、トータルなプロセスのなかで検討されている。センシング機能向上が、設置条件を緩和できることに着目し、使用者の熟練度に依存せず、誰でも簡単に扱える操作性を実現している。外観は、機能や構造が導く造形が、高い質感で仕上げられ、精度感や信頼感を醸し出しており、質実剛健な開発思想が伝わってくる。

▼グッドデザイン賞サイト: 受賞概要ページ
https://www.g-mark.org/award/describe/51997

▼当社ウェブサイト: E3ASシリーズの紹介ページ
https://www.fa.omron.co.jp/product/promotion/e3as/automotive/



3Dビジョンセンサー FH-SMD シリーズ
FH-SMDシリーズは、人の目に迫る高速で柔軟な部品検出と省スペースという特長を備えたロボット搭載型の3Dビジョンセンサーです。製造現場の人手不足や人件費高騰が深刻化する中、人手に頼っていた部品のピッキング作業を自動化します。本商品は、カメラを小型化・軽量化したことで、ロボットハンド部分への搭載を可能としました。ロボットの周囲に固定設置型の3Dビジョンセンサーを取り付ける新たな設備を不要とし、人が作業するスペースにも導入できます。また、部品の設置状態に応じて本センサーを認識しやすい位置へ移動し、視点を変えながら部品を認識できるので、作業時の部品の死角を軽減し、安定して検出することを実現します。さらに、カメラの正面部には、通信、接続、異常などを表示するインジケーターを見やすくまとめることで、作業者がロボットの状態を容易に認知でき、トラブルを回避しやすくなるよう、ユーザビリティを配慮し、ロボットと制御機器を組み合わせたトータルのソリューション・商品に仕上げました。

デジタルカウンター H7CC シリーズ


審査員の評価(以下のグッドデザイン賞サイトより引用)
無理なくロボットハンド先端部に搭載することができるコンパクトサイズだが、通信状態などのステイタスがしっかり視認できるUIがなされている。何よりもロボットアーム以外の位置からの3Dカメラでは、見えない部分もカメラ自体が動くことで、難しい角度のピッキング、定位置への着座を確実にしている。

▼グッドデザイン賞サイト: 受賞概要ページ
https://www.g-mark.org/award/describe/51999

▼当社ウェブサイト: FH-SMDシリーズの紹介ページ
https://www.fa.omron.co.jp/product/promotion/fh-smd/



デジタルカウンター H7CC シリーズ
H7CCシリーズは、製品の交換時期の見える化や視認性・操作性の向上で、製造現場の設備保全・作業工数の削減に貢献するデジタルカウンターです。お客様にとって最も重要な状態表示の数字は、くっきりとしたセグメント形状と白色表示で見やすさを追求しました。数字6桁全てに配置した上下キー中央には、ガイドLEDを搭載することで、操作可能範囲への誘導、操作に対する反応などインタラクティブな操作感に加え、カウントダウン機能の搭載により、生産状況を把握しやすくしました。操作や機器の状態を分かりやすくすることで操作ミスを減らし、設定時の操作回数の削減に貢献します。本シリーズでは、交換時期お知らせ機能を新しく搭載することで、装置の突発停止を防止し、高まる生産現場の負荷を軽減します。多様な機能をコンパクトにまとめ、誰にでも簡単に使えるユーザインターフェースを追求しました。

デジタルカウンター H7CC シリーズ


審査員の評価(以下のグッドデザイン賞サイトより引用)
非常に遠くからでも見やすい表示になっている。設定が直感的なため人的ミスで設定が行き過ぎても簡単に戻れるUIも評価できる。FAの機器のカウンターが止まってしまう問題に対して、事前に交換を知らせる機能は不良を未然に防ぐ対策となっている。また各シーソーキー中央にあるLEDは、確実に操作確認になるため、ここでもミスを防いでくれると思う。コンパクトだがよくUIを纏めている。

▼グッドデザイン賞サイト: 受賞概要ページ
https://www.g-mark.org/award/describe/52002

▼当社ウェブサイト: H7CCシリーズ 紹介ページ
https://www.fa.omron.co.jp/product/promotion/h7cc/



基板外観検査装置 VT-S1080 シリーズ
VT-S1080シリーズは、業界初*1の撮像技術、AI・予兆監視機能の搭載、他社設備データ連携により、基板検査に関わる全ての作業の効率化・自動化を実現する基板外観検査装置です。高速・高精度な検査で、生産性の向上に貢献します。モニター操作部は、グローバル化が進む製造現場で働く各作業者の身長に合わせて、最適な角度調整を可能とします。また、誰もがスムーズに扉を開閉することができるように、モニター一体型のスライディングドアを取り入れることで、モニターで操作しながら装置の設定や内部のメンテナンスを行うことができます。高速・高精度な検査技術を象徴する精悍な内蔵撮像部のデザインと、高性能な技術を内包しつつも製造現場を美しく保つスマートな外観デザインを実現しています。

基板外観検査装置 VT-S1080 シリーズ


審査員の評価(以下のグッドデザイン賞サイトより引用)
傾斜するモニターは立ち位置からの操作がしやすく、また、左右についたハンドルはスライディングドアの開閉を容易にしている。外観は、シンプルだが、縦方向に折れるラインが美しく纏まっている。白と黒のコントラストだけで纏めたところも好感が持てる。

▼グッドデザイン賞サイト: 受賞概要ページ
https://www.g-mark.org/award/describe/52015

▼当社ウェブサイト: VT-S1080シリーズの紹介ページ
https://www.fa.omron.co.jp/products/family/3839/feature.html



モバイルロボット LD/HDシリーズ
LD/HDシリーズは、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術による自己位置推定と地図作成を可能とし、工程変更などにも柔軟に対応して搬送作業を実現するモバイルロボットです。LDシリーズ(可搬重量60~250kg)は作業者が行うような日常的な運搬作業を、HDシリーズ(可搬重量1.5t)はフォークリフトが必要とされる危険で過酷な運搬作業を担うことで、製造現場の人手不足の課題を解決し、作業者を重労働から解放することを目指します。オムロンが提供する専用のコントローラー「Fleet Manager」により、最大100台の異なるモデルを一括制御でき、工場や倉庫全体の効率化・生産性向上を図ります。本シリーズが、搬送・配達・周回といった単純作業を担うことで、人はより付加価値の高い作業に専念できるソリューションを創出しています。

モバイルロボット LD/HDシリーズ


審査員の評価(以下のグッドデザイン賞サイトより引用)
ロボットが活用される領域のひとつに、怪我のリスクがあり人間が好んでやりたくない作業がある。このモバイルロボットはまさにそこに目をつけた。危険が伴うフォークリフトなどを用いた運搬作業はロボットが担い、コントローラーから複数のロボットの協調を指示できることで、従業員はよりクリエイティブな業務にフォーカスできるよう配慮している。従業員の高齢化なども課題となっている今、導入効果が期待できる。

▼グッドデザイン賞サイト: 受賞概要ページ
https://www.g-mark.org/award/describe/51992

▼当社ウェブサイト: LD/HDシリーズの紹介ページ
https://www.fa.omron.co.jp/product/robotics/lineup/mobile/


*1 業界初:基板外観検査業界におけるMDMC撮像として、業界初。2021年7月当社調べ



グッドデザイン賞について
グッドデザイン賞は、1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、デザインによって私たちの暮らしや社会をよりよくしていくための活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。詳しくはhttps://www.g-mark.org/をご参照ください。

"i-Automation!" について
オムロンは、製造業のモノづくり現場を革新するコンセプトを"i-Automation!"のもと、次の3つの"i"からなる オートメーションの進化によって製造現場の生産性を飛躍的に高め、付加価値の高いモノづくりの実現を目指しています。「integrated(制御進化)」は、これまで熟練工に頼っていた匠の技を、誰もが簡単に実現できるよう、オートメーション技術を進化させます。「intelligent(知能化)」は、幅広い制御機器とAIを活用し、機械が自ら学習して状態を保全するなど、進化し続ける装置や生産ラインを実現します。「interactive(人と機械の新しい協調)」は、同じワークスペースで人と機械が共に働き、機械が人の動きや考えを理解しアシストするなど、生産現場を知り尽くす制御機器メーカーのオムロンならではの、人と機械の新しい協調関係を提供します。

オムロン株式会社について
オムロン株式会社は、独自の「センシング&コントロール+Think」技術を中核としたオートメーションのリーディングカンパニーとして、制御機器、電子部品、社会システム、ヘルスケア、環境など多岐にわたる事業を展開しています。1933年に創業したオムロンは、いまでは全世界で約30,000名の社員を擁し、約120の国と地域で商品・サービスを提供しています。詳細については、https://www.omron.com/jp/ja/をご参照ください。


本件に関する報道関係からのお問い合わせ先
オムロン株式会社
ブランドコミュニケーション部
TEL:075-344-7175

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