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オムロン、台湾・協調ロボットメーカー「テックマン・ロボット社」へ出資 ~人と機械が協調するロボット技術で社会の“人手不足”を解決~

  • 2021年10月25日
  • オムロン株式会社

オムロン株式会社(本社: 京都市下京区、代表取締役社長 CEO: 山田義仁)は、モノづくり現場において人と一緒に作業する協調ロボットメーカー、世界第2位のテックマン・ロボット社(本社:台湾桃園市、会長: ホー・シーチー 以下: テックマン社)への出資を合意しました。出資率は、約10%。出資の完了は、2021年12月を予定しています。

近年、製造業の人手不足は社会的課題となり、自働化へのニーズが高まっています。更に、新型コロナウイルス感染症の影響で、人が密接して働くことが新たなリスクとして浮上しています。そのような中、製造現場では、安全柵が無くても人とロボットが隣り合わせで安心して働くことができ、柔軟に複数の作業に対応できる協調ロボットへの期待が高まっています。一方で、人と機械が共存し協調をより加速していくには、安全性と生産性の両立が課題でした。

オムロンは、テックマン社と2018年に戦略的提携を行い、同社の協調ロボット「TMシリーズ」を両社ブランドとして オムロンの販売網でグローバルに販売してきました。また、オムロンのモバイルロボットと協調ロボット「TMシリーズ」を組み合わせた移動型作業ロボット「モバイルマニピュレーター」を共同開発し、人と機械が協調するモノづくり現場の実現に取り組んできました。今回、テックマン社への出資をつうじ、オムロンの各種ファクトリーオートメーション機器と、同社の協調ロボットをすり合わせた、革新的なロボットソリューションを共同開発することで安全性と生産性の両立における課題を解決し、製造現場における人手不足の解決につなげます。

オムロン株式会社 執行役員常務 インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー社長の辻永順太は、今回の出資に伴う提携強化について次のように述べています。「製造業を取り巻く環境は、大きな変革期の真只中にあります。オムロンは、この変化をいち早く捉え、製造現場が直面する課題をイノベーションで解決するべく2016年よりオムロン独自の価値創造コンセプト「i-Automation!」を提唱し、近未来のモノづくりを目指してきました。2015年には、更なる自働化を目指し、産業用ロボットのアデプト・テクノロジー社を買収。以降、2018年にテックマンの協調ロボットを商品ラインアップに加え、ロボット技術の開発と市場開拓に注力してきました。今回のテックマン社との提携強化により、モノづくり現場において人とロボットの協調を更に進化させていきます。」「オムロンは、協調ロボットを強化していくことで、“人と機械が協調するモノづくり現場”を創造し、製造現場における人手不足を解決していきます。そして、生産現場で培ってきたオートメーション技術を活用し、モノづくり領域を超えた1次・3次産業における人手不足の解決に向けたオートメーションの創出に積極的に取り組みます。」

また、テックマン社のホー・シーチー会長は次のように述べています。「テックマンは、世界市場に浸透し、2018年に世界第2位の協調ロボットメーカーとなりました。 オムロンとの協働によりテックマンの協調ロボットは世界中での評価が高まっており、イノベーションを通じて人間の生活を向上させるという当社の使命の達成にもつながっています。私たちは、全てのビジネスの課題を解決し、人間と機械のコラボレーションに向けたスマートファクトリーソリューションを実現することを目指してきました。さらに、オムロンとの長期的な関係性を深める今回の提携は、両社にとって重要な機会をもたらすものです。両社で、急速に拡大しており、かつ要求水準が高いスマートマニュファクチャリング市場の課題解決に貢献できることを嬉しく思います。私たちのパートナーシップは、将来に向けて新しい革新への扉を開くと信じています。オムロンとテックマンは、柔軟性と拡張性に優れた協働ロボットソリューションを提供し、協働ロボットをスマートな製造現場において簡単かつ完全に統合できるよう、お客様をサポートしてまいります。」

オムロンは、ロボット事業を深化することで、”i-Automation!”を深化させ、お客様のモノづくり現場にイノベーションを起こし、世界中の人々を豊かにする世界を目指します。

"i-Automation!" について
オムロンは、製造業のモノづくり現場を革新するコンセプトを"i-Automation!"のもと、次の3つの"i"からなる オートメーションの進化によって製造現場の生産性を飛躍的に高め、付加価値の高いモノづくりの実現を目指しています。「integrated(制御進化)」は、これまで熟練工に頼っていた匠の技を、誰もが簡単に実現できるよう、オートメーション技術を進化させます。「intelligent(知能化)」は、幅広い制御機器とAIを活用し、機械が自ら学習して状態を保全するなど、進化し続ける装置や生産ラインを実現します。「interactive(人と機械の新しい協調)」は、同じワークスペースで人と機械が共に働き、機械が人の動きや考えを理解しアシストするなど、生産現場を知り尽くす制御機器メーカーのオムロンならではの、人と機械の新しい協調関係を提供します。

オムロン株式会社について
オムロン株式会社は、独自の「センシング&コントロール+Think」技術を中核としたオートメーションのリーディングカンパニーとして、制御機器、電子部品、社会インフラ、ヘルスケア、環境など多岐にわたる事業を展開しています。1933年に創業したオムロンは、いまでは全世界で約30,000名の社員を擁し、約120の国と地域で商品・サービスを提供しています。制御機器事業では、モノづくりを革新するオートメーション技術や製品群、顧客サポートの提供を通じ、豊かな社会づくりに貢献しています。詳細については、https://www.omron.com/jp/ja/をご参照ください。

テックマン・ロボット社について
2015年に設立されたテックマン・ロボットは、台湾で唯一の協調ロボットブランドのメーカーです。中国、ヨーロッパ、日本、韓国、東南アジアに100以上のディーラーを擁し、ビジョンシステムを一体化したインテリジェントな協調ロボットを開発し、工場管理ソフトウェア、アプリケーションソリューションなどの製品とサービスを提供しています。 製品の発売から3年で、協調ロボットの世界第2位の協調ロボットメーカーに成長しました。詳細については、http://tm-robot.com/をご参照ください。


本件に関する報道関係からのお問い合わせ先
オムロン株式会社
ブランドコミュニケーション部
TEL:075-344-7175
事業に関するお問い合わせ先/一般のお客様からのお問い合わせ先
オムロン株式会社
インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
ロボット推進プロジェクト
TEL:075-344-8492

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