オムロン女性リーダークラスの語るリアル<自分のキャリアとの向き合い方>
  • EVENT
  • 2024.01.17

オムロン若手社員から就活真っただ中の女性たちへ
リケジョの就活事情とキャリア形成のリアルを知る
リモートイベント開催レポート

現在オムロンでは、ダイバーシティ&インクルージョンの推進に力を注ぎ、様々な取り組みを行っています。その1つとして、特に強い想いで進めているのが女性活躍推進です。
2023年6月にオープンした女性活躍推進のための専用サイトでは、オムロンでの女性の働き方や、キャリア形成について、様々なアプローチで情報を発信。2024年1月17日(水)には、女性キャリアのためのリモートイベント「リケジョ若手社員に聞く! 『わたしの就活と、オムロンで働くリアル』」を開催しました。

約75分のプログラムでは、現在就活に取り組む学生や第二新卒の方々に向け、オムロンの中でも若手の女性社員2名が、自身の就職活動について、また入社してから感じていること、働きやすさや福利厚生などについて、自分の言葉でありのままに語りました。当日の様子をまとめてお伝えします。

SPEAKER登壇者

登壇者1

竹河内 みちる

オムロン株式会社 インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー 生産SCM本部

登壇者2

佐野 文美(ひさみ)

オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社 社会ソリューション事業本部

登壇者3

吉川 智鶴司会

オムロン株式会社 グローバル人財総務本部

若手代表のパネリストには、オムロン株式会社 インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー 生産SCM本部の竹河内 みちるさんと、オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社(以下OSS) 社会ソリューション事業本部の佐野 文美(ひさみ)さんがリモート登壇。両者ともに2018年入社で、様々な経験をしながらも、若手として期待を背負う、入社6年目のリケジョなおふたりです。

AGENDA当日のアジェンダ

  • オムロンについて
  • パネリスト紹介、パネルトーク
    ・オムロンの女性社員はどんな人がいるのか
    ・先輩社員の就職活動
    ・オムロンで働くって、実際どう?
  • 質疑応答

まず司会進行の吉川さんより、オムロングループの会社概要について、オムロンが大切にする企業理念や、ダイバー&インクルージョンのコンセプトなどを簡単に紹介。
さらに、企業選びで重要な福利厚生の中でも、特に休暇にまつわる制度について、毎年ゴールデンウィークやお盆・正月を除く5日連続の有給休暇が取得できることや、決まった年齢に連続10〜20日間の長期休暇が取得できるユニークな制度を説明しました。

制度について

社員について

工学知識が活かせる職場で福利厚生がしっかりしていることが魅力――竹河内

自己紹介01

パネルトークでは、事前にパネリストが記入した、「就職活動振り返りシート」を共有しながら話が進みます。まず竹河内みちるさんから。

就活振り返りシート

竹河内 私は高等専門学校卒業で、理系女子の希少性を自分で感じていたので、それを活かせる工学分野で活躍できることを希望していました。高専で得た工学分野の知識を活かして、チームや社会に貢献できたらと思っていました。

司会 オムロンのことを知ったきっかけは何でしたか?

竹河内 医療関係の業界を調べていてオムロンを知り、工学知識が活かせる、また福利厚生がしっかりしている企業だなと感じ応募しました。「仕事が合うか合わないかは最終的に入ってみないとわからない」という考えがあったので、今思うと将来ずっとそこの会社にいるかどうかまで深く考えられていませんでしたね。まずは自分の工学知識が活かせる、かつプライベートも両立できるような企業に入って経験を積んでみたいな、と考えていました。
あとは、オムロンの企業説明会で出会った担当者の方の人柄が、表裏がなさそうな親しみやすさがありました。スライドで会社を紹介する際、そこにない情報も個人の意見として、素直に語ってくださったんです。

司会 福利厚生というハードの安心感と、人事の人柄というソフトな安心感があったんですね。それでここだ、と選ばれたんですか?

竹河内 そうですね。選考の面接では、自分の研究テーマについて楽しく、想いを込めて伝えられたなと感じました。最後に面接官から「研究への想いが伝わりましたよ」とコメントいただいたのが嬉しかったのを覚えています。

司会 働いてみる前と入社後で、ギャップはありましたか?

竹河内 働く前は、どこまで会社に貢献できるのかなと心配なところはありました。が、働いてみると、学校の学びがそのまま業務に直結するわけではなく、実際の業務では様々な事象を仮定して進めることが多いんですね。過程が正しいのか分からないけれど、とにかく進む。物事を進めることが大事なんだと感じます。

司会 学校で学んだことそのままというより、論理的に説明したり深く考えて進めるといった能力が、社会人にとって重要視されるところだと思います。

竹河内 もう1つは、働く前は上司より早く帰るのは良くないとか、遅くまで残っている方が、良い印象を与えられるというような社会人に対してのイメージがあったのですが(笑)、実際そんなルールに縛られることはなくて、仕事量も決められた量というよりは、自分の采配次第でできていると感じています。
また、上司単独の意思で仕事内容が変わったりだとか、人間関係における苦労を想像していたんですが、実際は上司部下という役割はあっても、自分の意志を主張できる環境ですね。

司会 自分の意思を主張できる環境って、オムロングループ全体の雰囲気としてあると思っていますが、主張できるいいところってなんですか?

竹河内 上司と合意形成した上で進められるので、自分がやりたいことも含めてできるところが、業務へのモチベーションを高められるとは思っています。納得した上での業務なのでアウトプットイメージが上司と共有しやすくて、後戻りもないですし、自分の他業務と合わせて効率よく動けたりします。

リモートイベント画像1

性別にとらわれず、個を認め、お互いに尊重し合える環境

司会 上司と自分がどうしたいのかを方向性を一致させていくのが重要ということですよね。
ところで工学分野や高専は、今も女性が少ないと思うんですよね。そういった視点ではどうですか?

竹河内 学生の頃の方が性別で分けられることが多く、社会人になってからの方が性別も年齢も感じることはなくなっています。男女の特徴があることを前提に、どちらも尊重するような風土があって、個人の意志を尊重する会社だなと感じますね。「あなたは仕事を通して何を実現したいのか」を聞かれる機会が多く、自己研鑽をし続けるプレッシャーを感じることもありますが、自己実現に向けて周りが応援してくれる、いい環境ですよ。

企業選択の軸は「面白そう」かどうか。日常に密着したモノを通して人の役に立ちたい――佐野

自己紹介02

佐野 大学院ではプログラミングに触れていることが多かったので、できればソフト開発やIT関係に関われるような仕事がいいなと思って活動していました。でも、どうしてもそうじゃないと嫌だという訳ではなかったので、こだわらず幅広く、面白そうと思った企業の話を色々と聞いていました。

司会 業種より職種が大事だと思っていらっしゃったんですね。IT関連というと結構数多くの会社があると思うんですが、オムロンはどこで知られたんですか?

佐野 研究室にあったオムロンの企業パンフレットをなんとなく開いてみたら、毎日使っている駅の改札機を作っている会社だと。「毎日使っているのに、どんな仕組みか知らない」と気づいたら興味が湧いて、話を聞きに行くことにしました。振り返ると、「面白そう」が私の企業選択の軸だったように思います。

司会 他にはどんな企業を受けていらっしゃいましたか?

佐野 モノづくりの興味が強かったので、ジャンルを絞らず、ゲームが趣味なのでゲームのメーカーさんも受けましたし、イラストも趣味なので、広告などのメディア系も受けました。
それからオムロンは、1dayインターンを募集しているのをみつけて参加しました。

司会 本当に広くいろんな業種のお話を聞かれていたんじゃないかと思うんですが、どうやって絞り込みましたか?

佐野 やはり「この事業面白そうだな」という印象と、会社説明をされている先輩の空気が自分と合いそうだなと思ったところです。

司会 オムロンの面接で覚えていることはありますか?

佐野 当時は面接冒頭でスピーチがあったので、大学院での研究内容と自分の性格の特徴、志望動機の3つを簡単にまとめました。自分は人のために何かするのが好きであることを伝え、OSSは駅務関係や交通管制のシステムなど、身近な社会システムを手がけているので、より日常に密着した形で、誰かのためになることができるんじゃないかと思っています、というような事を話しました。

司会 いくつかの会社で選考を進まれたということですが、OSSを選ばれた理由は?

佐野 長い目で見た時にどんなメリットがあるかなというのを考えました。客観的にも意見が欲しかったのと、自分は社会人経験がないので、親や大学の教授などいろんな人の意見を参考にしましたね。オムロンはやはり大きな会社なので安心できるというところと、他と比べた時に福利厚生が充実していたというのが決め手になりました。
仕事の内容では、プログラミングの設計を描くという下流設計より、設計内容を決める上流設計に関わりたかったという気持ちがありました。

司会 入社してからの印象はいかがですか?

佐野 竹河内さんもおっしゃっていましたが、分からないことがあっても教えてくれる人がたくさんいる。新人でも萎縮せずに働けるなと感じますね。
それから、やっぱり福利厚生が整っているなと実感します。持ち株制度もそうですし、不妊治療の治療費の補助の制度があったりとか、休みが連続5日間取れるのも嬉しいところ。男女に関わらずそういった細かい福利厚生が整っているので、安心感につながっています。

司会 今すぐ使わないにしても将来そういう制度があるというのは、将来の安心につながりますよね。

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現在の仕事と、そこで感じる喜びややりがい

竹河内 現在所属する設計管理部署で、仕事をする日々の中で発生する課題や問題には、かなり苦労しています。ですが、その原因にどう対応するか、対策手段や判断軸はどうするかは、一人で悩むことではありません。仕事には目的があり、そこを目指して組織で動くので、同じ目的を持つメンバー、要するに上司や先輩、同期や後輩が力になってくれます。
チームメンバーと対話することを大事にして、周囲の意見を得ながら、自分なりの考えをまとめて進めています。自分を中心としつつも、身の丈以上のテーマや課題に向けて達成したことっていうのは、やりがいにつながっています。

佐野 私は入社してから4年間は駅務関係に携わり、現在は、ホテル自動チェックイン機「スマーレ」の開発を担当して2年になります。駅務システムはたくさんの機器が関わって大きなシステムになっているので、仕組みを知るだけでも面白くて、強く関心を引かれていましたね。
ただ、長い間ずっと動いているような大きなシステムは仕組みが難しい。どう調べても分からず、先輩に「全くわかりません」と泣きついたりする部分もありました(笑)。
ホテル事業は、OSSの中ではかなり若い方で、駅務事業と比べると単純なシステム構成ですが、若い事業であるからこそ、自分の判断で決められるような部分が多く、難しいと同時に面白さがたくさんあります。自分なりに「もっとこうした方がいいのでは?」と反映し、お客さまにも「良くなった」と言ってもらえると、とても嬉しいです。

未来へ続くキャリアの道は1本ではないし正解は1つでもない、と思わせてくれる環境がある。

竹河内 私は今、担当者として周りの意見を収集して情報を集める業務を行なっています。今年から実際に法令規格の担当になり海外のメンバーと規格の確認でコミュニケーションをとることもあり、語学力も必要だなと感じています。
なので、直近で目指したいのが、法令規格の知識や語学力を習得して、専門的な分野を任せてもらえるようになること。その上できちっと周りに伝えられる、教えられる人を目指していきたいですね。

佐野 今はやりたいことがあったら何でもできる、正解が1個じゃない世界ですよね。それに加えて、女性ならではの悩みとして、出産や育児といったライフイベントが今後あるかも知れない中で、今後どうしていくかは考え中です。
現時点では、開発職からは離れたくないという思いがあり、今後、設計プロジェクト管理のようなところを極めていくのか、それとも専門的な技術を極めていくのか、まだわからないんですが何らかの形で「ものづくり」に関わり続けていくのが、自分の中での目標かつキャリアイメージです。
オムロンでは副業制度があるので、管理業務はオムロンで、手を動かすものづくりは副業でやってもいいですよね。実際はとても大変だと思いますが(笑)、実現は不可能ではないと思います。

支援制度

司会 正解が1つではないという点と、道も1本ではないというところが、本当にそうだなと思います。今キャリアイメージが明確じゃなかったとしても、さまざまな制度を活用し、その時ご自身が希望するキャリアを実現していく環境はあるのかなと感じています。

一番大事なのは、周りの人に「教えて」と言えるコミュニケーション力

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最後は、参加者からのリアルな疑問にパネリストたちがお答えする、質疑応答の時間です。
当日の参加者の皆さんから、事前にいただいた質問の中から、一番答えてほしい質問に投票いただき、その順番に回答しました。

質疑応答

「オムロンのここがいい!」という福利厚生は?

佐野 平日に5日間連続で休みが取れる制度。社会人ってまとまった休みを気軽に取ることは難しいかと思います。なので、5連休を推奨されているというのがいいなと思いますね。
あとは特定の年齢になったら1ヶ月まとまった休みが取れる節目休暇。セカンドキャリアを考える機会にされたり、リフレッシュに使われる方もいたりというところも素敵。補助金も各種手厚く、先ほどお話しした不妊治療の補助金は、パートナーの分も出るんですよ。男性女性関わらず、両方に出るというのは個人的に、非常にいい制度だと思っています。

竹河内 私も5日間連続休暇も含め、有給休暇が十分にあるところではないかなと感じています。資料では平均付与日数が23.7日とありましたが、私は基本的に毎年全部使い切ります。

どんな人が活躍されていますか?

佐野 一番は、分からないことも、すぐに周りの人に頼るなど、コミュニケーションを積極的にとることができる人。あとは当たり前ですが技術に詳しい人。それを活かして活躍されているイメージがあります。

竹河内 佐野さんがおっしゃった事と被りますが、周りに協力を仰ぎながら進められる人は活躍されているなと。あとはロジカルな思考を言語化できていると、結構同意を得やすいと感じています。

産休・育休制度を利用したら復帰する予定ですか?

佐野 今後出産となった際は、産休・育休をとった上で復職するつもりです。オムロンは柔軟な働き方が結構できますので、例えば子供の急な発熱などにも対応しやすい。職場に小さなお子さんがいる男性が何名かいるんですが、フレックス勤務制度を上手く活用しています。「一旦子どものお迎えに行くので中断します」とか、「ご飯を食べさせるので」「お風呂に入れるので」という感じですし、子どもが熱を出したというと「それは大変だから休んでね」と協力している人が多いと思います。

竹河内 まだ予定はないですが、私も働ける限りは仕事を続けたいと思っています。実際周りに産休・育休から復職された方が数名いらっしゃいます。復帰直後の頃は時短勤務を利用されて、今2〜3年経ち、フルタイム勤務に戻っていらっしゃいます。誰かの休みを咎める人はいらっしゃらないので、私も活用できたらいいなと思っています。

司会 5日間連続の休暇も産休・育休もそうですが、誰かが突然休んだり、平日5日間いないことがあっても何とかなるように情報共有されていたり、体制が整っているところがありがたいですよね。「お互いさま」という雰囲気もありますし、本当に優しい人が多いのですね。

同期とどんな関係ですか?

佐野 私の同期は全員大人しいけどフレンドリーなので、すれ違ったら話そうというタイプ。お昼休みもたまたま時間が合ったらしゃべって解散!という関係です。仕事上では頼りになる方が多いので、何かあった時に「ちょっとわからないから教えて」と聞きやすいと思っています。
それぞれで気が合う合わないはあると思いますが、休みの日には一緒に遊ぶ同期もいます。

竹河内 私の事業所には同期が5名いますが、全員で集まることは年1回食事に行くくらいです(笑)でもそれぞれ部署が違うので「これを聞きたいんだけど、あの部署なら誰が詳しい?」と、いざという時には情報共有できる仲です。

どんな人と一緒に働きたいですか?

佐野 相談したり、一緒に取り組むものに対して、「それは無理だよ」ではなく「どうしたらできるかな」「どこまでだったらできるかな」と前向きな意見をくれる方でしょうか。

竹河内 業務って自分が中心となって進めて、周囲に協力を仰ぐことが多いので、目的や何がどうしたいのかをちゃんと主張してくれる方。お互いに意見を出し合って働きたいです。

ご参加ありがとうございました

時間の関係上、すべての質問にお答えできませんでしたが、当日も含めてたくさん質問をいただきました。ありがとうございます。
お二方のお話から、オムロンが新入社員であっても、周囲に意見を求めやすい環境であり、協力しながら事業に携われること、また福利厚生もしっかりと利用できることが伝わりました。
まだまだ業界の中では少数派のリケジョの皆さん、その知識と技術、パーソナリティをオムロンで発揮してみませんか?
私たちは、皆さんがオムロンの様々なステージで輝き、いつか「リケジョ」という言葉も使われなくなるような、真のダイバーシティ&インクルージョン企業を目指しています。

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