第10回 TOGA グローバル大会開催 ~社員が取り組む、社会的課題を解決する企業理念実践の物語が集結~

オムロンでは、社員一人ひとりが事業をつうじて社会的課題を解決する、企業理念の実践活動をグローバル全社に共有し、褒め称え合う社内表彰制度、「TOGA(The OMRON Global Awards)」を2012年より開催しています。今年、9月21日に開催された、第10回 「TOGAグローバル大会」では、のべ51,736名が参加、6,944テーマから選りすぐりの17テーマが揃い、グローバル社員に向けて紹介されました。

TOGAは、世界中のオムロングループ社員が、企業理念を日々の仕事においてどのように実践していくかを宣言し、チームでエントリーします。そして、各国・地域で発表しあい、選出されたテーマをグローバル全社員に共有することで、企業理念の実践に対する共感と共鳴の輪を拡大させる取り組みです。第10回 TOGAには、一昨年を上回る6,944テーマ、のべ51,736名がエントリー。各国・地域の発表大会(リージョン大会)を勝ち抜いたゴールド賞15テーマ、特別賞2テーマの計17テーマが、9月21日に京都市内で開催された、第10回 「TOGA グローバル大会」において社内外に共有されました。

 

ハイブリッド開催で12,000人以上が参加

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、第8回からオンライン開催をとってきたTOGAグローバル大会。今年は、感染対策を十分に取った上で、オンサイトとオンライン視聴のハイブリッドで開催し、12,000人以上のグローバル社員が参加、ライブで視聴しました。また、社外からのゲストの数は、年々増え、顧客やパートナー企業の幹部や関係者、投資家、メディア関係者など過去最大の700人以上が参加。TOGAは、企業理念を社内に浸透させるために始まった取り組みでしたが、社会的課題の解決に挑戦したいという、社員の熱意に対する共感と共鳴の輪は社外にも拡大。オムロンと共に、社会的課題の解決に挑戦したいというパートナー企業各社との共創テーマが、グローバルに増え続けています。

 

大切なことは一人ひとりの志や情熱を開放すること

代表取締役社長 CEOの山田義仁は、オープニングにおいて、「TOGAがスタートして10年、今や企業理念の実践に対する共鳴の輪は世界中のオムロンの仲間達、さらには多くのパートナー企業にまで広がっています。大切なことは一人ひとりの志や情熱を開放することです。一歩を踏み出すことで周りに共感と共鳴の渦を起こし、企業理念の実践につなげるのです。そして、次の時代に語り継がれていく新たな"物語"を皆で一緒に作っていこうではありませんか。」「私達が直面する社会的課題は、今日、より大きく、とても複雑になっています。オムロンだけで解決することには限りがあります。社外の皆様とのパートナーシップで、これからも社会的課題の解決に挑戦していきたいと強く、強く願っています。」と、参加した社員や社外ゲストに力強く呼びかけ、開会を宣言しました。

 

324_01.jpg第10回TOGAグローバル大会の開会宣言を行う山田

 

グローバルに共有された17の物語

社会的課題の解決に、チームはどのように立ち向かったのか?グローバル大会で発表された17テーマのうち3つの事例を紹介します。

【製造業におけるカーボンニュートラル 経済価値を伴った社会価値の創造に向けて】

日本の制御機器事業のチームは、温室効果ガス排出量の多くを占めるモノづくりの現場で、製造業のカーボンニュートラル実現に向けた本質課題を探究し、一つの事業にとどまらない、全社横断によるカーボンニュートラル実現に向けたプロジェクトに取り組みました。それは、オムロンの総⼒を結集して解決策を創出した挑戦の物語でした。

社員の健康を守りながら、"3 On The Spot (宿泊稼働)"でもお客様に商品を届ける!

2021年夏、新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るいます。ベトナムの生産拠点 オムロンヘルスケアベトナムのメンバーたちは、多くの周辺企業の工場が一時閉鎖を余儀なくされるなか、「製品を待つお客様のために、何としてもサプライチェーンを維持したい。」という熱意のもと、独自の⽅法で生産継続に挑みました。メンバーたちの挑戦の物語が、グローバル大会の会場を大きな感動で満たしました。

【共助が社会の仕組みを変える ~共生型MaaS "meemo(ミーモ)"~

日本の社会システム事業のチームからは、住⺠・自治体・交通事業者、そしてオムロンが、一致団結して取り組んだ、住⺠同⼠の送迎サービス"meemo(ミーモ)" の取り組みが発表されました。少子⾼齢化と人口減少の影響に直面する⽇本の地⽅都市では、バスやタクシーなど公共交通機関における担い⼿不⾜が深刻化しています。住⺠の移動⼿段に影響を与えつつある、こうした社会的課題を前に、「住⺠の移動⼿段を守り、持続可能なまちをつくりたい。」という強い思いで、多くの人を巻き込み、熱意を形にした、チームによるチャレンジの物語が語られました。

324_02.jpgチームリーダーによるプレゼンテーションの様子

 

チャレンジに失敗はない。あるのは学び

本大会のクロージングで、取締役会長の立石文雄は、TOGAグローバル大会の10年を振り返り、次のように語っています。「今年のTOGAグローバル大会は、記念すべき10回目であると同時に、新長期ビジョンSF2030スタートの年となる、節目の大会でした。年を重ねるごとに社会的課題の解決に根差した、オムロンらしいテーマが増えてきていると感じています。これは、企業理念で目指すよりよい社会の実現は、持続可能な社会を目指すサステナビリティの取り組みと同一だからに他なりません。つまり、企業理念の実践=サステナビリティの推進ということです。チャレンジに失敗はありません。あるのは学びです。失敗を恐れるのではなく、チャレンジを楽しむことで、新長期ビジョンSF2030で目指すよりよい社会を一緒に実現していきましょう。」

324_03.jpgクロージングで講評する立石

オムロンは、"よりよい社会の実現"は"持続可能な社会を目指すサステナビリティの取り組み"と同じだと捉えています。次の10年においても、TOGAを通じて、企業理念実践への共感と共鳴の輪を社内外に拡大し、様々な社会的課題の解決にチャレンジし続けていきます。