オムロン、「グローバルキャッシュマネジメント」を導入 機動的なキャッシュアロケーションで、社会価値創出のサイクルを加速
- 2023年06月13日
- オムロン株式会社
オムロン株式会社(本社:京都市下京区、執行役員社長 CEO:辻永順太、以下 オムロン)は、 株式会社三菱UFJ銀行(本社:東京都千代田区、取締役頭取執行役員 半沢淳一、以下 三菱UFJ銀行)と「グローバルキャッシュマネジメント」導入に関する契約を締結し、オムロングループ資金のグローバル一元管理を開始しました。
「グローバルキャッシュマネジメント」運用スキーム
オムロンは、昨年4月に長期ビジョン「Shaping the Future 2030(SF2030)」をスタートしました。このビジョンのもと、オムロンが捉えるべき社会的課題を3つ、「カーボンニュートラルの実現」「デジタル化社会の実現」「健康寿命の延伸」を設定し、これら社会的課題を解決するために、事業を通じた社会価値創出に取り組んでいます。また、企業価値の最大化に向けて成長投資を優先し、そのうえで株主還元の充実を図ることを新たなキャッシュアロケーションポリシーとして設定しました。企業価値の最大化には、「価値創造と再投資」のサイクルをたえず回していく必要があり、営業キャッシュフローはその要です。今回の「グローバルキャッシュマネジメント」の導入は、成長投資を積極的に実施する機能構築の一環です。
オムロンは、海外エリアにおける生産・販売・開発などを行う関連会社を統括する海外地域統括本社を配置しています。従来は、海外地域統括本社が傘下の関連会社の口座資金を集約する二階層の構造で管理してきました。グローバルで事業を展開する中、グローバルに散在するグループ資金をタイムリーかつ効率的に把握し、有効活用するためには、グローバルベースでの最適なトレジャリーマネジメントが課題でした。
「グローバルキャッシュマネジメント」の導入により、アメリカ、ヨーロッパ、東南アジア、日本の4拠点に散在する資金を一元的に集約することが可能となり、グローバルで必要な資金を機動的に活用できるようになりました。具体的には、時間を要していたグローバル各極からの資金集約および需要のある地域への資金移動が短期間で実現します。また、海外グループ会社の資金状況の把握、効率的な管理によるガバナンスの強化、ならびに地政学リスクへの対応にもつながります。
今後、「グローバルキャッシュマネジメント」の安定稼働・グローバルレベルでの資金管理・資金調達機能の一元化を通じ財務リスクを一括管理しながら、財務関連業務の効率性を高め、事業を通じた社会価値の創出、そして、社会の発展に貢献して参ります。
■「グローバルキャッシュマネジメント」の概要
契約締結日 | 2023年6月1日 |
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締結銀行 | 株式会社三菱UFJ銀行(担当店舗:京都支店) |
集約拠点数 | 4か所: 日本(京都)、アメリカ(シカゴ)、欧州(アムステルダム)、 東南アジア(シンガポール) |
■ご参考
グローバルキャッシュマネジメントについて
- グローバルキャッシュマネジメントとは、グローバルに散在するグループ会社の資金を一定のルールに基づいて世界各地の銀行口座を一元管理することで集約し、グループ内資金効率を最大化する仕組みです。グループ内資金の集約を通じて資金効率の最大化を自動で行うシステムをグローバルプーリングやキャッシュプーリングといいます。
- グローバルプーリングを通じて、グループ会社間での余剰資金の吸い上げと不足資金の補充を自動的に実行することにより、資金過不足の平準化を実現することが可能となります。例えば、子会社で資金が不足した際はこのグローバルプーリングから資金手当てを行うことができます。
プーリング導入による一般的なメリット
- 財務コスト(各現法の借入金利負担)の削減
- 各現法の運営効率化(事業特化、生産性向上)
- 財務機能の集約
- 参加グループ会社の財務面・資金面でのガバナンス強化
オムロンの長期ビジョンについて
https://www.omron.com/jp/ja/sf2030/
オムロン株式会社について
オムロン株式会社は、独自の「センシング&コントロール+Think」技術を中核としたオートメーションのリーディングカンパニーとして、制御機器、ヘルスケア、社会システム、電子部品など多岐にわたる事業を展開しています。1933年に創業したオムロンは、いまでは全世界で約30,000名の社員を擁し、約120の国と地域で商品・サービスを提供しています。詳細については、https://www.omron.com/jp/ja/をご参照ください。
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