We are Shaping the Future! 私たちが手繰り寄せる未来ストーリー
2025年6月、大阪・関西万博のシグネチャーイベント・EXPO共鳴フェスで、「もしも、相棒がロボットだったら、どんな未来を描きますか」(主催:京都橘大学)が開催されました。ファシリテーターは、あの人気お笑いタレント、よゐこの有野晋哉さんです!AI研究のパイオニア、京都橘大学の松原仁教授、ゲーム業界でAI研究をリードするスクウェア・エニックスの三宅陽一郎さん、そして、オムロンの技術革新をリードする諏訪正樹技術・知財本部長とともに、AIロボティクスの未来を語り合いました。
4人が未来を紐解くカギとして言及したのは...オムロンが10年以上研究を続ける卓球ロボット「FORPHEUS(フォルフェウス)」です。 AIロボットとの双方向コミュニケーションで見えてくる"人と機械が融和"した社会とは一体どんな社会なのか ― まずは動画をCHECK!
「フォルフェウス第9世代」の最大の特徴は、AIと対話しながら、双方向のコミュニケーションでラリーする力を高め合えること。事前ロケで、松原教授とオムロンの研究室を訪れたよゐこ有野さんは、さながら漫才のようにAIと掛け合いながら、ラリーに挑戦します。
フォルフェウスとのラリーを体験する京都橘大学 松原教授
AI研究のパイオニア、京都橘大学の松原仁教授は、「(オムロンのフォルフェウスは)ゆるく打つと比較的ゆっくり返ってきて、ちょっと図に乗って速い球にすると、速く返ってくる。こっちの能力に合わせている感じが賢い」と振り返ります。
右から、京都橘大学 松原教授、スクウェア・エニックス 三宅さん
ゲーム業界でAI研究をリードするスクウェア・エニックスの三宅陽一郎さんは、「AI(脳)はロボティクス(身体)がないと、人間と仲良くなれない。人間は『暑いですね』と相手の身体を気遣うところから関係性をスタートする。ロボットと人間も身体をベースにコミュニケーションしないと」と指摘。「デジタルゲームで培ったAI技術を現実に出したいというのが、ゲーム産業の野望。そのためにはオムロンの高いセンシング技術とロボティクスの技術が必要だった」と語ります。実は、2020年の第6世代で、オムロンは、スクウェア・エニックスと共同開発をしていたのです。(オムロンとスクウェア・エニックスの共同開発について、詳しくは、こちら)
左:よゐこ有野さん 右:オムロン 諏訪技術・知財本部長
これを受けて、オムロンで技術革新をリードする諏訪正樹 技術・知財本部長は、「"脳"であるAI、"身体"であるロボティクスに加えて、"五感"=センサーが大事。例えば、ロボットには、電波や温度も"見える"。人間よりすごい目をもっている機械は人間と違う感性を持っているはず。"脳"と"身体"と"五感"、それらが三位一体となって、技術進化することで、我々が思っているよりも早くロボットが身近になる世界が来る」と語りました。
家庭やスポーツ、仕事や研究。あらゆる場面でロボットが相棒となる。そんな"人と機械が融和"した未来へと、私たちは、着実に歩みを進めています。
取材・編集
藤尾 悠 (オムロン株式会社ブランドコミュニケーション部)
2023年5月にオムロンへ入社。
入社前に6年間、高知県のテレビ局でアナウンサーを務めた経験を持つ。
オムロンの魅力をジャーナリスト目線で発掘し、社内外へ向けて発信中。
オムロンは、大阪・関西万博テーマウィーク「SDGs+Beyond いのち輝く未来社会」の一環として、10月10日(金)に、未来づくりを考えるプログラム「2050年コントロールから解放される"自然社会"と人間」を開催します。詳細は、以下の バナーより、ご覧ください。