こんなところにもオムロン!? 京都コンサートホールが誇る西日本最大級のパイプオルガン

創業から90年、オムロンはヘルスケアから産業ロボット、AIに至るまで幅広い分野でより良い社会の実現に向けた技術を世に送り出してきた。通勤通学で毎日当たり前のように使っている駅の無人改札システムもそのひとつ。このシリーズでは「こんなところにもオムロン!?」と題し、思いもよらぬ場所で活躍するオムロンの技術や取り組みを"元局アナ"の社員が取材し伝えていく。

今回は、全国3位のパイプ数を誇る「京都コンサートホールのパイプオルガン」の裏側に潜入した。

 

西日本最大級 全国3位のパイプ数を誇る京都コンサートホールのパイプオルガン

京都コンサートホールのパイプオルガンは西日本最大と言われていて、パイプ数は全国3位の7,155本を誇る。パイプ1本1本で音色が違って、なかには笙(しょう)篳篥(しちりき)、篠笛(しのぶえ)、尺八(しゃくはち)といった古都・京都ならではの音色を奏でるパイプもある。和楽器の音色を4つ出せるのは世界でもこのオルガンだけなんだそう。

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オムロンの技術が"オルガンの頭脳"に!

パイプオルガンは送風機でパイプに空気を送ることによって音を奏でている。面白いのは、決まりきった音だけ出すのではなく、多種多様なパイプの音色を混ぜ合わせて新しい音色を生み出すことができるのだ。しかし演奏の最中に何度も組み変えるのは難しいため、事前に音の組み合わせをコントローラーに記憶させることができる。この音色の組み合わせを記憶する装置「プログラムコントローラー」にオムロンの技術が使われている。いわばオムロンの技術は"パイプオルガンの頭脳"なのだ。

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オムロンが協賛 京都コンサートホールの「音育」講座

京都コンサートホールでは、幼少期から音楽に触れて親しんでもらう「音育(おんいく)」の一環として幼児向けのオルガン講座を開催している。ホールが創立した1995年にパイプオルガンを寄贈したオムロンは地域の芸術文化の振興に貢献するためこの活動に協賛している。「パイプは笛と同じで口で吹いても音が鳴る」と教わった園児たちは興味津々の様子で何度も吹いてはその感触を楽しんでいた。講師を務めたオルガン奏者の久保田真矢さんは「楽器に直に触れたという経験はすぐに子どもたちの行動に繋がらなくても、10年先、20年先に必ず芽を出すはず」と振り返った。

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芸術文化振興のために

オムロンはこの幼児教育講座のほか、パイプオルガンコンサートシリーズにも協賛し、芸術文化の振興に取り組んでいる。
次回は9月30日(土)世界が注目するオルガニスト福本茉莉さんが京都初リサイタルを行う「オムロンパイプオルガンコンサートシリーズVol.72」 オムロン90周年を記念した演奏も披露される。

↓詳しくは京都コンサートホールのHPをご覧ください。
https://www.kyotoconcerthall.org/calendar/?y=2023&m=9#key24158

 

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リポーター

藤尾 悠(ふじお ゆう)
ブランドコミュニケーション部 エクスターナルコミュニケーションユニット メディアコミュニケーション担当
2023年5月にオムロンへ入社。前職では6年間、高知県のテレビ局でアナウンサー・記者・ディレクターとして報道番組や情報番組を担当。
現在、オムロンの魅力をジャーナリスト目線で発掘、社内外に発信中。

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