“ゆにもの”の普及促進で、共生社会の実現をリード
オムロン株式会社(本社: 京都市下京区、代表取締役社長 CEO: 辻永順太)は、1972年に日本初の福祉工場として特例子会社 オムロン太陽株式会社(所在地:大分県別府市、代表取締役社長:辻󠄀潤一郎)を設立して以来、共生社会の実現に挑んできました。その一環として、オムロン太陽で発明した「ユニバーサルものづくり(以下、ゆにもの)」の技術に関する特許* 20点(2025年5月14日時点)を、広く社会に向けて、 無償開放することを公表いたします。
*オムロン株式会社が保有する特許権(審査係属中を含む)のうち、オムロン太陽で創出されたもの。意匠権・実用新案権等を含む。
無償開放する特許技術の1つである「捺印治具」
"ゆにもの"とは、障がいの有無に関わらず、誰もが最大限の能力を発揮して活躍できる職場づくりの取り組みのことです。全ての人がインクルーシブに社会参加する「共生社会」を実現するため、2017年にオムロン太陽が提唱しました。このコンセプトは、ものづくりの現場で扱う治具、マニュアル、生産ラインの改善だけでなく、障がい者自身の自己成長の促進やサポート環境の整備を含めたものでもあります。
この"ゆにもの"の技術を、オムロンはこれまで、独自の特許として社内に蓄積してきましたが、共生社会の実現をめざすリーディングカンパニーとして、広く社会に公開することを決意しました。ゆにもの特許の無償開放により、オムロンだけでなく、他の企業と一丸となり、社会全体で、障がいの有無に関わらず全ての人がイキイキと働ける職場づくりを推し進めてまいります。
ゆにもの特許 無償開放の概要 |
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技術の特徴
➡ 片手でも正確に捺印が可能
(参考動画)https://youtu.be/mhtumGzxu1A
技術の特徴
➡ 立ち上がりに不安のある人でも安定した立ち上がりが可能
(参考)https://www.instagram.com/reel/DIxVCIEOewK/?igsh=bmZrcHU5cmRkYjhi
その他の特許について、詳しくは、以下のリンクをご覧ください。
https://components.omron.com/taiyo/unimono/patent.html
オムロン株式会社は、独自の「センシング&コントロール+Think」技術を中核としたオートメーションのリーディングカンパニーとして、制御機器、ヘルスケア、社会システム、電子部品、そしてこれらの事業をつうじて取得した多種多様なデータを活用したデータソリューション事業を展開しています。1933年に創業したオムロンは、現在では全世界で約2.7万人の社員を擁し、130ヶ国以上で商品・サービスを提供し、よりよい社会づくりに貢献しています。詳細については、https://www.omron.com/jp/ja/ をご参照ください。
オムロン太陽株式会社は、オムロンの創業者 立石一真と社会福祉法人太陽の家の創設者の中村裕医学博士の理念の共鳴により、1972年に福祉施設・身障者・民間企業の協力による日本初の福祉工場として誕生しました。創業以来、生産現場においては、個々のハンディキャップに適応した人財配置や様々な技術と全員による創意工夫で、障がいのある人もない人も共に働きやすい環境をつくり、オムロンの主要製品である制御機器のリレー用ソケットや、サムロータリスイッチをはじめとする各種スイッチの生産などを行っています。また、工場見学や講演活動を通じ、長年にわたって培ってきた障がい者雇用に関する知見やノウハウを提供することで、障がいのある方々への就労機会の拡大や働く環境の改善に貢献しています。詳細については、https://components.omron.com/taiyo/をご参照ください。