公益財団法人 立石科学技術振興財団
第8回立石賞受賞者決定のお知らせ
~人間と機械の調和を促進する科学と技術の進歩において顕著な業績をあげた研究者を表彰~
- 2024年03月27日
- 公益財団法人 立石科学技術振興財団
公益財団法人 立石科学技術振興財団(理事長:立石文雄・オムロン株式会社 名誉顧問、所在地:京都市下京区)は、このたび、第8回立石賞の受賞者を決定しました。
立石賞は、2010年の立石科学技術振興財団設立20周年を記念して創設した顕彰事業です。賞の授与を隔年で実施しており、今年が第8回目となります。立石賞は功績賞と特別賞の2つで構成しています。功績賞は、過去に本財団から研究助成を受け、その後の研究活動において顕著な業績をあげた研究者に対して授与する賞です。また、特別賞は、財団の趣意に沿った日本発の研究・技術開発において顕著な業績をあげた研究者に対して授与する賞です。各賞に対し、賞状、賞碑および賞金(500万円)をもって顕彰します。今年は、公募で受け付けた推薦の中から、本財団の選考委員会および理事会にて、以下のとおり、功績賞2名と特別賞2名を選出しました。
表彰式と受賞者による記念講演を次のとおり開催します。参加方法などは、立石科学技術振興財団ウェブサイト等でお知らせします。
日 時:2024年9月26日(木)13:00~16:30
場 所:ホテルグランヴィア京都(京都市下京区 京都駅ビル 内)
ウェブサイト:https://www.tateisi-f.org
■第8回立石賞 受賞者一覧
【功績賞】
氏名 | 太田 淳(おおた じゅん) |
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所属・職名 | 奈良先端科学技術大学院大学 理事・副学長、先端科学技術研究科 教授 |
授賞表題 | CMOSデバイスのバイオ医療応用に関する先駆的研究 |
氏名 | 菅野 重樹(すがの しげき) |
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所属・職名 | 早稲田大学 理工学術院 学術院長、創造理工学部総合機械工学科 教授 |
授賞表題 | ロボットと人間との実世界での調和に関する研究と社会実装 |
太田 淳
菅野 重樹
【特別賞】
氏名 | 下條 信輔(しもじょう しんすけ) |
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所属・職名 | カリフォルニア工科大学 教授 |
授賞表題 | 機械との調和を目指したヒトの潜在脳機能の超学際的アプローチによる理解 |
氏名 | 土井 美和子(どい みわこ) |
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所属・職名 | 情報通信研究機構 監事 / 東北大学 理事 /奈良先端科学技術大学院大学 理事 |
授賞表題 | 人間中心ヒューマンインタフェース技術開発の先駆的貢献 |
下條 信輔
土井 美和子
■授賞理由と受賞者プロフィール
第8回(2024年度)立石賞 功績賞 受賞者
氏名 | 太田 淳(おおた じゅん) |
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所属・職名 | 奈良先端科学技術大学院大学 理事・副学長、先端科学技術研究科 教授 |
授賞表題 | CMOSデバイスのバイオ医療応用に関する先駆的研究 |
受賞者の業績 | 受賞者は、三菱電機で「人工網膜LSI」と呼ばれる高機能CMOSのオンチップ画像処理センサの研究開発に従事し、業界初の製品化に寄与した。奈良先端科学技術大学院大学へ移籍後、これを非同期動作などの形で発展させると同時に、機械の眼としてのセンサから視覚障害者のための人工視覚システムへと展開し研究開発をリードした。複数の電極に半導体集積回路チップを分散させ、少ない配線で柔軟性のある「分散型人工視覚デバイス」を考案し、1000点以上の網膜刺激電極が実現できることを示した。この他、近年進歩が著しい蛍光タンパクや光感受性イオンチャネルタンパクを用いることで電極無しでマウスなど実験動物の脳内神経活動の計測や制御ができるように、脳内埋植可能なイメージングデバイスや光刺激デバイスの研究を進めてきた。これらの先駆的な研究開発成果にともなう多くの論文・著書が高く評価されている。また、IEEE Biomedical Circuits and Systems(BioCAS)国際会議を日本で初めて開催するなど、半導体バイオメディカルデバイス分野における学会活動にも大きな貢献をしている。なお、受賞者は当財団から1999年に「非同期動作ビジョンチップに関する研究」の研究課題で助成を受け、その成果が人工視覚研究の礎となった。 |
専門技術の概要・説明 | 受賞者が奈良先端科学技術大学院大学で取り組んだ「分散型人工視覚デバイス」は、数個の刺激電極を制御する微少な半導体集積回路を電極近傍に配置することで、眼球に沿って埋植可能な柔軟さを実現するとともに、実用的な視覚に必要とされる1000個以上の刺激点数を実現可能な画期的なアーキテクチャである。少配線で多数の電極を制御できることから、人工視覚で求められる高解像度、広視野を実現可能にした。さらにこの技術の発展の一つとして、超小型イメージセンサを脳内に埋植し、蛍光を通じて脳内神経活動を計測する新たな手法を考案した。超小型軽量であるためマウスの行動を妨げることなく複数個所の同時撮像が可能であり。記憶や情動等の研究で重要である自由行動下での脳内神経活動の計測が実現できる。また電極の集積化などによりマルチセンシングも可能である。さらにこの手法の展開として脳内神経活動を光で制御する光刺激デバイスの開発も進め、光を用いた生体機能の計測と制御を実現してきた。これらの研究は、パーキンソン病やてんかんなど機能性脳疾患への診断・治療デバイスとしての可能性が期待され、人間と機械の調和を目指した半導体デバイスのバイオメディカル応用を牽引している。 |
学歴
1981年3月 1983年3月 1992年9月 |
東京大学 工学部物理工学科卒業 東京大学 大学院工学系研究科物理工学専攻 修士課程修了 博士(工学)(東京大学) |
職歴
1983年4月 1992年8月~1993年8月 1998年3月 1998年4月~2004年9月 2004年10月~現在 2017年4月 2018年4月 2021年3月~現在 |
三菱電機(株)入社 Optoelectronics Computing Systems Center, University of Colorado客員研究員 三菱電機(株)退社 奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学研究科 助教授 同教授 同研究科長 同大学先端科学研究科物質創成科学領域長(改組による) 奈良先端科学技術大学院大学 理事・副学長 |
主な受賞歴
1996年4月 2001年5月 2009年3月 2012年5月 2014年9月 2018年9月 2021年1月 2022年5月 |
市村産業賞貢献賞「Si-人工網膜チップの開発」 全国発明表彰発明賞「人工網膜LSIの発明」 応用物理学会 光・電子集積技術業績賞(林厳雄賞) 映像情報メディア学会 フェロー 応用物理学会 フェロー 電子情報通信学会エレクトロニクスソサイエティ賞 IEEEフェロー 映像情報メディア学会 丹羽髙柳賞 功労賞 |
第8回(2024年度)立石賞 功績賞 受賞者
氏名 | 菅野 重樹(すがの しげき) |
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所属・職名 | 早稲田大学 理工学術院 学術院長、創造理工学部総合機械工学科 教授 |
授賞表題 | ロボットと人間との実世界での調和に関する研究と社会実装 |
受賞者の業績 | 受賞者は、ロボット工学の分野において卓越した貢献と社会的な貢献を通じて、重要な業績を築いている。早稲田大学博士後期課程在籍時に鍵盤楽器演奏ロボット「Wabot-2」のハードウェア開発を主導した。この研究成果は、人間の演奏スキルを獲得したヒューマノイドロボットが自律して音楽を演奏するというロボットの歴史的な成果として高く評価されている。さらに受賞者は、世界初の卵を割るヒューマノイドロボット「Twendy-ONE」など、パッシブコンプライアンス(受動柔軟性)を基盤とした人間のスキル獲得と人間との協調性を重視した研究を展開し、複数のロボットを開発している。また、日本ロボット学会会長、計測自動制御学会会長やIROS(IEEE/RSJInternational Conference on Intelligent Robots and Systems)運営委員長を務めるなど国内外の学会をリードし、2020年度から内閣府のムーンショットにおいてプロジェクトマネージャーを務め、大胆なビジョンを持って社会的な課題解決に取り組んでいる。なお、受賞者は当財団から1998年に「人間共存ロボットにおける視覚を用いた協調作業者の意図理解」で、2019年から3年間にわたって「繊細な力の感覚と制御による熟練技能の自動化を実現するロボットワーカーの開発」の研究課題で助成を受け、その成果が本研究活動につながっている。 |
専門技術の概要・説明 | 受賞者は、ロボットの実用的な作業実現に向けて、機械・電子・制御・情報などの技術を統合するシステムインテグレーションに取り組んでいる。鍵盤演奏ロボット「WABOT-2」は、楽譜認識から両手両足の動作生成までを自律的に行えるロボットで、Expo'85(つくば科学博)において展示実演された。WABOT-2のワイヤ駆動方式は、軽量化、高効率を実現した日本発のロボット技術として世界的に評価され、医療分野やバイオメカニズム研究にも大きな影響を与えている。また、人間と共存するロボットに不可欠な、安全に接触を実現するパッシブコンプライアンス(受動柔軟性)の概念を提案している。この技術を実装した人間共存ロボット「Twendy-ONE」は、生活環境に内在する様々な外乱・複雑さを吸収しつつ作業を遂行すると同時に、人間との触れ合い時には高い応答性と適応能力を発揮することで家事・介護支援を実現可能であり、世界的に高く評価されている。さらに、AIによる自律的行動生成技術を拡張し、知能のみならず原始的情動表現の可能性をも示すロボットを開発し、人間とロボットとの情緒的インタラクションを示している。 |
学歴
1981年3月 1986年3月 1989年 |
早稲田大学理工学部卒業 早稲田大学大学院博士後期課程単位修得退学 工学博士(早稲田大学) |
職歴
1986年 1990年 1992年 1993年~1994年 1998年 2007年~現在 2014年~2020年 2020年~現在 |
早稲田大学 理工学部 助手 早稲田大学 理工学部 機械工学科 専任講師 早稲田大学 理工学部 機械工学科 助教授 スタンフォード大学 客員研究員 早稲田大学 理工学部 機械工学科 教授 早稲田大学 理工学術院 創造理工学部 総合機械工学科 教授 早稲田大学 理工学術院 創造理工学部 / 研究科 学部長 / 研究科長 早稲田大学 理工学術院 学術院長 |
主な受賞歴
1990年4月 2001年5月 2006年4月 2008年1月 2008年9月 2011年9月 2017年4月 |
日本ロボット学会技術賞 日本機械学会ロボティクスメカトロニクス部門学術業績賞 日本機械学会フェロー IEEE Fellow 日本ロボット学会フェロー 計測自動制御学会フェロー 文部科学大臣表彰(科学技術賞・研究部門) |
第8回(2024年度)立石賞 特別賞 受賞者
氏名 | 下條 信輔(しもじょう しんすけ) |
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所属・職名 | カリフォルニア工科大学 教授 |
授賞表題 | 機械との調和を目指したヒトの潜在脳機能の超学際的アプローチによる理解 |
受賞者の業績 | ヒト脳の情報処理の圧倒的大部分は潜在レベルで遂行され、意識に昇るのはごくわずかにすぎないが、受賞者はこの潜在脳に注目し、心理物理的・行動的・神経科学的アプローチを以下のトピックに適用して、目覚ましい成果を挙げ、機械との調和に資するヒトの潜在脳の理解に貢献した。 ①3Dレイアウトの視知覚、特に遮蔽・半透明面の処理、②多感覚統合、特に「二重フラッシュ錯視」などの錯視現象、③選好意思決定の心理・神経機構、④チョーク・フローの神経対応(単独、チーム)、⑤ヒト脳の潜在磁気感覚、⑥ポストディクション(Postdiction:後付け再構成) 学術的な成果は、総計184本以上の査読付き論文として専門誌に掲載され、またサイエンスミュージアムや一般向き書籍・論考の執筆を通じ、アウトリーチング、科学ジャーナリズムの分野でも大きな足跡を残した。これらの業績は、これまで明らかでなかった人間の潜在脳の現象やメカニズムの理解を深めており、人間との調和を目指す機械を設計する上で、非常に重要な知見を与えている。 |
専門技術の概要・説明 | 受賞者の研究の特徴は「我々が意識のレベルで行う(と信じている)外界認識や記憶、好悪選択から行動に至るまで、実は意識下で潜在的に行われている情報処理の過程に大きく左右されている」という発想である。例えば錯覚は、意識下で感覚入力が誤って処理される状況で生じる。立体視や奥行き知覚に関し受賞者は、遮蔽や半透明などの面の特性を初めて心理物理学的に取り扱い、錯覚を手掛かりに多くの新現象を発見し、従来の奥行き知覚・面知覚理論に修正を迫った。また聴覚と視覚が相互作用する錯覚に関し、フラッシュが一回光る間に二つの短い音を聞かせると、光が二回点滅して見える「二重フラッシュ錯視」などを発見し、異なった感覚が統合して認識される現象を明らかにした。この発見は世界中に広まり、心理物理パラダイムとして多用されている。また選好意思決定では、ヒトの選好、特に顔や自然・人工物の好き嫌いの判断について、判断に先行して働く心理・神経メカニズムがあることを解明し、選好を操作する可能性まで示した。さらに、プレッシャーで練習した動作ができなかったり(チョーク)忘我の境地で物事に没頭する(フロー)状態など、感情と理性や行動が密に相互作用する状況を実験室で再現可能とし、脳内で認知・情動の領野と運動性の結合が強まったり、チーム内で脳活動が同期したりする現象を見出した。また意識的な行為に関して、短時間の認識過程から、数ヶ月以上の長期記憶に至るまで、事後の事象と辻褄を合わせるよう記憶が再構成されることを示した。これを「ポストディクション」というフレームワークとして提示し、心理学・神経科学に留まらず、マシンビジョンやAI、哲学に至るまで、広くインパクトを与えた。 |
学歴
1978年 1980年 1985年 |
東京大学文学部心理学科卒業 東京大学人文科学研究科心理学専修課程修了 マサチューセッツ工科大学(MIT)大学院修了、Ph.D. |
職歴
1989年 1997年 1998年~ 2004–2010年 現在 |
東京大学教養学部人間行動学分科 / 大学院人文科学研究科 心理学専攻課程 助教授 カリフォルニア工科大学生物学部 / 計算神経系 准教授 同教授(現職)、 2019年から同チェン神経科学研究所教授 科学技術振興機構 ERATO下條潜在脳機能プロジェクトリーダー 玉川大学、京都大学、東北大学、量子科学研究所などで、客員(・特任)教授(・研究員) |
主な受賞歴
1991年 2000年 2003年 2008年 2008年 |
日本認知科学会研究分科会発表賞 「パターン認識と知覚モデル」 サントリー学芸賞 日本神経科学会 時実利彦記念賞 認知科学会 独創賞 中山賞大賞 |
第8回(2024年度)立石賞 特別賞 受賞者
氏名 | 土井 美和子(どい みわこ) |
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所属・職名 | 情報通信研究機構 監事 / 東北大学 理事 / 奈良先端科学技術大学院大学 理事 |
授賞表題 | 人間中心ヒューマンインタフェース技術開発の先駆的貢献 |
受賞者の業績 | 現在は1990年代初頭のスーパーコンピュータ並みの性能を持つスマホを一般ユーザが当たり前に使う時代であり、人間中心のヒューマンインタフェース(HI)が重要となっている。受賞者はこのような時代に備えて、人間中心HI技術の研究開発を推進してきた。研究開発した主要技術は、「文書処理に関するHI技術」「仮想試作に関するHI技術」「ウェアラブルサービスに関するHI技術」である。特に世界初のiモード向けの道案内サービス『駅探.com』(2000年3月)では、ルートマップをテキストに自動的に変換する技術を開発し、現在の携帯電話でのアプリサービスの先駆けを担った。登録特許国内外337件、平成10年度全国発明表彰など実用化において優れた業績をあげた。また育児と仕事を両立させ、女性技術者のロールモデルとして現在もダイバシティ&インクルージョンの実現に貢献し続けている。 |
専門技術の概要・説明 | 「文書処理に関するHI技術」として受賞者が開発した「図表のアンカリング技術」は、図表を参照する段落に錨(アンカー)を打ち込み、段落の位置変更に自動的に図表が追随するものであり、同氏が開発した章番号や箇条書きの書式あわせ機能とともにMicrosoft Officeなどで使用されている。作りやすさだけでなくユーザの使いやすさを重視した設計代替案の決定や、操作を誤っても復帰できるundo機能を採用するなど、常に人間中心で取組んだ。「ウェアラブルサービスに関するHI技術」では、受賞者は人間中心インタフェースとして、ウェアラブルサービスに取組んだ。2000年には世界初の携帯電話による道案内サービスekitan.comを開発し、ドコモiモード公式サイトから提供した。PCでの地図による経路提供をテキストに変換するにあたり、種々の形状の交差点でユーザが誤ることがないよう、進路変更角度、交差角度、道路幅の3変数により交差点形状をモデル化し、適切な案内生成の自動化を実現した。今では道案内サービスはスマホの必須アプリである。 |
学歴
1977年3月 1979年3月 2002年9月 |
東京大学 工学部 電子工学科 卒業 東京大学 工学系 電気工学専攻修士課程修了 東京大学 博士(工学) |
職歴
1979年4月 2005年10月 2008年7月 2011年10月 2013年1月 2014年4月 2014年8月 2015年6月 2016年4月 2019年6月 2020年4月 2020年6月 |
東京芝浦電気(株)(現(株)東芝)入社 第20期日本学術会議会員 (株)東芝研究開発センター首席技監 第22期、23期日本学術会議会員 大阪大学招へい教授 独立行政法人情報通信研究機構 監事、東京農工大学客員教授 (株)国際電気通信基礎技術研究所客員研究員(2016年3月まで) (株)野村総合研究所 取締役(社外) (2020年6月まで) 奈良先端科学技術大学院大学 理事 (株)三越伊勢丹ホールディングス 取締役(社外) 東北大学 理事、大阪芸術大学 客員教授 (株)SUBARU 取締役(社外)、日本特殊陶業(株) 取締役(社外) |
主な受賞歴
1998年 2008年 2010年 2011年 2012年 2014年 2016年 |
全国発明表彰 発明賞「図表のアンカリングに関する発明」 情報処理学会 フェロー 電子情報通信学会 フェロー IEEEフェロー 「情報通信月間」総務大臣表彰 文部科学大臣表彰科学技術賞科学技術振興部門受賞 日本工学会フェロー |
■立石科学技術振興財団について
立石科学技術振興財団は、技術革新と人間重視の両面から真に最適な社会環境の実現に寄与することを目的に、エレクトロニクスおよび情報工学の分野で、人間と機械の調和を促進する研究および国際交流に対する助成活動を行っています。立石一真(当社創業者)および立石孝雄(当社元代表取締役会長)がそれぞれ保有するオムロン株式会社の株式を拠出し、さらにオムロン株式会社が寄付金を出捐して設立されました。基本財産はオムロン株式会社の株式2,625,000株です。
公益財団法人 立石科学技術振興財団の概要
名称 | : | 公益財団法人 立石科学技術振興財団 |
---|---|---|
所在地 | : | 京都市下京区油小路通塩小路下ル南不動堂町11番地 |
設立年月日 | : | 1990年(平成2年)3月6日 |
目的 | : | エレクトロニクスおよび情報工学の分野で、人間と機械の調和を促進する研究に関する活動を支援し、もって技術革新と人間重視の両面から真に最適な社会環境の実現に寄与することを目的とする。 |
事業内容 | : | エレクトロニクスおよび情報工学の分野で、人間と機械の調和を促進するための研究に関する活動を支援する。
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事業年度 | : | 毎年4月1日から翌年3月31日まで |
事業実績 | : | 設立以来2023年度までに累計1,592件、総額31億9,047万円の助成 (立石賞17件含む) |
評議員 | : | 8名 |
役員 | : | 理事長 立石 文雄(オムロン株式会社 名誉顧問) 常務理事 石原 英 他 理事8名 監事2名 |
基本財産 | : | オムロン株式会社 株式2,625,000株 |
特定資産 | : | 現金11億円 |
立石賞の概要
- 1.設立の目的
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技術革新と人間重視の両面から真に最適な社会環境の実現に寄与するために設立された当財団は、近未来社会における様々な重要課題の早期解決に向け、エレクトロニクスおよび情報工学の分野にて、人間と機械の融和を促進する研究および国際交流に対する助成活動を行っています。
立石賞(Tateisi Prize)は、オムロン株式会社の創業者である立石一真氏および当財団の初代理事長 立石孝雄氏の産業・技術の発展に対する功績および人材の育成に対する貢献を記念し、財団設立20周年の2010年に、真に最適な社会環境の実現に寄与する研究業績をあげた研究者を顕彰するために創設しました。
- 2.対象者および賞の種類
- 顕彰の対象は、エレクトロニクスおよび情報工学の分野で、人間と機械の調和を促進し、技術革新と人間重視の視点において、研究活動を発展させ、その成果を世のため人のために有効なレベルまで高め、社会に認知され、多くの人に享受されると期待できる状態をもって「顕著な業績」として、それを実現した研究者個人としています。立石賞は、功績賞(Tateisi Prize,Achievement Award)と特別賞(Tateisi Prize,Grand Award)の2つで構成し。功績賞は、過去に当財団から研究助成を受けた研究者を対象とします。特別賞は、当財団からの助成を受けていない研究者であっても、趣意に沿った日本発の研究・技術開発において、上記「顕著な業績」をあげた研究者を対象としています。
- 3.顕彰
- 顕彰は、賞状・賞牌および賞金(500万円)をもって行います。立石賞は隔年実施とし、1回につき立石賞功績賞2名程度、立石賞特別賞2名程度、合計4名程度への贈呈を予定しております。
- 本件に関する報道関係からのお問い合わせ先
- 公益財団法人 立石科学技術振興財団
事務局長 野中 仁志(のなか ひとし)
〒600-8234 京都市下京区油小路通塩小路下る南不動堂町11番地
TEL:075-365-4771
https://www.tateisi-f.org