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オムロンのインドネシア子会社が、インドネシア工業省が主導する国産人工呼吸器開発プロジェクトに参画~産業用PCの提供を通じて医療機器産業を支援~

  • 2020年10月08日
  • オムロン株式会社

※ このお知らせは、オムロン株式会社のインドネシアの子会社であるオムロン エレクトロニクス(インドネシア)が9月22日に出したリリースをもとに作成しています。原文は以下URLをご確認ください。 URL https://www.omron.asia/wp-content/uploads/2020/09/EN-Press-Release-OMRON-Contributes-to-Ventilators-Development-Project-22092020.pdf


オムロンの制御機器事業の子会社であるオムロン エレクトロニクス(インドネシア)は、インドネシア工業省が主導する国産人工呼吸器開発プロジェクト(VENINDO)に参画し、産業用PCの提供を通じて、新型コロナウイルス感染症が拡大する同国での医療機器産業を支援しています。

インドネシアでは新型コロナウイルス感染症の拡大が今も続いており、病院や医療センターでは病床利用率が上昇しています。また、人工呼吸器など、患者の治療に必要な医療機器の多くは輸入に頼っているため、数が限られており、すべての人に十分な医療を届けることが困難な状況が続いています。

このような医療用品・機器の不足を解消するためにインドネシア工業省は、現地の自動車メーカーに国産人工呼吸器の製造を働きかけました。同省の要請に応えて、自動車メーカーは、現地で人工呼吸器の開発を目指している企業および、インドネシアの著名な大学とチームを組み、VENINDOチーム(Ventilator Indonesia Team)と名づけた、国産の人工呼吸器を開発するプロジェクトを結成しました。VENINDOチームは、開発を加速させるためにオートメーションの知見を持つオムロンのインドネシア子会社、オムロン エレクトロニクス(インドネシア)に、プロジェクトへの参画を求めました。

オムロン エレクトロニクス(インドネシア)は、VENINDOチームの主旨に賛同し、プロジェクトに参画し、タッチパネル機能を有したモニターが一体となった産業用パネル型PCを、人工呼吸器の操作および動作を制御する重要デバイスとして提供しました。人工呼吸器は、患者の呼吸量や圧力をリアルタイムに測定し、適切な量の酸素の供給を、1日24時間続けなければいけない機器です。また、バイタルサインに異常が検出された場合は、すぐに医師や看護師にアラームなどで知らせる必要があります。オムロンの産業用パネル型PCは、工場を自動化する様々な機器の制御するための高い信頼性、高速・高精度な装置制御と情報処理の能力を兼ね備えているため、人工呼吸器の制御には最適なものでした。

c1008.jpgVENINDOチームが開発した人口呼吸器

また、オムロンの産業用パネル型PCは、ネットワークに接続できるため、人工呼吸器のデータをITシステムに直接保存できます。ITシステムに集約された人工呼吸器のデータを分析することで、医師は、患者のためのよりよい治療を開発することが可能になりました。

オムロン エレクトロニクス(インドネシア)のマネージングディレクター、ドン・テンは、「『われわれの働きで われわれの生活を向上し よりよい社会をつくりましょう』という社憲に後押しされ、このプロジェクトに協力することにしました。私たちの目的は、最良の人工呼吸器の製造に貢献することで今回のパンデミックで人工呼吸器を最も必要としているすべての人々を救うことでした。VENINDOチームと協働できたこと、また多用途で信頼性の高い当社のオートメーション技術を提供できたことを非常に嬉しく思っています。」と話しています。

VENINDOチームの人工呼吸器は、インドネシア第二の都市であるスラバヤの保険設備の安全衛生を担当する機関による一連の試験に合格し、現在はインドネシア保健省から医療機器としての認証を取得するために、臨床試験を行っています。

オムロンが、VENINDOチームに提供した産業用パネル型PC「NYシリーズ」の詳細については、下記URLからご覧ください。
https://www.fa.omron.co.jp/products/category/automation-systems/machine-automation-controllers/industrial-pc-platform-ny-series/

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