第13回日本知財学会「産業功労賞」を受賞~知的財産を活用した経営、先進的な知財活動が評価~
- 2016年7月4日
- オムロン株式会社
オムロン株式会社(本社:京都市下京区、代表取締役社長 CEO:山田義仁)はこの度、第13回 日本知財学会(※1)「産業功労賞」を受賞いたしました。「産業功労賞」とは、2004年に日本知財学会により創設されたものであり、毎年法人会員を対象に、毎年度ごとに知的財産の観点で顕著な業績があった法人を表彰するもので、今年で13回目を迎えます。
当社は、創業者 立石一真が1959年に制定した社憲、「われわれの働きで われわれの生活を向上し よりよい社会をつくりましょう」を精神の拠りどころとしながら数々のイノベーションを創出し、よりよい社会づくりに貢献し続けることにチャレンジしています。企業理念の中では、私たちが大切にする価値観の一つに「ソーシャルニーズの創造」を掲げています。「ソーシャルニーズを創造する」ということは、世の中に先駆けて新たな価値を創造し続けること、事業を通じて社会課題を解決することです。今でもこの企業理念の精神は脈々と受け継がれ、その実現のために事業や研究開発と一体となって知財戦略を進めています。今回の受賞は、創業時から現在に至るまでの、企業理念に基づいた知的財産を重視する経営、先進的な知財活動とその成果が評価されたものです。
2016年6月30日(木)に政策研究大学院大学にて表彰式が行われ、知的財産センタ戦略推進マネージャー余田茂が出席いたしました。
受賞のポイント
オムロン株式会社は、創業以来ソーシャルニーズに基づく世の中に開発されていないパイオニア製品を次々と生み出し、制御部品を始め、多くの基本特許を獲得した自動改札機、現金支払機などのシステム商品を開発しました。その経営の根幹をなしたものは創業者自ら発明もし、経営に活用した特許戦略で、他社に類を見ない先進的な知財戦略を実行し、京都の地方会社ながら世界の大手企業を上回る知財力で成長を遂げました。
同社は、企業理念に基づき、「ソーシャルニーズの創造」を大切な価値観と位置づけ、世の中に先駆けた新たな価値を創造することを目指しています。社会課題の解決に向けた新技術と製品の開発、並びに知的財産の創出により、主力とする事業において、高いシェアを獲得しています。
知財部門は社長直轄の技術・知財本部に配置し、事業、技術との連結を意識した活動を推進しています。具体的には、知的財産活動の指針および判断基準となる「オムロン知財行動指針」、「知財ポリシー」を制定し、これに基づき、事業戦略、技術戦略と整合した知財シナリオに沿った出願、権利化、活用、放棄を行っています。
知的財産を重視し、活用する経営、また同社の先進的な知財活動とその成果は、日本知財学会産業功労賞に相応しい業績であると高く評価されました。(日本知財学会 「産業功労賞」 表彰理由より一部抜粋)
「日本知財学会」について
日本知財学会は知財を生み出す研究者やそれを利用する企業の経営者が中心になって、ニーズ指向の知財学を振興するため平成14年10月に設立された学会です。
幅広い層の知財に関心を持つ関係者に参加を求め、科学技術やコンテンツにかかる創造、保護、活用について、法律、経済、経営、国際関係論など学際領域を中心に研究活動を振興していくことを目指しています。
詳細は下記URL(日本知財学会のホームページ)をご参照ください。
http://www.ipaj.org/aboutus/index.html
オムロン株式会社について
オムロン株式会社は、独自のセンシング&コントロール技術を中核としたオートメーションのリーディングカンパニーとして、制御機器、電子部品、車載電装部品、社会インフラ、ヘルスケア、環境など多岐に渡る事業を展開しています。1933年に創業したオムロンは、いまでは全世界で約38,000名の社員を擁し、110を超える国や地域で商品・サービスを提供しています。制御機器事業では、モノづくりを革新するオートメーション技術や製品群、顧客サポートの提供を通じ、豊かな社会づくりに貢献しています。詳細については、 https://www.omron.com/jp/ja/ をご参照ください。
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- オムロン株式会社
コーポレートコミュニケーション部
TEL: 075-344-7175