PRINT

2014年度「京都ヒューマン賞」の授賞者・団体を決定 [公益財団法人 京都オムロン地域協力基金]

  • 2014年4月7日
  • 公益財団法人 京都オムロン地域協力基金

公益財団法人 京都オムロン地域協力基金(理事長:立石文雄、オムロン株式会社 取締役会長、所在地:京都市下京区塩小路通堀川東入南不動堂町801)は、「2014年度 京都ヒューマン賞」(個人を対象とする「第29回ヒューマン大賞」および団体を対象とする「第25回ヒューマンかざぐるま賞」)の授賞者・団体を次のとおり決定いたしました。贈呈式は6月13日(金)に京都市内のホテルにて開催いたします。

当財団法人では毎年、地域福祉の向上、青少年の健全育成、女性の地位向上や社会参加(男女共同参画の推進)、生活環境・地球環境の整備の4つの対象分野で広く社会貢献活動をされ、顕著な功績を上げてこられた個人(1~3名)に「ヒューマン大賞」を、団体・グループ(3団体)に「ヒューマンかざぐるま賞」を贈呈し、顕彰しています。授賞者個人・団体には表彰状と表彰盾、顕彰金100万円をそれぞれ贈呈いたします。

今回から授賞候補者・団体の推薦期間を3ケ月間に拡大し、ヒューマンかざぐるま賞については自薦も含めて広く募集いたしました。(ヒューマン大賞は他薦のみ)

オムロン株式会社は、「企業は社会の公器である」という基本理念のもと、多様なステークホルダーと対話し、信頼関係を構築するステークホルダー経営を実践しています。当基金も、こうした趣旨に基づいて活動しており、今後も良き企業市民として地域社会に貢献してまいります。

【第29回ヒューマン大賞】(50音順)

●小國 英夫 氏(おぐに ひでお、1939年1月1日生 75歳、京都市右京区)
     社会福祉法人 健光園 理事長
小國英夫氏は、1970年代から京都市で初めての在宅要介護高齢者のためのショートステイや訪問入浴などの各種サービスを始めるなど、地域に密着した実践活動を展開されてきた。同時に、そうした実践に基づく研究や開発に取り組み、多くの業績を残すとともに、大学における社会福祉研究教育にも長年従事してこられた。
現在は、児童から高齢者までの総合的な社会福祉を展開する社会福祉法人健光園の専任理事長として「生涯地域福祉」の理念のもと、コミュニティの再生における新しい施設のあり方を目指して活躍中。
(くしだ たくみ、1951年4月19日生 62歳、京丹後市峰山町)
     社会福祉法人 みねやま福祉会 理事長
     総合老人福祉施設 はごろも苑 苑長
は、大学卒業後、峰山乳児院(現・みねやま福祉会)付設幼児寮(児童養護施設)に児童指導員として就職し、施設長となった後、平成6年に総合老人福祉施設はごろも苑(京丹後市峰山町)を開設。平成16年には社会福祉法人 みねやま福祉会の理事長となり、福祉施設の少ない京都府北部地域において、児童・高齢者福祉施設の拡充だけではなく、障害児通園施設や障害者地域生活支援センターを開設するなど、地域の総合的な支援拠点として、地域の福祉に大きく貢献してこられた。
●髙木 德子 氏(たかぎ のりこ、1938年4月6日生 76歳、京都市北区)
     京都女子大学 名誉教授
     京都女子大学OG発達支援研究所 所長
高木德子氏は、自閉症研究に関する第一人者として多くの論文執筆にとどまらず、フィールドワークに重点を置き、自閉症者たちがそれぞれに出来る仕事を見つけることや、社会で楽しく生きることのノウハウやマナーを学べるよう、長期にわたって自閉症児に手取り足取り直接かかわってこられた。また、自閉症者を一般の方々に広く理解してもらうための活動を開催されるなど、自閉症児を持つ多くの親たちの不安や悩みを受け止めてこられた。まさに自閉症児・者たちのビックママとしての人生そのものであり、地域福祉の向上のために先頭に立って活動してこられた功績は大きい。

【第25回ヒューマンかざぐるま賞】(50音順)

●特定非営利活動法人 コンシューマーズ京都
     理事長:原 強 氏
     所在地:京都市中京区烏丸二条下る ヒロセビル4F
当法人は、水銀を含む蛍光管の適正処理・再資源化を求め、電気店と共同での社会実験をはじめ、各種の啓発活動を継続してきた。この中で、京都市では家庭からの蛍光管について区役所や協力電気店等での拠点回収や有害廃棄物の移動式拠点回収システムづくりが進められてきた。また、事業所からの蛍光管についても共同排出の取り組みを試行されている。このほど採択された「水銀に関する水俣条約」のもとで水銀含有廃棄物の適正処理が求められることから、当法人の活動はますます重要になっており、その広がりが期待される。
●特定非営利活動法人 テラ・ルネッサンス
     理事長:小川 真吾 氏
     所在地:京都市下京区五条高倉角堺町21番地 Jimukinoueda bldg.403号室
当法人は、「すべての生命が安心して生活できる社会の実現」を目的に、創設者・鬼丸昌也氏が立命館大学在学中に設立された。主に、カンボジア、ラオス、ウガンダ、ブルンジ、コンゴ民主共和国で、地雷、小型武器、子ども兵という、紛争に関連する3つの課題に対して、支援活動を実施されている。
カンボジアでは地雷除去支援、地雷埋設地域村落開発支援、地雷回避教育を、ラオスではクラスター爆弾不発弾除去支援と学校建設を、ウガンダ、ブルンジやコンゴ民主共和国では、戦闘に兵士としてかり出された元子ども兵が社会復帰するための支援活動、紛争被害者の自立支援、不法小型武器問題の啓発活動を展開している。
地元京都においては、中学校、高校、大学、企業などで若者などを対象にした講演や啓発活動を130回以上開催。さらに京都府下の多くの大学生・大学院生をインターン生として受け入れるなど、平和教育や若者の人材育成を精力的に行ってこられた。
●社会福祉法人 ゆりかご保育園
     園  長:川島 晋海 氏
     所在地:京都市右京区花園妙心寺町48
1971年(昭和46年)度の入園児の中に、たまたま障がいをもった子どもがいたのをきっかけに、毎年障がい児を受け入れ今年で43年。当時は障がい児が措置されると入園を断る保育園が多い時代であった。以来、難病による障がいや重度の障がいを抱える子どもたちを含め毎年10数名の子どもたちが在籍。「障害があってもなくても子どもは一緒に暮らすことが当たり前で自然なこと」というゆるぎない考えのもと、多勢の子どもたちと元気に暮らしている。さらに、卒園しても保育園とつながっていたいという保護者の気持ちに応え、31年前に「どろんこ会」という障がい児家族の会を結成。40数年の障がい児保育の歴史が、現在は「みんな一緒に育つ保育」として根付いている。
詳細お問合せ先
公益財団法人 京都オムロン地域協力基金
事務局長 小嶋 進
〒600-8234 京都市下京区塩小路通堀川東入南不動堂町801
TEL:075-343-7211

Get ADOBE READER

PDFファイルをご覧いただくには、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerはアドビシステムズ株式会社より無償配布されています。