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"Sysmacオートメーションプラットフォーム" 国内初 安全を統合した新I/Oシステム NXシリーズのセーフティコントロールユニットを発売

  • 2013年6月17日
  • オムロン株式会社

セーフティコントロールユニット NXシリーズ

オムロン株式会社(本社:京都市下京区、代表取締役社長:山田義仁)は、下記の新商品を2013年6月21日から発売します。

本商品は、2011年7月より順次発売している "Sysmacオートメーションプラットフォーム" の対応商品です。マシンオートメーションコントローラNJシリーズを使用したマシン制御において、シーケンス制御、モーション制御に安全制御統合を可能にする国内初*2のEtherCAT対応モジュール型新I/OシステムNXシリーズのセーフティコントロールユニットを新たに発売します。
NXシリーズ セーフティコントロールユニットは、マシンオートメーションコントローラNJシリーズ、オートメーションソフトウェアSysmac Studioと組み合わせることにより、装置の高速・高精度なモーション制御設計と安全制御設計を、統合エンジニアリング環境の上で簡単かつフレキシブルに実現し、お客様の生産性向上と国際規格に準拠した安全性の確保に貢献します。

近年、生産機械の設計者は、グローバルで勝ち抜く機械の設計が求められてきています。そのため、国際安全規格に適合した機械設計の知識を高めつつ、マシン制御をつかさどるシーケンス制御、モーション制御、さらに安全制御を同時に設計しなければならず、従来より負荷が増大しています。加えて、機械設計工数の削減および安全認証の取得工数の削減、保守工数削減による機械のダウンタイム最小化への期待も高まっています。
これらのニーズを受け、当社はシーケンス制御、モーション制御、安全制御を統合したNXシリーズ セーフティコントロールユニットを新たに提案します。

  • *1. Sysmacオートメーションプラットフォーム
    "One Connection" により、マシンオートメーションコントローラを核に、入力機器から出力機器をシームレスにつなぎ、機械全体の制御をひとつのコントローラで実現するもの。また、IEC 61131-3に準拠し、"One Software" によりプログラミング機能、モーション動作設計機能、ネットワーク設定機能など接続機器をひとつのソフトウェアで対応することによりユーザに生産性革新を提供するもの。
  • *2. 2013年5月当社調べ

主な特長

  1. 機械設計工数および安全設計工数の削減
    • セーフティコントロールユニットは、Safety over EtherCAT*3プロトコルを搭載。これによりひとつのEtherCATネットワーク上で安全制御用データと標準マシン制御データ(シーケンス、モーション)の混在が可能となりOne Connectionを実現します。
    • シーケンス制御用標準ユニット(NX-I/O)と同様のモジュール型を採用。セーフティCPUユニット、セーフティ入出力ユニット、標準入出力ユニットをひとつのEtherCATスレーブ上で簡単に接続、フリーレイアウトを実現します。ユーザからの追加オプション仕様にも柔軟に対応でき、システム設計が容易です。
    • セーフティ入力ユニットには生産機械の危険エリアへの作業者の侵入を検知するセーフティセンサやセーフティスイッチを、セーフティ出力ユニットには安全機能を搭載したサーボ機器やインバータ等を、それぞれ直接接続可能です。安全機器の選定や接続性評価にかかる工数を削減します。さらに、入力~制御~出力の安全機器を当社製品に統一することで、パフォーマンスレベル:PL*4の確認も容易になります。
    • オートメーションソフトウェアSysmac Studioに安全制御を追加し、シーケンス制御、モーション制御と一元的に設計できます。従来、安全制御の設計は、シーケンス制御、モーション制御とは別に、設計、検証、デバッグ、試運転調整、立ち上げ、改善、機能追加などの安全独自の設計サイクルを実施する必要がありましたが、シーケンス制御、モーション制御と同じ操作導線、同じGUI*5で安全制御設計が可能となりスムーズに設計を進めることができます。
    • オートメーションソフトウェアSysmac Studio は、PLCopenが推奨する国際標準のIEC 61131-3に準拠(ファンクションブロックダイアグラム)し、全世界で使用可能です。設計者の設計手順、プログラミングルールの習得時間を大幅に削減するとともに設計資産のグローバル展開を効率化できます。
    • 安全制御設計をプログラム単位でモジュール化。モジュール化されたセーフティプログラムを次の設計で再利用できるだけでなく、システム全体の妥当性証明にかかる装置認証工数も削減できます。
    • 安全設計に変数プログラミングを採用。入出力機器、モーション機器、安全機器などの制御要素間の複雑なインターフェース設計において、誰にでもわかる名称を付けられるグローバル変数を用いることができます。これにより、間違えることなく確実に設計を進めることができます。
  2. 保守工数削減による機械のダウンタイム最小化
    • オートメーションソフトウェアSysmac Studioの統合トラブルシュート機能にセーフティユニット群も追加。安全制御はマシン制御の電源回路をつかさどるため、安全システムでの異常は機械の生産停止に直結します。Sysmac Studioの統合トラブルシュート機能は、いつ、どのユニットが、なぜ動作停止したのか、さらに、そのトラブルをどのように解決すべきなのか、という保守に必要とされる3W1H情報を統合的に提供することで機械のダウンタイムの最小化に貢献します。
    • セーフティ入出力ユニットは、パソコンレス、工具レスでユニット交換が可能です。ユニットの設定情報はACR機能*6によって自動的にセットアップされるため、マシンのダウンタイムを削減し生産性向上に貢献します。
  3. 薄型タイプで装置や制御盤の小型化に貢献
    • セーフティ入出力ユニットは幅12mmで従来の当社端子台タイプ EtherCATリモートI/O*7に比べて占有幅を約70%削減。装置や制御盤の小型化に貢献します。
  • *3. Safety over EtherCAT(FSoE):オープンプロトコルのSafety over EtherCAT (略称: FSoE; FailSafe over EtherCAT) は、EtherCATの機能安全に関する通信層を定義するもの。IEC 61508 SIL3の要件に適合し、安全情報と標準情報を同じ通信システム上で通信速度やサイクルタイムの制限無く通信することを可能としている。
  • *4. パフォーマンスレベル:安全関連部全体で実現する安全機能の性能の高さをさす
  • *5. GUI:Graphical User Interfaceの略。コンピューターのグラフィックス表示とマウスなどのポインティングデバイスにより直感的な操作を可能にするユーザーインターフェース
  • *6. ACR機能:Automatic Configuration Restoreの略。コネクション確立時にセーフティCPUユニットで管理・保存されている設定パラメータを、セーフティ入出力ユニットへ自動転送する機能のこと
  • *7. 当社GXシリーズDI/DO:16点 AI:4点の場合

主な仕様

EN ISO 13849-1(PLe/安全カテゴリ4)、IEC 61508(SIL3)認証取得

セーフティCPUユニット
形式 NX-SL3300
最大セーフティI/O点数 256点
プログラミング容量 512KB
セーフティマスタコネクション数 32
外形寸法 30(W)×100(H)×71(D)

セーフティ入力ユニット
形式 NX-SIH400 NX-SID800
セーフティ入力点数 4点 8点
テスト出力点数 2点 2点
内部I/Oコモン線処理 PNP(シンク入力)
オムロン製専用セーフティ入力機器 接続可能 接続不可
外形寸法 12(W)×100(H)×71(D)

*専用コントローラが必要なオムロン製専用セーフティ入力機器(非接触式ドアスイッチ、セーフティマット、セーフティエッジなど)を直接接続することができます。

セーフティ出力ユニット
形式 NX-SOH200 NX-SOD400
セーフティ出力点数 2点 4点
内部I/Oコモン線処理 PNP(ソース出力)
最大負荷電流 2.0A/点
4.0A/ユニット(40℃)
2.5A/ユニット(55℃)
取付方向と周囲温度によって異なります。
0.5A/点
2.0A/ユニット
外形寸法 12(W)×100(H)×71(D)

標準価格(税抜)

商品名 形式 標準価格(税抜)
セーフティCPUユニット 形NX-SL3300 ¥75,000
セーフティ入力ユニット 形NX-SIH400 ¥30,000
形NX-SID800 ¥50,000
セーフティ出力ユニット 形NX-SOH200 ¥25,000
形NX-SOD400 ¥35,000

お客様からの詳細お問い合わせ先

オムロン株式会社  インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
オートメーションシステム統轄事業部
セーフティ事業部 担当:泉谷 (TEL: (+81) 075-344-7116)

  • Sysmac®は、オムロン株式会社製FA機器製品の日本及びその他の国における商標または登録商標です。
  • EtherCAT®は、ドイツのベッコフオートメーション株式会社がライセンスを供与した登録商標であり、特許取得済みの技術です。
  • その他、記載されている会社名と製品名などにつきましては、各社の登録商標または商標です。
  • PLCopenは、PLC用プログラミング言語の国際標準規格であるIEC 61131-3(日本においてはJIS B3503)を普及する団体です。プログラムの標準化による、教育・運用・メンテナンス・エンジニアリングに関わるコスト削減を提言しています。
報道関係のお問合せ先
オムロン株式会社
インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
広報担当 中嶋
TEL: 03-6718-3581

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