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センサのオープンネットワーク化を最適なコストパフォーマンスで実現する N-Smartセンサ通信ユニット/ファイバ&レーザセンサシリーズ発売

  • 2012年12月3日
  • オムロン株式会社

N-Smartのラインアップ

オムロン株式会社(本社:京都市下京区、代表取締役社長:山田義仁)は、下記の新商品を発売します。

センサ通信ユニット
  • EtherCAT対応センサ通信ユニット 形E3NW-ECT  2013年1月発売予定
  • センサ分散ユニット 形E3NW-DS   2013年1月発売予定
N-Smartファイバセンサ 形E3NX-FAシリーズ  12月14日発売
N-Smartレーザセンサ
  • 小型レーザセンサ 形E3NC-Lシリーズ  12月発売予定
  • 超小型CMOSレーザセンサ 形E3NC-Sシリーズ  12月発売予定

本商品はいずれも、当社が新たに提案する次世代センシングシステム "N-Smart" のラインナップ商品です。
"N-Smart" は、簡単な設定と安定した検出を実現するセンサをラインナップするとともに、各センサを最適なコストパフォーマンスでオープンネットワーク化し、センサの情報を装置の制御や保全へ活かすことで生産効率向上に貢献することをコンセプトとしています。
このたび第一弾として、超高速通信のオープンネットワークEtherCATに対応したセンサ通信ユニット、ファイバセンサ、レーザセンサを発売します。

"N-Smart" のセンサ通信ユニットE3NW-ECTとファイバセンサ/レーザセンサを組み合わせることで、EtherCATへの接続が可能になります。従来、センサアンプの設置1箇所につきセンサ通信ユニット1台が必要でしたが、センサ分散ユニットE3NW-DSを新たに開発し子機機能をもたせることで、導入コストを抑えながら、センサの設置場所を変更することなくオープンネットワーク化することが可能となりました。
"N-Smart" のファイバセンサ/レーザセンサそれぞれの単体についても、操作性、検出性能を大幅に向上しました。操作性では、各アンプの基本操作を統一することで、機種ごとの操作習得時間を削減するとともに、機種変更も簡単に行うことができます。また、センサ業界初*1の白色表示ディスプレイをアンプに採用し、視認性も向上しました。検出性能では、ファイバセンサ E3NX-FAシリーズは、当社の従来機種と比較して検出距離1.5倍、最小検出物体1/10(実測値)を実現し基本性能を向上。レーザセンサ E3NCシリーズでは、CMOS内蔵センサとして業界最小*1のサイズを実現しました。

"N-Smart" では、様々なオープンネットワークへの対応とセンサのラインナップを今後拡充していく予定です。

*1. 2012年11月当社調べ

センサ通信ユニットE3NWシリーズの主な特長

  1. 最適なコストパフォーマンスでセンサのオープンネットワーク化を実現
    超高速通信のオープンネットワーク EtherCATへN-Smartファイバセンサ/レーザセンサを接続可能にします。
    また、EtherCAT対応センサ通信ユニットE3NW-ECTとセンサ分散ユニットE3NW-DSを当社独自開発のセンサネットワークDS-Bus(特許申請中)で接続することにより、導入コストを抑えオープンネットワーク化を実現します。
    EtherCAT対応センサ通信ユニットE3NW-ECTは、当社が2011年7月より順次商品を拡充している "Sysmacオートメーションプラットフォーム" コンセプトに対応しています。

    <センサ構成例>
    センサ構成例

  2. センサアンプの検出値を高速取得
    従来のセンサ通信ユニットではセンサ検出値の取得速度が遅く、高速ワークの位置決めなど検出値を制御に使用する用途への対応が難しいという課題がありました。センサ通信ユニットE3NWシリーズは、独自開発の高速通信により1ms(当社従来比300倍)でセンサ30台の検出値取得を実現し、高速かつ高精度な制御が可能となります。

  3. センサアンプの状態監視により装置の予知保全に貢献
    センサアンプの検出値読出し機能を使用することで、検出値の低下によるトラブルの事前予知が可能です。また、センサアンプの故障やDPCワーニングも検知できるので、センサアンプの異常が発生した時に装置の早期復旧に貢献します。

    センサアンプの状態監視

  4. センサアンプの台数を自動的に把握
    従来では、センサアンプが正常に接続されているかを確認するために、接続する台数をあらかじめ、通信ユニットに設定する必要がありました。センサ通信ユニットE3NWシリーズは自動的にアンプの接続台数を確認できます。電源投入時にアンプの接続台数が増加した場合は増加したことを自動認識し、減少した場合は即時にアンプ接続エラーとして上位機器に通知します。また、現在の接続台数はいつでも確認できるので、アンプが正常に動作しているか確認可能です。

ファイバセンサE3NX-FAの主な特長

  1. 従来機種と比較して検出距離1.5倍、最小検出物体1/10(実測値)を実現
    高シグナルと広いダイナミックレンジ*2を実現する高効率結合素子「GIGA RAY2S」に加え、低ノイズを実現する受光アルゴリズム「Smart Noise Reduction(特許申請中)」により基本性能を向上しました。また、高速高精度IC「N-Core」の搭載により最速30μsまでの超高速応答をサポートします。これにより、ファイバセンサで対応できるアプリケーションの範囲が大幅拡大するとともに、装置の長期安定稼動にも貢献します。もちろん、従来のファイバヘッドはそのまま使用することができます。
    *2. ダイナミックレンジ:感度調整が可能な範囲。

  2. 誰でも簡単に最適設定が再現できる「スマートチューニング」が進化。ダイナミックレンジが40,000倍に向上。
    ボタンを2回押すだけでしきい値*3と同時に光量を最適化する当社独自の「スマートチューニング」におけるダイナミックレンジが、従来の2,000倍から40,000倍へ拡大しました。投光LEDのハイパワー化の課題であった光量飽和状態の回避が容易になり、アプリケーション対応力が更に向上しました。1.2mmの近距離でも光量飽和を回避することが可能です。
    *3. しきい値:計測値に対してセンサ出力の境界となる値。

    スマートチューニング

  3. 設定支援機能「ソリューションビューワ(特許申請中)」と「チェンジファインダ(特許申請中)」で、実際の検出状態を見える化
    ワーク通過速度と光量変化量をリアルタイムに表示する「ソリューションビューワ」機能により、しきい値と応答速度を安心して設定することが可能です。数値で定量化するため、遠隔地でも検出状態をスムーズに共有できます。また、「チェンジファインダ」機能により、従来のディスプレイでは表示が出来なかった高速移動ワークの光量変化をキャッチして表示するので、確実なしきい値設定をサポートします。

  4. 豊富な機種ラインアップ
    汎用的な1出力タイプに加え、2出力タイプ、外部入力タイプなどをご用意しました。2出力タイプでは、受光量差を自動補正する機能(DPC)のメンテナンス出力にも対応できます。これにより、汚れや振動などで受光量が低下した場合に信号が出力できるため、予知保全に活用できます。また、当社独自開発のセンサネットワークE3NWに対応する機種も同時に発売します。

  5. 同時発売のレーザセンサアンプと基本操作を統一
    "N-Smart" のファイバセンサ/レーザセンサで基本操作を統一し、ユーザビリティを向上するとともに機種ごとの操作習得時間を削減します。また、センサ業界初の*1白色表示ディスプレイを採用し、表示視認性が向上しました。遠くからでも値をはっきり読み取ることができ、作業時の目の負担も軽減します。

レーザセンサE3NCシリーズの主な特長

  1. CMOS内蔵レーザセンサとして業界最小のサイズを実現 (41mm×28.8mm×13mm)
    E3NC-Sシリーズのセンサヘッドは、CMOS内蔵レーザセンサとして業界最小サイズ*1を実現。今まで取り付けが困難であった狭い場所でのセンシングが可能となります。また、受光素子にCMOSを搭載していることで、検査対象物の材料・色によらず安定した検出が可能です。

    業界最小サイズのセンサヘッド

  2. 高い耐環境性能
    E3NC-Sシリーズは保護等級IP67、E3NC-LシリーズはIP65と、高い耐環境性能を実現。より一層設置の自由度が広がります。

  3. スポット径の可変機能により幅広いアプリケーションに対応
    レーザセンサE3NC-LH02はリューズロック方式の可変スポット機能を新たに搭載。本体後部のリューズダイヤルを回すことで、自由にスポット径を変更できます。また、スポット径の固定に工具が不要なので、現場で簡単に調整が可能です。スポット径を絞ることで小さな検出物や長距離(最長1.2m)に対応、また検出物に合わせてスポット径を広げることで、より安定した検出が可能になります。

     
    リューズロック方式

    <アプリケーション例:ガラス基板マーク検出>
    アプリケーション例:ガラス基板マーク検出

  4. 同時発売のファイバアンプと基本操作を統一
    "N-Smart" のファイバセンサ/レーザセンサで基本操作を統一し、ユーザビリティを向上するとともに機種ごとの操作習得時間を削減します。また、センサ業界初の*1白色表示ディスプレイを採用し、表示視認性が向上しました。遠くからでも値をはっきり読み取ることができ、作業時の目の負担も軽減します。

主な仕様

センサ通信ユニットE3NWシリーズ
項目 仕様
形式 形E3NW-ECT 形E3NW-DS
通信方式 EtherCAT通信 DS-Bus(オムロン独自通信)
消費電力/消費電流 DC20.4~26.4V
2.4W以下(センサへの供給電力は含みません)/
DC24V時 100mA以下(センサへの供給電流は含みません)
接続可能センサ ファイバセンサ:E3NX-FA0
アンプ分離レーザセンサ:E3NC-LA0
スマートBGSセンサ:E3NC-SA0
センサ接続台数 30台(分散ユニット8台) 10台
ファイバセンサE3NX-FA
項目 仕様
光源(発光波長) 赤色4元素発光ダイオード(625nm)
電源電圧 DC10~30V リップル10%含む
消費電力(標準タイプ) 電源電圧24V時
通常モード:960mW以下
ECOモード:840mW以下
応答時間 最速モード 30μs
高速モード 250μs
標準モード 1ms
ギガパワーモード 16ms
相互干渉台数 10台(光通信同期式)
最大連結台数 30台
オートパワーコントロール(APC) 常時有効
パワーチューニング設定 ON/OFFから選択可能
バンク切替設定 BANK1~4選択
レーザセンサE3NCシリーズ
<ヘッド>
項目 E3NC-LH01 E3NC-LH02 E3NC-SH100 E3NC-SH250
種類 レーザセンサ CMOSレーザセンサ
検出距離 70mm±15mm 1.200mm 35~100mm 35~250mm
レーザクラス クラス1
保護構造 IP65 IP67
レーザースポット径 100μm 800μm以下 500μm 1000μm
<アンプ>
項目 E3NC-LA E3NC-SA
電源電圧 DC10~30V リップル10%含む
消費電力 通常モード:1,560mW以下
(電源電圧24V時)
通常モード:1,920mW以下
(電源電圧24V時)
応答時間 最速モード 80μs
高速モード 250μs
標準モード 1ms
ギガパワーモード 16ms
最速モード 1.5ms
高速モード 5ms
標準モード 10ms
ギガパワーモード 50ms
最大連結台数 30台
バンク切替設定 BANK1~4選択

標準価格(税抜)

センサ通信ユニット
  • EtherCAT対応センサ通信ユニット形E3NW-ECT  19,800円
  • センサ分散ユニット E3NW-DS  3,980円 
N-Smartファイバセンサ 形E3NX-FAシリーズ  15,700円~
N-Smartレーザセンサ
  • 小型レーザセンサ 形E3NC-Lシリーズ  34,800円(アンプ・ヘッドのセット)
  • 超小型CMOSレーザセンサ 形E3NC-Sシリーズ  44,800円(アンプ・ヘッドのセット)

*EtherCAT®は、ドイツのベッコフオートメーション株式会社がライセンスを供与した登録商標であり、特許取得済みの技術です。

お客様からのお問い合わせ先

オムロン株式会社
インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
産業機器統轄事業部 汎用センサ事業部
担当:浅海
TEL: 075-344-7022

報道関係のお問合わせ先
オムロン株式会社
インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
広報担当 中嶋
TEL: 03-6718-3581

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