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圧縮エア使用・供給量の最適化に貢献する エア流量センサ 形D6FZシリーズを発売

  • 2012年11月29日
  • オムロン株式会社

形D6FZ-FGS1000 エア流量センサ/形D6FZ-FGX21 エア流量ステーション

オムロン株式会社(本社:京都市下京区、代表取締役社長:山田義仁)は、下記の新商品を12月3日から発売します。

本商品は、生産現場でエアコンプレッサが作り出す圧縮エアの使用・供給状態を「見える化」します。エア流量センサは、圧縮エアの流量と圧力を同時に測定できます。同時発売のエア流量ステーションならびに付属のソフトウェアと組み合わせることで、エア流量センサで計測したデータのロギングおよび分析が可能となり、生産現場の省エネ・改善ポイントを抽出し、圧縮エア使用・供給量の最適化に貢献します。

環境や省エネに対する意識が高まっているなか、2010年に改正された省エネ法により、工場や事業所単位でのエネルギー使用の合理化に関して、改善進捗等の定期報告や中長期計画の提出が義務化されるなど法規制も強化されています。また、生産現場で使用する電力量のうち、エアコンプレッサによる電力使用量が一般的に20~30%を占めると言われており、空調と並んで圧縮エアの使用量削減も省エネの対象として認識されています。しかしながら、圧縮エアの状態を把握するには、流量以外に供給圧力も測定する必要があり、流量センサと圧力センサ2つを設置するという煩雑さがありました。加えて、流量センサの測定レンジが細かく分かれている場合には、事前に測定レンジの上限を特定する必要があり、適切なセンサの選択に手間がかかるといった難しさがありました。

今回発売するエア流量センサ形D6FZシリーズは、流量と圧力の同時測定と広い測定レンジ、さらに高精度計測を実現したことで、圧縮エアの状態(使用流量、漏れ量、供給圧力)を簡単にセンシングすることができます。これにより、「エアの漏れ量」、「過剰なエア使用量」、「高すぎる供給圧力」などを見える化し、「ムダに使用している量」の抽出を可能にします。見える化したデータを元に現場改善を行うことで、必要最小限の圧縮エアを使用しエアコンプレッサの供給圧力を下げる、使用量を減らすといった省エネ化を進めることができ、エネルギー効率の最大化に貢献します。

主な特長

  1. クラス最高レベルのセンシング機能と性能
    1. 流量と圧力の同時測定
      圧縮エアの省エネには、エア漏れを含む流量の把握のほかに、エアを供給する圧力の計測が不可欠です。これに対し、従来の流量センサは流量のみの計測、圧力センサは圧力のみの計測しかできませんでした。今回当社が発売するエア流量センサ形D6FZシリーズでは、「流量」と「圧力」の同時測定を1台で実現しています。これにより、センサを複数用意する必要がなく、設置工数の削減にも貢献します。

    2. クラス最高レベルの高い精度と広い測定レンジ
      従来の流量センサは流量の測定レンジが ~200L/min、~500L/min、~1000L/minなど細かく分かれており、使用する工程や装置の流量に合わせてセンサを選定することが必要でした。エア流量センサ形D6FZシリーズでは1~1000L/minの広い測定レンジを実現し、これ1台で様々な工程や装置に使用できます。
      また、±2%R.S.*1(50L/min以上)、±0.1%F.S.*2(50L/min未満)と高い測定精度を実現し、いままで実現できなかった漏れ量の測定を可能にしています。

      *1. R.S. : リードスケール(読み値)の略。測定値に対する精度を指す。
      *2. F.S. : フルスケール(最大値)の略。測定可能な最大値に対する精度を指す。

      D6FZの測定項目
      D6FZの測定項目

  2. 取付箇所を選ばない
    1. オイル・ミストを含んだ圧縮エアでも測定が可能
      エア流量センサ形D6FZシリーズでは超音波方式を採用しており、従来測定ができなかったオイルやミストを含んだ圧縮エアでも測定が可能です。

    2. 曲管部・カプラでの取付けが可能
      従来の流量センサは、曲管部やカプラ、レギュレータなど圧縮エアの流れを乱す部品の直後に流量センサを取り付けることができず、長い直管部分を設ける必要がありました。
      エア流量センサ形D6FZシリーズには乱流を整えるサイレンサを内蔵しているため、カプラ取付けを実現し、設置工事を簡単にします。さらに、直管部は不要で、曲管部の直後にセンサを取付けることも可能です。

      オイルやミストに強い超音波式を採用
      オイルやミストに強い超音波式を採用

      曲管部、カプラ取付が可能
      曲管部、カプラ取付が可能

  3. すぐに見える化できる
    1. エア流量ステーションでデータロギングが可能
      従来の流量センサで測定データを保存するには、別途データロガーを用意し、配線・設定をする必要がありました。エア流量センサ形D6FZシリーズでは、データロギング機能をもつエア流量ステーションと簡単にコネクタ接続でき、ワンタッチでSDカードにデータを保存することが可能です。

      簡単にデータロギングが可能
      簡単にデータロギングが可能

      コネクタで簡単接続
      コネクタで簡単接続

    2. 豊富な出力インターフェースで様々な機器との接続や追加が容易
      エア流量センサ形D6FZシリーズは、出力インターフェースにシリアル通信RS-485、アナログ(2点)、パルス(2点)を装備しています。これにより、電力量モニタやPLCなど、さまざまな機器との接続や追加が容易です。

      出力インターフェースが豊富
      出力インターフェースが豊富

    3. 付属ソフトウェアで簡単にデータ収集・グラフ表示が可能
      付属のユーティリティ・ソフトウェアにより、流量・圧力のデータを収集し、グラフ化することができます。過去に記録したデータとの比較表示もできるため、分析が容易となります。

      付属ユーティリティ・ソフトウェア

  4. 設置時の安全性にも考慮
    しっかりグリップできる溝やストラップをつける穴など、配管工事につきものの高所作業の安全性を考慮した構造を採用しています。

    安全性を考慮した構造

主な仕様

項目 仕様
代表形式 エア流量センサ:形D6FZ-FGS1000
エア流量ステーション:形D6FZ-FGX21
エア流量センサ 測定項目 流量、圧力、温度
流量測定レンジ 1~1000L/min(std)
流量測定精度 50L/min(std)以上 ±2.0% of reading
50L/min(std)未満 ±0.1% F.S.
接続口径 Rc1 25A(ブッシングにより15Aまで変換可)
出力インターフェース アナログ(電流 2点)・ パルス(2点)・ RS-485(CompoWay/F)
出力内容 瞬時スタンダード流量、積算スタンダード流量、圧力、本体異常出力
エア流量
ステーション
表示データ 瞬時スタンダード流量、積算スタンダード流量、圧力、温度、料金・CO2換算値
記録間隔 1秒, 2秒, 5秒, 10秒, 20秒, 30秒, 1分
記録データ 瞬時スタンダード流量、積算スタンダード流量、体積流量、圧力、温度
詳細お問合せ先
オムロン株式会社
お客様相談室
TEL:0120-919-066

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