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太陽光発電の発電量・品質確保をサポートする 太陽光発電システム遠隔監視保守サービスの開始について

  • 2012年3月28日
  • オムロン株式会社

オムロン株式会社(本社:京都市下京区、代表取締役社長:山田 義仁、以下オムロン)、オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:近藤 喜一郎、以下OSS)、オムロン フィールドエンジニアリング株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:越膳 泉、以下OFE)は、太陽光発電システムの遠隔監視による運用監視・現場保守の一体型サービスの提供を2012年7月より開始します。

本サービスは、太陽光発電システムの発電量確保と維持管理をサポートするサービスです。
太陽光発電システムの発電状況を常時遠隔監視することで、異常発生後直ちに異常内容に応じた部材調達を行い、修理交換等の保守サービスをタイムリーに実施することで、太陽光発電システムの安定稼動や長寿命運転を支援します。

太陽光発電は、地球温暖化対策や昨年来の電力不足対策の代替電力の一つとして注目され、その市場は年々拡大傾向にあります。また、再生可能エネルギーの全量買い取り制度が2012年7月に開始予定であり、エネルギー地産地消のニーズは拡大し、太陽光発電市場はますます拡大が予測されます。今後における太陽光発電システムは「電力の生産設備」として重要な社会インフラとなりうることから、システムの安定稼動や長寿命化が重視されます。
その反面で、従来は太陽光発電システムを設置しているユーザーが、異常を現場で確認し、保守会社に修理対応の依頼をしていましたが、ユーザー側で発見が遅れたり、修理・交換の対処の遅れなどによる発電損失が発生するケースがありました。

今回、オムロンとOSSは長年培ったセンシング&コントロール技術を駆使して、弊社独自アルゴリズムによる発電量推定技術と故障箇所推定技術を搭載した遠隔監視システムを構築しました。OFEの全国130箇所24時間365日の全国均一な高品質の保守サービスと繋ぐことで、太陽光発電システムの遠隔監視と現場保守の一体型サービスを提供します。

本遠隔監視サービスは、パワーコンディショナや接続箱等から太陽光発電システムの発電量や故障情報を収集し、センサで計測した日射量や気温などの気象情報に関するデータとあわせて自動的にサービスセンターに情報を転送するしくみです。太陽光発電システムの種類を問わずに監視することが可能で、サービスセンター側で発電効率や異常をリアルタイムに確認することにより、迅速かつ最適な処置が可能になり、ユーザーからの通報を待つことなく太陽光発電システムの早期復旧、安定稼動を実現します。
これまでOFEにて太陽光発電システムの設計・施工サービスを提供していましたが、今回新たに運用監視・保守サービスを開始することにより、オムロングループとして太陽光発電システムの導入から安定利用までのワンストップサービスの提供が可能となりました。
さらには、遠隔運用監視サービス単体の提供や、既に導入されている太陽光発電の遠隔監視システムとの連携による保守サービスの提供といったサービスアライアンスも予定しています。

尚、本サービスに実装される知識情報技術を活用した発電量推定技術は、昨年3月より技術検証を実施しており、今年4月からは複数のオムロングループ内工場の太陽光発電設備を用いて、本遠隔監視保守運用サービスの実証実験を開始する予定です。
特に、パワーコンディショナの生産拠点であるオムロン阿蘇工場においては、大型の実証実験設備を導入し、本サービスの検証以外にもパワーコンディショナの技術検証や施工技術開発等として活用する予定です。

オムロンは、太陽光発電システムの設計・施工から遠隔運用監視、安定稼動保守までのトータルサービスを通じて、太陽光発電設備の安定稼動や長寿命運転を支援することで、持続可能な循環型社会の実現に貢献していきます。

<システム概念図>

<システム概念図>

詳細お問い合わせ先
オムロン株式会社
環境事業推進本部 事業企画部 鈴木 純子
〒108-0075 東京都港区港南2-3-13 品川フロントビル7F
TEL: 03-6718-3610

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