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"Sysmacオートメーションプラットフォーム(※)" 第2弾 EtherCAT対応位置決め用視覚センサを発売

  • 2011年9月29日
  • オムロン株式会社

オムロン株式会社は下記の新商品を10月3日より発売します。  <イメージ写真>

  • EtherCAT対応位置決め用視覚センサ
    Sysmac FQ-Mシリーズ

本製品はカメラと画像処理をコンパクトに一体化し、高速ネットワーク「EtherCAT」通信に対応した、"Sysmacオートメーションプラットフォーム" の目となる位置決め用視覚センサです。

従来、製造業におけるピック&プレースなどの位置決めアプリケーションでは、対象物を一旦静止させてから画像処理によって位置情報を求め、その情報に基づいて制御が行われていましたが、近年では生産タクトの大幅向上に向けて、対象物を止めずに位置決めアプリケーションを実行したいといった新たなニーズが高まっています。しかしながら、対象物を止めずに位置決めを行う場合、撮像してから画像処理を行い位置情報を求めるまでの間にも対象物は動いており、撮像時からの位置ズレをどう補正するかが課題となっていました。

今回発売するFQ-Mシリーズは、撮像時の対象物の位置を特定するためのエンコーダパルスを直接取り込める「エンコーダ入力機能」とEtherCAT通信の搭載により、対象物が動いている状態での位置決め制御を実現します。また、複数の対象物を高速に検出することはもちろん、照明変動、ワークのサイズ変動、対象物の部分隠れなどにも影響を受けずに検出する「形状サーチ機能」を搭載しており、高速かつ安定した検出を実現します。さらに、FQ-Mシリーズの設計・設定は、7月に発売のSysmac統合ソフトウェア「Sysmac studio」(別売)で全て行えます。「Sysmac studio」は、視覚センサの設定だけでなく、通信設定や機器間の調整など全ての設計・設定がひとつのソフトウェアで行えます。また当社マシンオートメーションコントローラNJシリーズと同じ操作感で設計できるため、お客様の操作の習得時間を最小限に抑え、設計工数の飛躍的な削減に貢献します。

(※)Sysmacオートメーションプラットフォーム
"One Connection" により、マシンオートメーションコントローラを核に、入力機器から出力機器をシームレスにつなぎ、機械全体の制御をひとつのコントローラで実現するもの。また、IEC61131に準拠し、"One Software" によりプログラミング機能、モーション動作設計機能、ネットワーク設定機能など接続機器をひとつのソフトウェアで対応することによりユーザに生産性革新を提供するもの。

主な特長

  1. 高速高精度な位置決めを可能にするエンコーダ入力機能とEtherCAT通信
    対象物を止めずに位置決めを行う場合、画像処理が対象物を撮像してから、その検出結果である座標値を後段のロボットコントローラやモーションコントローラに伝達するまでの間にすでに対象物は移動しているため、コントローラ側が正しく制御するためには、その検出結果がどの時点で撮像されたものであるかを正確に知る必要があります。FQ-Mシリーズでは位置情報としてのエンコーダパルスを直接取り込める「エンコーダ入力機能」を搭載することにより、対象物の座標値だけでなく、その撮像タイミングをエンコーダ値として取得し、それらの情報を高速通信ネットワークEtherCATで後段機器に伝達することを可能にしました。装置の目として正確な位置情報を把握し、その結果を高速に伝達することで、高速高精度な位置決め制御を実現に貢献いたします。

    高速高精度な位置決めを可能にするエンコーダ入力機能とEtherCAT通信

  2. 複数の対象物を高速かつ安定的に検出する「形状サーチ」
    新開発の当社独自アルゴリズムによる「形状サーチ」機能を搭載。ピック&プレースのアプリケーションにおいて、散在した状態の対象物を5000個/分で検出(当社実験データによる)する高速性と、対象物の部分的隠れや照明条件の変動、対象物の大きさのバラつきなどの影響を受けずに検出できる安定性実現しています。これにより、ピッキングミスの削減に貢献します。

    対象物に部分的な隠れが発生していても安定して検出している例対象物に部分的な隠れが発生していても
    安定して検出している例

    明るさの変動があった場合でも安定検出している例明るさの変動があった場合でも安定検出している例

  3. FQ-Mシリーズの立ち上げを効率化するSysmac 統合ソフトウェア「Sysmac studio」
    FQ-Mシリーズは、7月に発売した当社Sysmac統合ソフトウェア「Sysmac studio」で全ての設定を行います。「Sysmac studio」はFQ-Mシリーズの各種設定だけでなく、センサ入力からマシンコントロールまでを含む装置設計に必要な各種プログラミングやネットワーク設定、モニタリングなどをひとつのソフトウェアで設計可能であり、マシンオートメーションコントローラNJシリーズと同じ操作感を実現しているため、お客様の操作習得時間を最小限に抑え、また装置の管理も効率化できます。

  4. コントローラやモーション機器との簡単で柔軟な接続性
    FQ-MシリーズとマシンオートメーションコントローラNJシリーズとは、EtherCATで簡単に接続が可能です。また、接続するロボットコントローラの受信データ配列に合わせてFQ-Mシリーズの出力フォーマットを自由に変更できる「プログラマブル無手順出力機能」も搭載しており、様々なコントローラとの接続を簡単に実現します。

主な仕様

項目 EtherCAT非搭載タイプ EtherCAT搭載タイプ
形式 NPNタイプ 形FQ-MS120 形FQ-MS120-M 形FQ-MS120-ECT 形FQ-MS120-M-ECT
PNPタイプ 形FQ-MS125 形FQ-MS125-M 形FQ-MS125-ECT 形FQ-MS125-M-ECT
視野、設置距離 視野・設置距離に合わせてレンズを選択
主な機能 検査アイテム 形状サーチ、サーチ、ラベリング、エッジ位置
同時に検査できる数 32
シーン登録数 32
画像撮影 画像処理方式 リアルカラー モノクロ リアルカラー モノクロ
処理分解能 752×480
外部照明 接続方法 ストロボコントローラ接続
接続照明 形FLシリーズ
入出力
仕様
入力信号 9本
  • 単発計測入力(TRIG)
  • エラークリア入力(IN0)
  • エンコーダカウンタリセット入力(IN1)
  • エンコーダ入力(A±、B±、Z±)
出力信号 5本
  • OUT0(総合判定出力:OR)
  • OUT1(制御出力:BUSY)
  • OUT2(エラー出力:ERROR)
  • OUT3(シャッター出力:SHTOUT)
  • OUT4(ストロボトリガ出力:STGOUT)
Ethernet仕様 100BASE-TX/10BASE-TX
EtherCAT仕様 EtherCAT専用プロトコル 100BASE-TX

標準価格

オープン価格

商品の詳細お問い合わせ先

オムロン株式会社
インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
アプリセンサ事業部 山本
TEL: 075-344-7068

報道関係のお問合せ先
オムロン株式会社
インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
広報担当 遠藤
TEL: 03-6718-3581

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