『AICOT®』技術を搭載した新パワコン シリーズ追加 「新パワーコンディショナ KP30K/KP40K」の発売について
- 2011年9月30日
- オムロン株式会社
オムロン株式会社(本社:京都市下京区、代表取締役社長:山田義仁)は、多数台連系(※1)時の単独運転(※2)防止技術(AICOT®*:Anti-Islanding COntrol Technology)を搭載した新パワーコンディショナ KP30K:3kWタイプ・KP40K:4kWタイプを2011年10月初旬に発売します。
*「AICOT®」(以下AICOT)は当社の登録商標です。
商品名 | 形式 | 発売時期 | 販売目標 (3年間累計) |
---|---|---|---|
パワーコンディショナ | KP30K/KP40K | '11年10月 | 300,000台 |
(価格はすべてオープン価格)
本年7月にシリーズ第1弾として発売した形KP55Kは、多数台連系に対応した新認証制度(2011年6月~)の第1号機として登録されました。今回発売するKP30K/KP40Kも続いて認証登録が完了しており、現時点では本KP-Kシリーズのみが認証登録されています。
本KP-Kシリーズは、ソーラータウン(太陽光発電システムが大量に導入された住宅地域)のような、太陽光発電システム(以下PVシステム)が局所集中的に連系されるアプリケーションを可能にする技術「AICOT」を搭載した日本初のパワーコンディショナです。従来、複数台連系時には膨大な設備と時間が必要となる単独運転試験をする必要がありましたが、本KP-Kシリーズでは、この単独運転試験をすることなく短期間で電力会社との連系協議を完了することができます。このようにAICOT搭載により、PVシステム大量導入に貢献できるものと考えています。
また、本KP-KシリーズではAICOT技術に加え、小型・薄型のスリムなデザインを維持しながらも、従来機種と比べ、最大入力電流と最小動作電圧の改善によりシステム設計の自由度を高めました。加えて発電効率を1%改善し、動作時に発生するスイッチングノイズを軽減するなど、さまざまな性能・機能を向上させました。
当社では今後も引き続き、顧客のROC(※3)を最大化させるためのノウハウや機器を市場に投入することで、持続可能な循環型社会の実現に貢献していきます。
- ※1:連系(系統連系)
発電設備(分散型発電)の出力を系統(商用ライン)に接続することをいいます。発電設備の電力でまかなうことができない時は系統から不足分を供給します。 - ※2:単独運転
発電装置(単機又は複数台数)が連系している電力系統が事故等によって系統電源と切り離された状態において、連系している発電設備の運転だけで発電を継続し、局所的に線路負荷に電力供給している状態のことです。 - ※3:ROC
Return on Carbon=炭素利益率の略で、営業利益をCO2排出量で割ることで求められる。
いかに少ないCO2排出量で、効率的に多くの利益を生み出せたかに着目した企業の環境効率を示す指標。
≪製品の外観≫
KP30K/KP40K: 横460mm×高さ280mm×奥行131mm
<写真:KP40K>
≪主な仕様≫
形式 | 形KP30K | 形KP40K | |
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直流入力 | 定格入力電圧 | DC250V | |
最大入力電流 | DC26A | ||
運転可能電圧範囲 | DC60~370V | ||
交流出力 | 定格容量(最大) | 3.0kW | 4.0kW |
電力変換効率 | 95% | ||
単独運転方式 | 能動的方式:ステップ注入付き周波数フィードバック方式(新方式) 受動的方式:周波数変化率 |
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絶縁方式 | 非絶縁トランスレス方式 | ||
自立運転時の定格容量 | 1.5kVA | ||
使用周囲温度 | -10~40℃ | ||
使用周囲湿度 | 25~85%RH (ただし結露なきこと) | ||
外形寸法(横×高さ×奥行) | 460×280×131mm | ||
質量 | 約13.5kg | ||
ケース | 金属ケース | ||
外装色 | マンセル色 (10GY7/0.5) | ||
取り付け方式 | 壁掛け方式 | ||
設置場所 | 屋内 |
≪本製品の詳細に関しては、次の担当者までお問合せください≫
オムロン株式会社 環境事業推進本部
パワーエレクトロニクス推進事業部 事業推進課 宮本 智明 (TEL: 077-565-5102)
【参考資料】 太陽光発電システムの構造
- 太陽電池モジュール
このパネルで太陽の光を受けて、電気を作ります。 - パワーコンディショナ
太陽電池モジュールで発電された電力(直流)を家庭で使える電力(交流)に変換、さらにシステム全体の運転を自動管理します。 - 分電盤
発電した電力を各部屋で使えるように各電気機器に送ります。 - 売電・買電用メーター
発電して余り、売却した電力(売電)量と、購入した電力(買電)量をそれぞれ表示します。 - 接続箱
太陽電池からの配線を一本にまとめてインバーターに送る装置です。また太陽電池に電気が逆流したり、一度に大きな電流が流れたりしないようにする機能をもっています。
- 詳細お問い合わせ先
- オムロン株式会社
環境事業推進本部 事業企画部 鈴木純子
〒108-0075 東京都港区港南2-3-13 品川フロントビル7F
TEL: 03-6718-3610