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紙・ラベル上のコードから、金属・基板・ガラス面へのダイレクトマーキングまで読み取れるコードリーダを発売

  • 2011年7月27日
  • オムロン株式会社

オムロン株式会社は、下記の新商品を8月1日から発売します。  <イメージ写真>

本商品は、製造工程で混在するさまざまなバーコード/2次元コードの読取りを、1シリーズで対応できる画期的なコードリーダです。

背景

生産設備や製品の信頼性、安全性への高い要求に伴い、製品から部品までの各種情報を記録することは、設備や製品の品質を確保するだけでなく、計測記録を残すことが義務付けられているISOや、トレーサビリティの観点において非常に重要となっています。日本の製造現場においては、10年以上前からトレーサビリティ管理として完成製品から構成部品までの各種情報をバーコード/2次元コード化し管理しており、近年では中国をはじめ韓国などアジアの製造現場においてもこれらの取り組みが加速しています。
トレーサビリティ管理の加速に伴い、管理対象も拡大しており、製品から部品までバーコード/2次元コードの各種情報を読み取るコードの種類や素材は多岐にわたっています。また、マーキングされたコードの印字状態は、マーキング機器の性能や印字される対象物の素材に影響されるため、金属や樹脂、ガラスなどマーキングが困難とされる素材に印字されたコードは読み取りを安定させることが難しく、情報を読み出すだけにもかかわらず、導入にあたっては、安定して読取るための調整やコードの種類ごとに異なる設定が必要とされています。
つまり、コードの種類や工程に合わせてコードリーダを選定し、個別操作を習得しなければならず、多くの製造現場では導入の大きな負担となっています。

今回発売するFQ-CRシリーズは、1台かつ簡単な操作で17種類のバーコード/2次元コードに対応可能な「マルチコードリーダ」と、部品にダイレクトにマーキングされた2次元コードを安定して読取れる「2次元コードリーダ」です。両機種ともに、当社独自の画像処理技術を搭載しており、素材や照明環境の影響を受けずに安定した撮影を実現します。また、操作方法も簡単で、対象のコードを撮影してワンタッチ登録するだけのシンプルな操作で設定でき、後はFQ-CRが自動で最適調整を行います。さらに、海外で広くお使いいただけるように、日本語、英語のほか、ドイツ語、中国語など9言語に対応しています。

主な特長

  1. 難読コードを簡単設定で読み取れる自動チューニング機能
    印字乱れやノイズの影響を自動で除去できる4種類のフィルタ機能をはじめ、読み取れるまで条件を変えながら読み取りを繰り返すリトライ機能、コードの欠けを自動補正する誤り訂正機能を搭載。コードを撮影して登録するだけの簡単設定で、だれでも簡単に読み取り調整が可能です。

    <フィルタ機能>
    撮像した画像に平滑化、膨張、収縮、メディアンの4種類のフィルタの組み合わせで印字乱れやノイズの影響を除去し、安定した読み取りを実現します。
    フィルタ機能

    <リトライ機能>
    露光時間や読み取り条件を自動的に変えながら、読み取りが成功するまでリトライします。
    リトライ機能

    <コード誤り訂正>
    コードの欠けや誤りを自動的に訂正して読み取ります。訂正箇所には赤丸が表示され、コード品質が悪い場所を一目で把握できます。
    コード誤り訂正

  2. 金属面のダイレクトマーキングも安定読取り
    照明の変化や素材の光の反射の影響を最小限におさえる独自の画像処理技術“HDR機能”を搭載。金属部品や光沢フィルムなど照明を均一にあてることが難しい素材の読み取りや外乱光の発生する現場でも安定した読み取りが可能です。

    HDR機能

    また、安定したコードの撮影には安定した照明環境が必要です。FQ-CRシリーズは、LEDの照明光を効率的に照射する独自技術「DR光学系(Double Reflection光学系)」を内蔵しており、従来比4倍の明るさを実現。これにより追加照明なしで視野内を均一な明るさを保つことができます。また、金属面や光沢面にも安心して使えるよう、検査対象物からの正反射光だけをカットできる偏光フィルタも標準で付属されています。

    偏光フィルタ

  3. カメラ・照明・デコーダをコンパクトに一体化
    カメラ・照明・デコーダ(コード読取りを処理する機能)がすべて一体型となっており、設置や配線の手間を大きく短縮できます。

    カメラ・照明・デコーダ一体型

    また、カメラの視野の中にコードがあれば、たとえば回転していても読取りを行えるため、位置がずれたり傾いたりすると読み取りが困難になるレーザ式のコードリーダに比べ、設置環境のフレキビリティに優れています。

    設置環境例

  4. 無料のパソコンツールでカンタン設定
    読み取り条件の設定やコード撮影状態の確認には、無料のパソコンツールをご用意しています。設定後はパソコンをとり外し、コードリーダ本体のみで稼動が可能です。
    操作方法は、基準となるコードの画像をモニタに表示し、ナビゲーションメニューにしたがってワンタッチ登録していくだけの簡単設定で、複雑な読取り条件は自動設定されるため、初心者の方でも簡単に操作できます。また、現場にパソコンを持込めない場合は、ハンディタイプの設定ツール“タッチファインダ“(別売)もラインナップしています。ハンディで持ち歩くだけでなくDINレールやパネルマウントによる常時設置も可能です。さらに、海外で広くお使いいただけるようメニュー表示は9言語(日・英・中(繁)・中(簡)・韓・独・仏・伊・西)に対応しています。

    カンタン設定

形式

  マルチコードリーダ
FQ-CR1
ダイレクトマーキング用
2次元コードリーダ
FQ-CR2
視野 7.5×4.7mm~300×191mm
設置距離 32~380mm
最小分解能 狭視野タイプ:0.040mm
中視野タイプ:0.070mm
広視野タイプ(遠距離) :0.282mm
広視野タイプ(近距離):0.155mm
対応コード 2次元コード
(DataMatrix(EC200)、QR Code、MicroQR Code、PDF417、MicroPDF417、Maxi Code、Aztec Code、Codablock)
バーコード
(JAN/EAN/UPC、Code39、Codabar (NW-7)、ITF(Interleaved 2 of 5)、Code 93、Code128/GS1-128、GS1 DataBar(Truncated、Stacked、Omni-directional、Stacked、Omni-directional、Limited、Expanded、Expanded Stacked)、GS1-128 Composite Code(CC-A、CC-B、CC-C)、Pharmacode)
2次元コード(DataMatrix(EC200)、QRコード
リトライ機能 なし 単純リトライ、明るさ変動リトライ、シーン切替リトライ
画像フィルタ リアルカラー、ハイダイナミックレンジ機能(HDR)、偏光フィルタ(アタッチメント)、ホワイトバランス ハイダイナミックレンジ機能(HDR)、偏光フィルタ(アタッチメント)、平滑化、膨張、収縮、メディアン

標準価格(税抜)

オープン価格

お客様からの詳細お問合せ先

オムロン株式会社
インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
アプリセンサ事業部 山本真之
TEL: 075-344-7068

報道関係のお問合せ先
オムロン株式会社
インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
広報担当 遠藤
TEL: 03-6718-3581

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