見えない「はんだ接合」の全数自動検査を実現する インライン型X線基板検査装置を4月に新発売
- 2011年1月18日
- オムロン株式会社
オムロン株式会社は、高速X線CT技術と自動検査技術を搭載し、見えない「はんだ接合」を高速で検査するインライン型X線基板検査装置を2011年4月に発売します。 <イメージ写真>
これに先がけ、2011年1月19日~21日に開催される「第40回 インターネプコン ジャパン」に出展し、実機によるデモンストレーションを行います。
近年、自動車業界やデジタル家電業界では、コンパクト化、高機能・高性能化に伴い、製品に組み込まれる実装基板もBGA/CSPなどの高密度実装部品の搭載が増えてきています。BGA/CSPなどの下面電極部品は接合面が見えないため、従来の可視光による外観検査では、検査可能な部品が限定されるという課題がありました。また従来のX線透過型の検査手法では、見過ぎ(良品を不良品として判定してしまうこと)や不良品の見逃しなど良否判定が安定して行えず、自動検査が困難でした。
来春発売するインライン型X線基板検査装置は、独自の3次元X線CT撮像技術の開発により、検査断面の分離・特定が可能となり高速・高精度な自動検査を実現しました。これにより、BGA部品の接合部など見えない部分の接合状態を可視化でき、安定した品質検査により見過ぎや見逃しを解消します。
インターネプコンジャパンでは、展示会場にてデモンストレーションも行っておりますので、この機会に是非ご覧頂きますようよろしくお願い申し上げます。
商品の主な特長
高速・高精度な検査で完全自動化を実現
3次元平行CT撮像方式の開発により、両面実装基板の上面、裏面の切り分けが可能となりました。また、ハードウェアによる高速撮像、高速再構成といった、高速処理技術も確立。
これにより、裏面・周辺部品の影響を受けずX線検査の完全自動化を実現します。<透過型画像>
裏面のデバイスが画像上で映りこむため、検査ができない場所が発生する。<CT方式画像>
基板の上面、裏面の切り分けができるため、精度の高い検査ができる。検査対象部品のカバレッジ拡大で工程設計の自由度が拡大
従来からの検査対象部品であるBGA/CSPだけでなく、チップ・リード部品・挿入部品・QFNの検査が可能になりました。これにより、両面一括検査やシールド後の検査、背の高い部品対応など、これまで各工程ごとに行っていた検査を集約でき、品質向上と生産性を両立した部品検査に貢献します。
主な仕様
項目 | 内容 |
---|---|
形式 | VT-X700-M |
装置外形寸法 | 1,550×1,650×1,620mm |
対応基板サイズ | 50×50~330×255mm |
部品高さ(クリアランス) | 上面・・・50mm 下面・・・20mm |
分解能(X/Y) | 10、15、20、25μm(検査対象により選択) |
電源電圧 | 200、220、230、240V |
消費電力 | 8kVA |
検査対象部品 | BGA、CSP、QFN、R/Cチップ、QFP等リード部品、挿入部品等 |
展示会出展のご案内
第40回 インターネプコン ジャパン
日時: 2011年1月19日(水)~21日(金)
場所: 東京ビッグサイト(東4ホール東44-46 オムロンブース内)
セミナー開催のご案内
演題: | AOIから人の視覚判断を排除することで見えてくる“はんだ接合品質の革新” |
内容: | 人の視覚レベルの官能検査を定量化することによって、「はんだ接合の技術化」と「SMT工程能力アップ」の実現方法を提案します。 |
- [第1回]
- 日時: 1月19日 (水) 15:00~16:00
会場: 出展社による製品・技術セミナー C会場 - [第2回]
- 日時: 1月21日 (金) 11:00~12:00
会場: 出展社による製品・技術セミナー C会場
お客様からのお問い合わせ先
オムロン株式会社
インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
検査システム事業部 担当:新(あたらし)
〒600-8530 京都市下京区塩小路通堀川東入
TEL:075-344-7055
- 詳細お問合せ先
- オムロン株式会社
インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
事業企画部 広報担当 遠藤 佳子
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