10μm精度の安定した計測を簡単かつ最高のコストパフォーマンスで実現する CMOS搭載レーザ変位センサを発売
- 2010年10月1日
- オムロン株式会社
本商品は10μm精度の安定した計測を簡単かつ最高のコストパフォーマンスで実現するCMOS搭載のレーザ変位センサです。
背景
レーザ変位センサとは、レーザ光をワークに照射し、その反射光の位置や距離をPSDやCMOSといった受光素子で検出することによりワークの変位量を測定するセンサです。特にCMOSタイプはシャッター時間を調整できる撮像素子であることから、他の受光素子よりもワークの色や材質の影響を受けずに比較的安定的な計測が可能となるため、液晶/半導体/自動車/二次電池など様々な業界でワークの高さ、厚み、反りといった計測用途に使われています。しかしその反面、事前に複雑なマニュアル設定が必要であったり、価格が高い、などの問題がありました。
今回発売する形ZX2シリーズは、10μm精度のCMOS搭載レーザ変位センサです。独自の受光素子HSDR-CMOSの採用と、レーザパワーの無段階調整アルゴリズムにより、金属やゴム、透明体など従来では計測しづらかった、黒色や鏡面といった反射光量が小さなものから大きなものまで、確実かつ高速に計測が可能となりました。また、スマートチューニング機能の搭載により、計測するワークの種類や表面状態に最適なセンサ設定がボタンひとつで設定でき、お客様の装置立ち上げ時間の短縮にも貢献します。さらに、従来機種とほぼ同等の性能を持ちながら、標準価格88,000円と、従来比1/3の価格を実現しました(当社比)。
以上により、簡易検査から高精度な検査まで幅広いアプリケーションで安定した計測を簡単かつ最高のコストパフォーマンスで実現します。
主な特長
計測対象物の色・材質が変化しても安定計測
オムロン独自のHSDR-CMOSイメージセンサ採用と、レーザパワーの無段階調整アルゴリズムにより金属やゴム、透明体など、従来計測しづらかった黒色や鏡面といった様々な色や材質に対しても確実かつ高速に計測を実現できます。計測対象物が高速移動しても安定計測
スポットビームによる測定は、微小なワークを高精度に測定できるという特長がありますが、高速に移動するワークに対しては、乱反射を起こして誤差が生じやすくなるといった問題がありました。そこで、乱反射の影響を抑えるために、投光センサヘッドにラインビームをラインナップ。これにより高速ワークに対しても確実な計測を実現します。マニュアルレスで簡単設定
ワークに合わせボタン一つで、露光時間などの計測パラメータを自動設定できるスマートチューニング機能を搭載しました。これにより、ワークが複数混在するアプリケーションや、ワークの表面状態が一定でない場合でも、従来かかっていた設定の手間を軽減。誰でもマニュアルレスで手早く簡単に、センサの設定を最適化できます。悪環境でも安心計測
保護構造はIP67に準拠し、粉塵や水のかかるような現場でも安心してご使用いただけます。また、ケーブルにはロボットケーブルを採用しているため、可動部での使用も安心です。世界最小サイズ(※1)で装置への取り付け自由度向上
独自の組立方法(※2)を採用した樹脂ケースにより、世界最小のCMOS搭載レーザ変位センサヘッドを実現(当社比1/5)。これにより、狭いスペースや天井など取り付け場所を選びません。- ※1: CMOSレーザ変位センサにおける 2010年9月当社調べ
- ※2: 特許出願中
主な仕様
項目 | 仕様 |
---|---|
分解能 | 50mmタイプ:1.5μm 100mmタイプ:5μm |
リニアリティ | 0.05%FS(実寸精度10μm) |
測定周期 | 最速30μs |
温度特性 | 0.02%FS/℃ |
ビーム径(50mmタイプ) | スポットタイプ:60μm ラインタイプ:60μm×2.6mm |
ビーム径(100mmタイプ) | スポットタイプ:110μm ラインタイプ:110μm×2.7mm |
レーザクラス | JISクラス2 |
標準価格(税抜)
88,000円
お客様からのお問い合わせ先
オムロン株式会社
インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
汎用センサ事業部 担当:及川
TEL: 075-344-7022
- 詳細お問合せ先
- オムロン株式会社
インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
事業企画部 広報担当 遠藤佳子
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TEL: 03-3779-9434