業界最高クラスの高速性を実現する 超高速 “EtherCAT” 対応 多機能型小型インバータMX2シリーズ専用の通信オプションユニットを国内初で発売
- 2010年8月5日
- オムロン株式会社
オムロン株式会社は下記の新商品を8月6日から販売します。 <イメージ写真>
- 多機能型小型インバータ SYSDRIVE MX2シリーズ専用
EtherCAT通信オプションユニット 形3G3AX-MX2-ECT
上記商品は、多機能型小型インバータ SYSDRIVE MX2シリーズに装着し、超高速モーションネットワーク“EtherCAT”に接続して高速通信を実現する商品です。
(※)インバータの通信ユニットにて2010年8月5日 当社調べ
背景
近年の製造業、特に食品・包装ライン設備や、半導体や基板の製造設備における搬送装置など複数台のインバータで速度制御するアプリケーションでは、様々な市場ニーズに迅速に対応するため、タクトタイムの向上、歩留まりの向上、設計から運用にかかる工数の低減、マシンの早期立ち上げなどが課題となっています。
今回発売するSYSDRIVE MX2シリーズ EtherCAT通信オプションユニットは、多機能型小型インバータ SYSDRIVE MX2シリーズを超高速モーションネットワーク“EtherCAT”に接続する商品です。
超高速モーションネットワーク“EtherCAT”の採用により、入力機器のセンサから出力機器のサーボや多機能型小型インバータSYSDRIVE MX2シリーズを組合せての高速・高精度制御を実現することができます。たとえば、単軸の起動にかかる時間が従来方式のフィールドネットワーク「DeviceNet」に比べ半減します。また、24軸という多軸のアプリケーションであっても単軸との起動時間差が3ms程度のため高速性を損ないません。
このほか、EtherCATはシステムの立ち上げやすさを追求しており、様々な機器を一種類の通信ケーブルでつなぎ、配線や組み立ての簡単化を実現しています。
このように、マシン制御にEtherCATを活用することで生産タクトタイムの短縮に加え、装置設計期間、配線時間、装置立上げ期間の短縮などに貢献します。
※ EtherCAT : Ethernetベースのリアルタイム制御を可能としたオープンネットワーク。超高速と同期制御を同時に実現するための動作原理とアーキテクチャを持ち、配線効率を考えたバストポロジーを採用。Ethernetでの課題となっていたハブ、スイッチを多用した複雑な配線形態を解決します。日本でも、製造現場におけるモーション制御を含めたマシン制御用ネットワークとして注目されており、今後の拡大が見込まれています。当社ではモーションコントローラやサーボを、視覚センサなど、EtherCAT対応の機器を順次発売しお客様の高速高精度なマシン制御の実現に貢献します。
今回発売する商品の特長
- インバータをEtherCATに接続してマシン制御の高速・高精度化を実現
多機能型小型インバータSYSDRIVE MX2シリーズに装着し、超高速モーションネットワーク EtherCATに接続する商品です。これによりインバータを要するマシン制御の高速・高精度化を実現します。 - 割付時の煩雑な通信処理が不要、装置設計期間の短縮に貢献
PLCとインバータを接続する際にあらかじめ使用頻度の高い制御情報やステータス情報をI/Oエリアに割付けるだけで、従来シリアル通信などで必要だったハンドリング処理やコマンド発行処理などの煩わしい作業が不要となります。これにより、お客様の装置設計期間の短縮に貢献します。
システム構成図
搬送制御におけるEtherCAT適用事例
標準価格(税抜)
SYSDRIVE MX2シリーズ EtherCAT通信ユニット
形式 | 標準価格(税抜) |
---|---|
形3G3AX-MX2-ECT | 80,000円 |
販売目標台数
2,000台/年
お客様からのお問い合わせ先
オムロン株式会社
インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
ドライブ事業部 堀田 浩司
〒600-8530 京都市下京区塩小路通堀川東入
TEL: 075-344-7233
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インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
事業企画部 広報担当 遠藤佳子
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TEL: 03-3779-9434