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塗布剤を自動検出して高精度に塗布状態を検査 自動車業界向けソリューション第1弾 塗布剤途切れ検査専用ソフトを発売

  • 2009年10月14日
  • オムロン株式会社

オムロン株式会社は、次の新商品を10月16日から発売します。

  • 塗布剤途切れ検査専用ソフト
    形FZ3-UGI
    形FZ3-UGIH

自動車業界向け視覚センサ 塗布剤途切れ検査専用ソフトウェア 形FZ3-UGI/UGIH

<詳細URL> http://www.fa.omron.co.jp/product/special/q-port/vision_s/basic/feature/fz3_ugi_ugih/index.html

近年、自動車業界では、京都議定書をはじめとする地球温暖化防止の施策をうけて二酸化炭素や窒素酸化物の排出量削減のため、電気自動車やハイブリッド自動車の開発がさかんに進められています。これら自動車には、モータ、バッテリ、変圧器といった電気機器が多数搭載されます。自動車業界における防塵、防水性確保には密閉性の高い液状ガスケットによる密封手法が広く活用されていますが、電気機器に対してはその危険性から、より高い機密性の確保が必要とされています。オムロンでは、エンジンやトランスミッションに使用される液状ガスケット塗布検査向けにソリューション提案をおこなってきましたが、より確実で高精度な塗布検査のニーズに答えるため、これまでの検査ノウハウを集約し、塗布剤途切れ検査専用商品としてグローバルにリリースします。
この塗布剤途切れ検査専用ソフトは、オムロン視覚センサのフラグシップモデルFZ3コントローラにインストールしてお使い頂けます。

電気機器ケースの液状ガスケット塗布検査は、エンジンやトランスミッションのようにオイル注入後の液漏れ検査の手法を用いることができません。よって、塗布直後に塗布剤の状態を検査することで密閉性を確保します。しかし、人による検査では途切れの見逃しや検査の定量化ができないといった課題がありました。また、視覚センサを用いた検査では塗布剤の経路が複雑な場合に安定した塗布幅検査ができないという課題があります。このような課題を解決するため、この度発売する塗布剤途切れ検査専用ソフトはオムロン独自の「塗布剤自動認識機能」を搭載。複雑な塗布経路でも自動的に塗布剤の輪郭を認識し、塗布剤の幅、途切れ部分の幅、塗布すべき経路の間違いなどの塗布状態を高精度に算出します。また、現場環境の変化に強い画像処理「HDR(ハイダイナミックレンジ)」をおこなうことで、より安定した検査を行うことができます。更に、塗布剤検査に特化した設定インターフェース、結果表示画面を用意し、少ない工数で簡単に検査の設定や不良解析を可能にしました。

主な特徴

1. 塗布剤自動認識機能搭載、複雑経路でも高精度検出

塗布剤の経路は塗布対象の形によっては非常に複雑になります。このような複雑形状でも正しく検査を行うため、オムロン独自の塗布剤自動認識機能を搭載しました。この機能は、塗布剤の輪郭を自動的に認識し、その輪郭に沿って塗布幅や途切れを高精度に算出します。これにより、今まで人では判断しにくい複雑な湾曲部での塗布幅や人によって判定が異なっていた塗布幅違いを検査することができます。また、輪郭情報をもとに検査を行うため、従来の視覚センサでは検出困難であった塗布剤が斜めに途切れた場合も正しく検出できます。これらのデータは全て保存することができますので、塗布工程の品質管理やトレーサビリティ管理を実施できます。

塗布剤自動認識機能

2. 現場環境が変化しても安定検出

従来の視覚センサによる塗布剤検査では、外光及び照明の変化や金属部品のハレーションなどの影響により、検査が不安定になる場合がありました。本検査ソフトでは、最新の処理技術(HDR処理=ハイダイナミックレンジ)によってこれらの課題を解決します。明るさやコントラストといった情報をソフト側でコントロールすることで、塗布剤がはっきりと映る画像を視覚センサ内部で作成します。これにより、照明変動や対象物の変化がある場合でも、高い検出精度を発揮します。

従来処理とHDR処理との比較

3. 簡単設定で複雑経路を抽出

視覚センサの導入にあたり、専門の知識なしでも設定ができるよう、塗布検査に特化した設定インターフェースを用意しました。塗布検査の開始と終了点を画面上で指示するだけで塗布剤検出の設定が完了します。実際の検査ではこの開始終了点を通った塗布剤が自動的に認識、検査されますので、細かな調整は必要ありません。

自動で塗布経路を抽出

4. 結果の見える化で不良解析を短期化

検査結果をグラフィックと数値で表示します。塗布経路からのはみ出しや塗布剤の最大、最小幅は画面でわかり易く表示します。これにより、NG発生時の検査結果やNG箇所の特定を行うことができますので、原因追求や解析などの対応を迅速に行うことができます。

検査結果をグラフィックと数値で表示

初年度販売計画

5億円

詳細お問い合わせ先
オムロン株式会社
インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
オートメーションシステム統轄事業部 アプリセンサ事業部 事業推進部市場開拓課
担当 川合 喜典
〒600-8530 京都市下京区塩小路通堀川東入
TEL:075-344-7068

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