<国内初>DeviceNet上で分散安全制御を実現したセーフティI/Oターミナルを発売
- 2007年6月17日
- オムロン株式会社
オムロン株式会社は、複雑な安全回路設計の効率を向上させるセーフティI/Oターミナル形DST1-XD0808SL-1を6月18日から発売します。
セーフティI/Oターミナル 形DST1-XD0808SL-1 <イメージ写真>
主な特長
- 安全応答性能の高速化と固定化を実現
形DST1-XD0808SL-1は、ターミナル本体に安全回路を搭載し、セーフティライトカーテンなどの安全入力からセーフティリレーなどの安全出力機器までの応答速度を20msの固定速度で処理することを実現しました。
従来のセーフティI/Oターミナルでは、セーフティライトカーテンなどのセンサから安全入力の変化を検知した場合、上位のコントローラ側にネットワークを介して信号を通達し、通達された信号を元にセーフティネットワークコントローラで安全制御の処理をし、出力結果をセーフティI/Oターミナル側にネットワークを介して通達するため、信号の処理に100ms以上かかることがありました。
また、セーフティI/Oターミナルの追加などシステム構成が変更された場合、セーフティネットワークコントローラとセーフティI/Oターミナル間で安全応答性能が遅くなり、セーフティI/Oターミナルとセーフティライトカーテンと危険源との距離(安全距離)の設計に後戻りが発生するという課題がありました。
今回発売するセーフティI/Oターミナルは、応答速度が20msのため、ネットワークで分散するアプリケーションにおいて高速な部分停止処理を実現します。また、安全応答性能を固定化できるため、設計上システム構成が変更あった場合でもセーフティライトカーテンの危険源までの取り付け位置(安全距離)を変更する必要がなくなりました。 - ツールで簡単設定
安全入力や安全出力の設定は、DeviceNetSafetyコンフィグレータを用いて可能です。
- DeviceNetSafetyスレーブの機能を搭載
DeviceNetSafetyの通信インターフェイスを装備しておりセーフティネットワークコントローラ形NE1Aと組み合わせて複雑な安全回路でも簡単にシステム構成が可能です。
- DeviceNetでのモニタが可能
標準DeviceNet機能を有しており、機械制御側から安全回路の状態や入出力状況を確認できます。
- 国際規格に適合
国際規格であるIEC61503に適合し、安全方策としてカテゴリ4までの要求を満足するセーフティI/Oターミナルです。EU公認機関であるTUV Rheinlandから国際規格適合の認証を取得しています。
販売目標
20,000台/年
標準価格
98,000円
生産工場
オムロン武雄株式会社
主な仕様
項目 | 仕様 |
---|---|
DeviceNet Safety通信 | セーフティスレーブ通信に対応 |
DeviceNetスレーブ通信 | スタンダードスレーブ通信に対応 |
安全入力 | 8点 |
安全出力 | 8点(半導体) |
テスト出力 | 4点 |
- 詳細お問い合わせ先
- オムロン株式会社
インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
技術統括センタ インテグレーション戦略・推進センタ
泉谷 作
〒600-8530 京都市下京区塩小路通堀川東入
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