現場の危険作業に対する安全方策を提供するセーフティガード・スイッチングユニット
- 2007年2月8日
- オムロン株式会社
オムロン株式会社は、下記の新商品を2月13日から発売します。
セーフティガード・スイッチングユニット 形G9SX-GS<イメージ写真>
2003年に機械安全の国際規格ISO12100が正式発行されたこと、さらに、2006年4月に労働安全衛生法が改正により、国内の機械・装置の安全化は急速に進んできています。
機械安全における原則は人と機械を物理的に隔離することであり、そのためのセーフティドアスイッチやセーフティライトカーテンなどの安全入力機器と、その入出力状態を確認した上で機械・装置の起動を制御する安全インターロック機器(安全回路を組んだ機器)が必須とされています。
しかしながら、製造現場において人が機械の危険部に接近して作業を行わなければならないことが多く見受けられ、そのような危険な作業に対する安全方策に課題がありました。
今回発売するセーフティガード・スイッチングユニット形G9SX-GSは、フレキシブル・セーフティユニット形G9SXシリーズ機能を継承し、新たなアプリケーションの安全方策に対応するためのユニットです。
例えば、危険な作業現場をガードする2つの安全入力機器の有効/無効状態を作業の工程に合わせて切替えるコントローラで、作業効率を確保しつつ危険な作業に対する安全方策を提供することができます。以下のような2つの作業シーンに有効です。
- 作業者と機械の協調作業
- 作業者がワークを投入し、ロボットが加工をおこなう半自動の製造工程においては、その作業の性質上、作業者とロボットがともに入ることのできる協調エリアが存在します。このような工程に対して、形G9SX-GSでは作業者とロボットが同時に協調エリアに入った場合のみ、ロボットを停止させることが可能になります。これにより、生産性の低下を極小化させるとともに、作業者の安全を確保できます。
- メンテナンスや清掃などの非定常作業
- 装置のメンテナンスや清掃など、定常運転とは異なる場面においては、通常閉じている防護扉を開けて危険部に接近したうえで作業をする必要性があります。このような装置に対して、形G9SX-GSでは非定常作業時に安全入力機器を無効化して、防護扉を開けるとき、別の安全入力機器を有効に切り替えることが可能になります。これによって、非定常作業時における作業者の安全を確保することができます。
セーフティガード・スイッチングユニットの主な特長
- 2つの作業シーンに対応したセーフティコントロール機能
- オートスイッチング機能
- 作業者と機械の協調エリアをガードする2つの安全入力機器の切替を自動でおこなう機能であり作業者と機械が同時に協調エリアに入ると安全出力を停止します。
- マニュアルスイッチング機能
- 非定常作業が必要な装置において、危険エリアへの作業者の侵入と機械の稼動状態を検知する2つの安全入力機器の切替を手動でおこなえる機能であり、作業者が危険エリアに侵入時に機械が不意に動作すると安全出力を停止します。
- 外部表示灯出力による状態表示
外部表示灯出力を使用することにより、2つの安全入力機器に関して有効/無効の切替状態を表示することが可能です。 - 補助出力によるモニタリング
補助出力を使用することにより、2つの安全入力機器のON/OFF状態のほか、安全出力や異常に関するモニタリングができます。 - 詳細なLED表示により故障診断が可能
配線異常などのエラーを検知して、その箇所が表示できるため、原因究明の時間短縮(ダウンタイムの短縮)に貢献します。 - 形G9SXシリーズの拡張性
形G9SXシリーズの論理接続機能を活用して、複雑なアプリケーションにも対応できます。 - グローバルな安全規格に対応
国際規格(IEC)をはじめ、欧州(EN)、米国(UL)の各種安全規格に対応。欧州、米国・カナダ向けの機械設備に安心してご採用いただけます。- <適合規格>
- IEC・EN61508(SIL3)、IEC・EN62061(SIL3)、EN954-1 1996(Cat.4)、UL508・UL1998
価格
52,000円
生産工場
オムロン武雄株式会社
主な仕様
安全入力 | 2系統 (各系統2ch入力) |
---|---|
安全瞬時出力 | 2 |
安全オフディレー出力 | 2 |
オフディレー時間設定 | 0~15秒 |
論理接続入力 | 1 |
論理接続出力 | 1 |
応答時間 | 15ms以下 |
外形寸法 | H100 x W45 x D115 |
目標販売台数
初年度 5000台
- 詳細お問い合わせ先
-
オムロン株式会社 IABカンパニー セーフティコンポ事業部
商品開発部 商品計画課 田代秀夫
〒600-8530 京都市下京区塩小路通堀川東入
TEL 075-344-7093