国内初、表示や警報出力などの多彩なデジタル機能を搭載したデジタル・マルチ・サーキットプロテクタを発売
- 2005年12月1日
- オムロン株式会社
- デジタル・マルチ・サーキットプロテクタ 形S8M <イメージ写真>
オムロン株式会社インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー(以下:IAB、カンパニー社長:立石文雄)は、国内メーカーとしては初めて電子式 DC サーキットプロテクタを開発し、2006年4月1日から発売を開始します。
本商品は、12月7日から9日の会期で開催される「セミコンジャパン2005」(幕張メッセ)にて出展する予定です。
サーキットプロテクタは、機器の回路開閉および回路を保護するために使用する遮断器で、電源回路の過電流保護機能を有しています。
従来のサーキットプロテクタは、メカ式の遮断方式が主流でしたが、今回発売する形S8Mは、電子式の遮断方式を採用することにより、4分岐分の遮断機能を本体一台で対応することができます。これにより、装置の小型化や省配線化が可能です。
また0.5~*4.0Aの範囲で0.1A単位の遮断電流値を分岐出力ごとに設定できるため、装置のカスタマイズや現場の状況変化による突発的な遮断電流値の変更にも簡単に対応できます。 (*形S8M-CP04/CP04-R)
さらに、実際に流れている電流値を視認できるため、従来のような電流値計算を不要にしています。
主な特長
- UL Class2適合(形S8M-CP04-RS)
UL Class2規格に適合しているため、火災防止の対策やUL認証取得が容易です。装置のカスタマイズのたびに機器を選定する手間がなくなり、設計および部品の標準化が進みます。 - スタートアップシーケンス、シャットダウンシーケンス機能
装置の起動・停止シーケンス動作のためのシーケンス回路の追加が不要です。スタートアップシーケンス機能で立上がり時の突入電流を抑制し、電源電圧が安定領域に立上がってから、分岐回路へ電源供給することで、装置の安定動作、使用電源容量の最適化(コストダウン、サイズダウン)が図れます。 - 表示(電圧、電流、積算稼働時間、温度)、各種警報出力機能の搭載
表示機能の搭載により、装置設計時の実機確認、出荷検査、現場立上げ調整作業をスムーズに行えます。さらに各種警報出力機能で装置に合わせた様々な設定が可能です。 - 外部信号遮断機能
外部からのトリガ信号入力で、あらかじめ設定された分岐出力を即座に遮断し、緊急停止させることができます。電源の供給を止めたいのに、電源が持つ出力保持時間で緊急停止できない、といった問題を解決します。 - 通信機能
リモートで装置の稼動状態を監視できるため、装置の管理方法の改善に役立てることができます。
価格
形式 | 分岐数 | 通信機能 | UL Class2 | 価格 |
---|---|---|---|---|
形S8M-CP04 |
4 |
無 |
非適合 |
オープン |
形S8M-CP04-R |
4 |
RS-232C |
非適合 |
オープン |
形S8M-CP04-RS |
4 |
RS-232C |
適合 |
オープン |
販売目標
発売後3年で 77,000台生産工場
岡山工場- 詳細お問い合わせ先
- オムロン株式会社
インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
コントロール機器統轄事業部
パワーエレクトロニクス事業推進部
事業企画グループ 山田 武
TEL :(075)344-7108