中国・広州 車載電装部品の新工場が開業
- 2005年12月16日
- オムロン株式会社
オムロン株式会社(本社:京都市下京区、代表取締役社長:作田 久男)は、中国・広州市に車載電装部品の生産・販売拠点として本年5月に設立した「オムロン(広州)汽車電子有限公司(社内略称:OAG)」の開業式を、本日12月16日に現地にて開催いたします。新会社は、2006年1月から車載電装用キーレスエントリーシステムとパワーウインドウコントローラの生産をスタートし、順次生産商品を拡大していきます。当初、従業員は約80名で、初年度(1月~3月の3ヶ月間)の売上高は1億円、2007年度には50億円、2010年度には150億円を目指します。
OAG 外観・工場内部 <イメージ写真>
当社は、長期経営構想「GD2010」の中で、車載電装部品事業を担うAEC(*1)を、製造業向け自動化機器事業のIAB(*2)、電子部品事業のECB(*3)とともに、成長期待事業として位置付けています。さらに、中国を重点成長エリアと捉え、事業展開を加速しています。
今回の新工場開業は、成長事業であるAECが、世界中で最も高い成長を期待する中国エリアの、しかも、自動車産業の発展目覚しい広州にて現地生産を開始するという非常に意義深いことと捉えています。
中国での自動車生産台数は、現在500万台と言われていますが、今後、年率10%以上の成長が期待されており、2007~2008年頃には、日本市場の年間700万台を超えるという予測もあります。このため、全世界から大手自動車メーカーが中国市場に参入し、競争が激化しています。当社としてはこのような市場動向を踏まえ、成長市場である中国現地での生産をスタートさせ、さらなる事業成長を図ります。
(*1) AEC ・・・ オートモーティブエレクトロニックコンポーネンツカンパニーの略
(*2) IAB ・・・ インダストリアルオートメーションビジネスカンパニーの略
(*3) ECB ・・・ エレクトロニクスコンポーネンツビジネスカンパニーの略
開業式概要
日時
12月16日(金)現地時間16時~17時(日本時間17時~18時)
場所
オムロン(広州)汽車電子有限公司
出席者
代表取締役社長 作田 久男
執行役員常務 オートモーティブエレクトロニックコンポーネンツカンパニー社長 外山 広樹
執行役員常務 オムロン(中国)有限公司 社長 皆川 泰平
オムロン(広州)汽車電子有限公司 董事総経理 藤原 二郎
車載電装部品事業の強化概要
AECカンパニーは、「それぞれの事業でそのクラスの最高を目指そう」という「Aim for best in class within each business」を方針とし、どのような強みでカンパニーの存在意義を築くのかを念頭に刻み、カーエレクトロニクス市場でのグローバル成長を目指しています。
成長に向けてAECカンパニーでは、生産・営業機能の強化のために、日本国内においては、昨年6月に生産拠点であるオムロン飯田株式会社(長野県飯田市)の工場を拡張し、グローバルマザー工場に相応しい生産性の高い一貫した自動化ラインを設置。さらに海外においても、昨年10月、イタリアのビトロン・インダストリー社と車載用リレー事業の合弁会社をイタリア・アラトリに設立し、欧州での事業を強化しました。
また、研究開発機能の強化のために今年3月、車載セーフティ技術の開発部門として「京阪奈オートモーティブテクノロジー研究所」(京都府木津川市)を京阪奈イノベーションセンタ内に新設したほか、今年8月には「小牧車載事業所」(愛知県小牧市)を拡張し、開発機能の強化のための投資を積極的に行っています。
これら車載電装事業に関する研究開発および生産部門を強化・拡充させることにより、2004年度の売上実績646億円から2007年度には1000億円の達成を目指します。
新会社の概要
社名 | オムロン(広州)汽車電子有限公司 英文社名:OMRON(GUANGZHOU)AUTOMOTIVE ELECTRONICS CO.,LTD. |
所在地 | 中国広東省広州市広州高新技術開発区科学城 |
代表者 | 董事長(非常勤) 外山広樹(AECカンパニー社長) 副董事長(非常勤) 井口茂雄 董事総経理(常勤) 藤原二郎 |
設立日 | 2005年5月11日(営業権取得日) |
開業開始 | 2005年12月16日 |
操業開始 | 2006年1月 |
資本金 | 1,600万USドル(16億円) |
出資比率 | オムロン(中国)有限公司 100%出資 *オムロン(中国)有限公司は当社の100%出資会社 |
事業内容 | 車載電装部品および機器の製造 (電子コントロール装置、パワーウインドウユニット、キーレスエントリーシステム) |
従業員数 | 80名(操業時)、2010年には450名の予定 |
生産高 | 初年度(1月~3月の3ヶ月間)1億円 2007年度末50億円の予定 |
投資額 | 1,600万USドル(16億円、土地・建物および設備などを含む) |
オートモーティブエレクトロニックコンポーネンツカンパニーの拠点一覧
本部/開発拠点 | 小牧車載事業所(日本・愛知県小牧市) |
研究開発拠点 | 京阪奈オートモーティブテクノロジー研究所(日本・京都府木津川市) OMRON AUTOMOTIVE ELECTRONICS TECHNOLOGY G.m.b.H.(ドイツ・シュツットガルト) |
開発/生産拠点 | OMRON AUTOMOTIVE ELECTRONICS, INC.(アメリカ・イリノイ州およびミシガン州) OMRON DUALTEC AUTOMOTIVE ELECTRONICS INC.(カナダ・オンタリオ州) OMRON BITRON AUTOMOTIVE COMPONENTS S.r.l.(イタリア・アラトリ) |
生産拠点 | オムロン飯田株式会社(日本・長野県飯田市) 韓国OMRON電装株式会社(大韓民国・ソウル) OMRON AUTOMOTIVE ELECTRONICS CO., LTD.(タイ・アユタヤ) OMRON AUTOMOTIVE ELECTRONICS UK LTD.(イギリス・キングスウンフォード) OMRON AUTOMOTIVA AUTOMOTIVA DO BRASIL LTDA(ブラジル・サンパウロ) オムロン(広州)汽車電子有限公司(中国・広州) |
開業開始 | 2005年12月16日 |
操業開始 | 2006年1月 |
資本金 | 1,600万USドル(16億円) |
出資比率 | オムロン(中国)有限公司 100%出資 *オムロン(中国)有限公司は当社の100%出資会社 |
事業内容 | 車載電装部品および機器の製造 (電子コントロール装置、パワーウインドウユニット、キーレスエントリーシステム) |
従業員数 | 80名(操業時)、2010年には450名の予定 |
生産高 | 初年度(1月~3月の3ヶ月間)1億円 2007年度末50億円の予定 |
投資額 | 1,600万USドル(16億円、土地・建物および設備などを含む) |
- 詳細お問い合わせ先
- オムロン株式会社
オートモーティブエレクトロニックコンポーネンツカンパニー
企画室長 竹内 照彦
商品開発部 商品計画課 三角文彦
〒485-0802 愛知県小牧市大草年上坂6368
TTEL:0568-78-6181