業界最高のロック強度を確保した電磁ロックセーフティドアスイッチを発売
- 2005年5月26日
- オムロン株式会社
オムロン株式会社は、下記の新商品を5月30日から発売します。
電磁ロック・セーフティドアスイッチ
形D4JLシリーズ <イメージ写真>
2003年に機械安全の国際規格ISO12100が正式発行されたこと、さらには昨年11月にJIS9700として、JIS化されたことなどから、国内の設備の安全化が進んできています。
特にロボットが稼動している危険なエリアの安全方策として、人の侵入防止および侵入検知のため柵をたてドアにロック付き安全スイッチを施されています。しかしながら、従来の電磁ロック付セーフティドアスイッチでは、大型扉に対応できるロック強度の不足や動作状態のモニタリングや設備装置の保守時に柵内に閉じ込められない機能などが課題となっていました。
今回発売する電磁ロック・セーフティドアスイッチ形D4JLは、樹脂タイプの電磁ロック・セーフティドアスイッチとしては、世界最強となる3000N(従来は2000N程度)のロック強度を保持し大型扉での使用に対応しています。
また、保全作業者の安全性確保のために、安全回路用接点に付け加えモニタ用に2接点を標準搭載し、ドアのロック状態モニタの簡単化と背面リリースボタンやトラップドキーによる危険エリアへの閉じ込め防止機能を充実させました。
主な特長
1.世界最強の電磁ロック強度
電磁ロックのロック強度は3000N以上です。
2.動作モニタ用接点の標準搭載
従来品は、安全回路に2回路使用してしまうと、モニタリング接点は一つしか取れませんでした。
形D4JLでは、接点構成を2NC/1NO+2NC/1NO,2NC/1NO+3NC,3NC+2NC/1NO,3NC+3NCの4種類にし、安全回路に2回路に加え、モニタ用に2接点とれる仕様になりました。
モニタリング接点により、開いている扉のモニタリングだけでなく、見た目は閉じていても「ロックが解除された、開けることの可能な扉」もモニタリングできるようになりました。
3.接点仕様
微小負荷DC24V、4mAからAC240V、10Aまで対応可能な接点を標準採用し、制御用信号から動作表示負荷までの同一商品で対応可能となりました。
4.背面リリースボタンタイプ
本体の背面部に、押しボタンスイッチ型のリリースボタンを設けました。危険エリア(柵の内側)から、ロックの開錠が可能になり、柵内に閉じ込められても脱出が可能です。
5.トラップドキータイプ
リリースキーにトラップドキータイプを設けました。これは、扉を開ける際に、ソレノイドへの通電とトラップドキーの引き抜きの両方により解除可能となる仕組みのものです。引き抜いたトラップドキーを持って、柵の中に入れば、第三者が扉をロックできず、柵内に閉じ込められることなく、安全が確保できます。
6.ドアスイッチ取り付け用スライドキーユニット
オプションとして国内メーカーではじめて、ドアスイッチ取り付け用スライドキーユニット形式D4NS-SK30とD4JL-SK30を発売します。 <イメージ写真>
今回発売するD4JLを、ユーザーが製造現場にて、より簡単に取り付けることを可能とするアタッチメント金具です。D4JLの背面リリースキータイプと組み合わせれば、柵内に閉じ込められても、内側解除レバーによって、簡単に脱出することができます。
さらに、無効化防止カバーにて、ドアスイッチのキー挿入口を塞ぎますので、南京錠と組み合わせれば、第三者によるドアスイッチの無効化を防止することが可能となります。
米国ロボット規格のANSI/RIA R15.06-1999に適合することができます。
7.海外規格
EN60947-5-1、UL508、CSA C22.2 NO.14の認定を取得しています。CCCは申請予定。
価格
15,800円~
生産工場
オムロン出雲株式会社
主な仕様
保護構造 | IP67 |
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耐久性 | 機械的 100万回以上 電気的 50万回以上 |
ロック強度 | 3000N以上 |
最小適用負荷 | DC24V 4mA |
使用周囲温度 | -10~+55℃ |
- 詳細お問い合わせ先
- オムロン株式会社
インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
セーフティコンポ事業部
商品開発部 商品計画課 主出 陽一(しゅで よういち)
〒600-8530 京都市下京区塩小路通堀川東入
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