ダイレクトマーキングに対応した液晶搭載のハンディタイプ2次元コードリーダを発売
- 2005年1月26日
- オムロン株式会社
オムロン株式会社は、下記の新商品を2月1日から発売します。
形 V400-Hシリーズ ハンディタイプ2次元コードリーダ <イメージ写真>
V400-H101:狭視野タイプ
V400-H201:広視野タイプ
今回発売する「形 V400-Hシリーズ」は、金属、液晶基板、PWB基板などにダイレクトにマーキングされた2次元コードを高精度に読み取ることのできるハンディタイプの2次元コードリーダです。
対象となるワークを最適な撮像状態になるよう、自動照明機能を搭載することで、使用範囲の拡大と高精度で安定した読取りを実現しました。
従来は、マーキングされるコードのサイズに応じて読取りヘッドを交換する必要がありましたが、「形 V400-Hシリーズ」では、ズーム切り替えレバー(設定ボタンの切り替え)で対応可能です。また、液晶基板、PWB基板に最適な狭視野タイプ(視野5~10mm)、金属部品に最適な広視野タイプ(視野15~30mm)の2タイプをシリーズ化しました。
当社では、製品に直接情報を印字するダイレクトマーキングと2次元コードリーダのご提供を通じ、情報センシング事業の統一コンセプトである「物と情報の一体化」を推進し、お客様のトレーサビリティの確立に貢献します。
開発の背景
近年、生産性向上やISO取得、PL法等によるデータ管理の重要性が増していることから、製品情報や生産上、さらには「どの商品が、どのように生産されたか」といった生産履歴情報を製品に直接マーキングしたい、というニーズが高まっています。
また、自動車業界においては、TS16949(1999年3月に制定された自動車分野の新しい国際品質システム規格)の普及に伴って、エンジン部品に代表される重要保安部品のトレーサビリティの確保が重要課題となっています。これらエンジン部品など、金属面にダイレクトに刻印された2次元コードは、表面が荒れているため背景が均一でないなどの理由で、ハンディタイプでこれまで安定して読み取ることは困難でした。
今回発売する「形 V400-Hシリーズ」は、このような金属面の読取りだけではなく、液晶基板やPWB基板にダイレクトマーキングされた2次元コードの安定読取を実現しています。
主な特長
- 優れた読取性能
業界最高峰の読取アルゴリズムとダイレクトマーキングの読取に最適な光学系を組み合わせる事により、高精度の読取を実現しました。 - 簡単操作
セットアップ不要。
電源をONし、トリガボタンを押すだけで2次元コードの読取を行います。 - 液晶を見て読取
液晶モニタを搭載しており、液晶モニタを確認しながら読取りができます。また、読取り情報が画面に表示されるので、作業確認もその場でできます。 - 視野変更が可能
ズーム切り替えレバーで、ターゲットのサイズに合わせて視野を変更することができます。 - 表示カスタマイズ機能搭載
読取った2次元コードのデータをあらかじめ登録した文字列で液晶に表示させることができます。
※サポートツールが必要です。サポートツールはWebからダウンロードできます。 - SDカードへのデータ保存機能搭載
読取った2次元コードのデータをSDカードに保存できるのでタイムスタンプと読取データとのひも付けができます。
価格
オープン価格
販売目標台数
3年後に1,000台
- 詳細お問い合わせ先
- インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー センシング機器統轄事業部
アプリセンサ事業部 情報センシングPMグループ
プロダクトマネージャー 宮永 裕(担当 坂頂 幸治)
〒600-8530 京都市下京区塩小路通堀川東入
TEL.075-344-7068