インドの国を挙げた政策"Make in India"を後押し インド最大の産業展Elecrama 2016で、モノづくりの高度化に貢献する技術を展示

エレクラマが開催されたバンガロール国際展示場(BIEC)

2014年9月にMake in India政策を発表したインド。国を挙げて世界の重要製造拠点の一つになろうとしています。
インドのモノづくり現場は、今後ますますモノづくりの効率化や高度化へのニーズが高まっていくと考えられています。

オムロンは、2016年2月13日~17日の5日間、バンガロール国際展示場(BIEC)で開催された展示会Elecrama 2016に最大級のブースを出展し、これからのインドのモノづくりに貢献する最新の製品・サービスを展示。期間中約25,000人の方にご来場いただきました。

人と機械の融和をインドでも体験していただきました

人と機械の融和をインドでも体験していただきました

ブースでは、世界各地で話題になっている、卓球ロボット"フォルフェウス "も登場し、約800名の来場者の方に、機械が人の能力を引き出す未来の姿"人と機械の融和"を、ラリーを通して体験いただき、会場は驚きに包まれました。
鉄道相のスレッシュ・プラブ氏 もオムロンブースを訪れ、フォルフェウスとラリーし、オムロンの最新テクノロジーを楽しまれました。

"フォルフェウス" は、Elecrama 2016における、もっとも興味深い展示の一つとして多くのジャーナリストから注目を浴び、多数のメディアからも取材を受けました。

インダストリアルオートメーションゾーンの一部

インダストリアルオートメーションゾーンの一部

世界でも有数の自動車生産拠点であるだけでなく、世界の約5分の1の後発医薬品が生産されているとの調査もあるインド。

安全で品質の高い製品づくりを確実にしながら、生産性を高めるモノづくりへのニーズが拡大しています。

オムロンは、生産現場における"制御進化" ("i"ntegrated)、"知能化"("i"ntelligent)、 "人と機械の新たな協調"("i"nteractive)という3つの"i"のオートメーションによるモノづくり革新に世界中で取り組んでいます。

インドでもこのコンセプトを掲げて、世界最先端のソリューションを「生産性」「品質」「安全性」「効率性」「正確性」「耐久性」「機能性」「柔軟性」に加えて、インドでも本格的に始まる「省エネルギー」という9つの切り口から提案。

機械のトータルソリューション(Input-Logic-Output-Safety-Robot、入力・制御・出力・安全・ロボット)を実演しました。

オムロンブースの様子

オムロンブースの様子

ブースを訪れた工作機械の設計マネージャーからは、「5年以上前からオムロンと取引をしていますが、知らない技術や製品の実演があり驚きました。オムロンに対して新たな認識を持ちました。」と、先端ソリューションへの期待が寄せられました。

また、自動車部品工場の幹部からは、「オムロンは今やインドでもFA市場を代表する企業だと思っています。オムロンのFAソリューションは、確実に生産性を強化してくれているし、保全性の向上にも寄与している。数々の素晴らしいソリューションの中でもロボットソリューションに驚いている。」と感謝と期待の声をいただきました。

オムロン オートメーション インディアのマネージングディレクターであるサミール・ガンディ は、インドでも注目されるロボット技術について
「ロボットが雇用を奪うのでは?という指摘もあるが、インドでは、ロボットは製品の箱詰めといった単純作業から人を解放し、単純作業から解放された時間で人は、ロボットを活用した生産計画を立てたり、ロボットを保全したりするようになる。
つまり、より生産的で創造性の高い仕事に従事する人財を増やす後押しをすることになる。
政府やモノづくり企業は、人のスキルを高めるための投資をしていくと想定している。
オムロンでは、インドでトレーニングセンターを5か所で運営し、オンライン教育も充実させて高度な技術を持つ人財育成に貢献していく。」

と、今後の方向性について述べました。

卓球ロボット

取材を受けるオムロン オートメーション インディア マネージングディレクター サミール・ガンディ

また、ブースでは、自動車の安全性を高める機器や、自分で健康を管理するための機器や、図形を立体的にわかりやすく表示する空間投影技術も展示し、インド社会の課題に幅広く貢献するオムロンの多様な事業や技術を紹介しました。

オムロンはこれからも、インドのモノづくりの効率化・高度化を支援し、豊かな社会づくりに貢献していきます。

卓球ロボット