We are Shaping the Future! 私たちが手繰り寄せる未来ストーリー
「2024年問題」であらわとなった 物流業界の"人手不足"と"輸送コストの高騰" ― この深刻な問題を解決に導くために、2025年4月から、「改正物流効率化法」が施行されています。この法改正により、荷主や物流事業者に、「荷待ち時間の短縮」「積載効率の向上」など、効率化が努力義務として課されることになりました。各社が対応に追われるなか、オムロンは 業界大手の日本通運とタッグを組んで、"倉庫のDX化"に挑みます!
オムロンのグループ会社の1つ、オムロンフィールドエンジニアリングは、日本通運とともに、次世代型倉庫の実証実験を進めています。その一環として、静岡県浜松市に誕生したのが「浜松物流センター」。通称、「DX倉庫」です。
DX倉庫では、通路のスペースを最小限に抑えるために、荷物を積んだまま、"棚そのもの"がボタン1つで動きます。これにより、通常の1.7倍の荷物を保管することができるようになりました。
また、検品作業では、従来、1つ1つ、商品のシリアルナンバーの位置を目視で探して、メモする必要がありましたが、オムロンフィールドエンジニアリングの手掛けた画像認証システムを使えば、画面に表示される見本写真の通り、商品を作業台に置くだけで、自動でカメラがシリアルナンバーを読み取ってくれます。この設備の導入で、この倉庫では27%、生産性が向上しました。
そして、出庫作業では、ロータリーラックと呼ばれる、一段一段にベルトコンベアが付いている棚が活躍します。必要な荷物を呼び出すボタンを押せば、荷物がひとりでに、作業者のレーンまで、運ばれてきます。しかも、指定した送り先ごとに、グルーピングされて出てくるため、仕分け効率も格段にUPしました。
ロータリーラックの中からボタンひとつで出庫された荷物
その進捗状況やキャパシティをリアルタイムで見られるように、ロータリーラックのそばには、オムロン データソリューション事業本部が手掛けたモニターが設置されていて、荷物の積載量や仕分けの進捗状況を確認できるようになっています。
日本通運 静岡支店 山口杜夢さんのコメント
「オムロンさんと、今後、画像認証カメラの機能を活かして、作業者の『行動分析』も行えるように実証実験を進めています。最終的には、荷物の数など数値化しやすいものだけでなく、人の行動パターンなど、容易に数値化できないものもデータ化して、倉庫のありのままをまるごと把握し、経営に活かせるような物流の効率化をめざします」
あらゆる現場データを"見える化"し、物流業界、そして、日本経済の未来を守るために ―
オムロンと日本通運の挑戦は続きます。
リポーター
藤尾 悠 (オムロン株式会社ブランドコミュニケーション部)
2023年5月にオムロンへ入社。
入社前に6年間、高知県のテレビ局でアナウンサーを務めた経験を持つ。
オムロンの魅力をジャーナリスト目線で発掘し、社内外へ向けて発信中。